リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

学識経験者という無

2010-09-01 22:52:16 | サツキマス研究会/長良川調査会
中部地方ダム等管理フォローアップ委員会名簿
氏名 所属
委員長  藤田裕一郎 岐阜大学教授
委員 石田典子   名古屋女子大学教授
〃  沖野外輝夫  信州大学名誉教授
〃  奥野信宏   中京大学教授
〃  駒田格知   名古屋女子大学教授
〃  西條好廸   岐阜大学准教授
〃  杉戸大作   (財)廃棄物研究財団理事長
〃  辻本哲郎   名古屋大学大学院教授
〃  中村浩志   信州大学教授
〃  長谷川明子  ビオトープを考える会会長
〃  松尾直規   中部大学教授

 生態系に悪影響無し、という結論となったという。毎度のことではあるのだが、無である。

 無能というか、蒙昧というか、当事者意識と、責任感が無いということは恐ろしいことである。

長良川河口堰 パワーポイント




中日新聞9月1日愛知県内版

長良川河口堰 「生態系に悪影響なし」
        ダム等管理委 整備局担当者が報告

 長良川河口堰(三重県桑名市)など中部地方のダムや堰の効果を探る
「中部地方ダム等管理フォローアップ委員会」の会合が31日、名古屋市
であった。国土交通省中部地方整備局などの担当者は治水、利水の
両面で河口堰の効果があり、アユやサツキマスなどの生態系には悪影響
を及ぼしていないと報告した。
 担当者は、河口堰の役割を、長良川上流への海水の浸入を防ぎ、愛知、
三重両県、名古屋市の水道用水、工業用水を確保できると説明。地下水
や土壌の塩分化を防ぎながら河床の掘り下げが可能になり、洪水防止に
つながるほか、淡水化した上流の水を新たに供給できる効果があると説明した。
 アユの遡上数についても、堰ができた一九九五年前後からの数値を示し
「河口堰の魚道は機能を果たしており、問題は見られないと結論付けた。
 委員の大学教授からは「最近の異常気象に合わせ、洪水や渇水の考え方
を見直す必要がある」 「ウナギなどにも影響が出ているのでは」などの意見
が出た。
 委員会は九六年に設置され、毎年開催。中部の十五のダム・堰が検証対象
で、今回は長良川河口堰と岩屋ダム(岐阜県下呂市)、味噌川ダム(長野県
木祖村)について議論した。   (鎮西努) 
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4 コメント

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Unknown (やまむら)
2010-09-02 02:11:56
この結果からすると、私の通っている長良川はどうやら違う川らしい・・・

許せないですね!
返信する
再録 二度殺された川 (ニイムラ)
2010-09-02 11:00:00
今から5年前、長良川河口堰運用から10年の時点で書いた記事を再録します。

 タイトルは殺されたにした方が良さそうだ。

返信する
Unknown (ナカニシ)
2010-09-05 21:59:08
御用的な仕事は確かにあります。でも委員にならない方法もあったハズです。
悲しいけど時間がかかります。彼らの大罪は歴史が証明してくれます。
過去の事例は、膨大な書庫や保管期間というものに埋もれてきました。そうさせないためにも市民の胸に刻み伝承しなくてはいけません。
私は、忘れません。
返信する
御用仕事 (ニイムラ)
2010-09-06 12:32:57
学識経験者という存在そのものを否定するということでもないし、委員会制度ということが一概に悪いということでもない。
 ただ、当事者が御用と思って、緊張感をもって事にあたっているかどうかが問題だと思う。
 このメンバーに例えば、現象に対して当事者意識をもった方がいれば、国交省の対応も結論についても、違ったものとなったのではないか!

 故西條八束先生は、委員会のメンバーとなる条件として、生データの開示を求めた。これは、本人に直接伺った話だ。
 
http://blog.goo.ne.jp/niimuray/e/f63ce923ecdd05ddea030084daf68764

いま、学識経験者といわれているメンバーに、批判をうけても現実に対峙するという覚悟があるか?と問うてみたい。
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