リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

西湖のクニマス?

2011-03-05 19:06:27 | アユの流し目/雑記帳
 クニマスの可能性高まる? 

 先週、岐阜への帰り、はじめて富士五湖に寄ってみた。

 東海道は幾度となく往来しているのだが、富士五湖には行く機会がなかった。クニマスの報道があって、それなりに関心があるのだが、西湖というのはどんな湖であるのか解らない。そして、本栖湖にもいる可能性が中坊教授 に触れているので本栖湖というのも気に掛かっていた。

 先週の土曜日、御殿場で下りて富士山を一回りした。
 静岡県の生まれだが浜名湖畔から富士山は遠い、しげしげと富士山を見ながら車を走らせて、ついつい撮った富士の写真だ。もっとも、いくら天気がよいからと、こんな書き割りみたいには見えなくてHDRしてある。


 さて西湖だ。
行く前に、googleで衛星写真を見て、クニマスが産卵するならばこの辺りと北東方向にまず行った。
果たして、水面から察する湖盆形態はなだらかであるようだ。そして、北東方向から流れ込む川(ほとんど流れは無かったが)がある。

 

 そして、この季節、北西風が吹くと、西湖の長い湖面部分に沿って風が吹くようだ。
 良い具合に波が立っていて、これならば、流れ込みが少なくても河床の攪乱が起こることだろう。
  当日、ドライスーツもカメラも持っていたのだが、土曜日とあって車の往来が激しい。面倒なことになる?といけないので、この粒径ならば大丈夫だろう、などと言いつつ。岸辺を彷徨くだけにした。
  


 さて、本栖湖にも寄ってみた。
 水深は西湖よりも深く、自然度も高そうではないか。周遊道路が通行止めになっていて、全周を確認したわけではないのだが、ここにはクニマスはいないと思う。毎年 2.3㌧のヒメマスを放流しているようだが、ヒメマスの再生産も難しいと思った。

 
 理由は3つほどある。
 1.流れ込む河川の流入部の傾斜勾配がおおきすぎる。
 2.湖面沿いの風浪により河床の攪乱が望めない。
 3.湖岸の傾斜が緩やかな場所に行ってみたが、底質の溶岩礫が大きすぎる。

 などと思いながら、通過してきた。

 


 


☆テキスト版 山梨県内のニュース(山梨日日新聞から)

2011年03月05日(土)
西湖で採取の黒いマス、クニマスの可能性
京都大と調査 保管する検体で初

クニマスの可能性が高まった魚を調べる県職員ら=京都大

 70年ぶりにクニマスが確認された富士河口湖町の西湖で、県が今年1月に採取した体色の黒いマスが、クニマスの可能性が極めて高いことが4日、京都大と県の調査で分かった。同大の中坊徹次教授からクニマスの選別方法の指導を受けている県水産技術センターの研究員が、内臓を調べて確認した。県が保管する検体を鑑定し、クニマスの可能性が高いと判断された魚は初めて。
 黒いマスは1月中旬、湖南岸に打ち上げられた3匹のうちの1匹。中坊教授によると、

 
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