こんばんは。
今日16日は、先月亡くなった愛猫あんみつさんの月命日です。
(´・ω・`)
あっというまに一か月が過ぎました。
今でもまだ、部屋のどこかにいるような気がして・・・
甲高く、澄んだ「ニャー」という声が聞こえてきそうな、
そんな気配が残っています。
綺麗なハチワレの美声猫だった、あんみつさん。
お正月には獅子舞のコスプレしたり、
どこでもゴロゴロ寝転がって、
ニャンさんと二匹、癒しの天使&招き猫ズでした。
あんみつさんは1歳のとき、便秘をこじらせて、
巨大結腸症、という病気になりました。
便秘というと、通常、腸などの内疾患が原因であることが多いのですが、
あんみつさんの場合は、骨盤骨折が自然治癒したために、
うんちの通り道が異常に細くなり詰まってしまった、外因性の便秘です。
獣医師の勧めにより、うんちを出やすくする療法食でのケアが始まりました。
あんみつさんが食べていたのは、
『ロイヤルカナン 消化器サポート 猫用 可溶性繊維』
最近、パッケージデザインが新しくなった、フランス製の療法食です。
一般的なフードよりも便の水分量が増え、ふかふかソフト便になります。
この療法食のおかげで便秘は改善され、お通じスムーズに。
あんみつさんは、このフードを10年間、食べ続けました。
ただ、ひとつ、私はこのフードの添加物が気掛かりでした。
「酸化防止剤」に、
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)と、
食品にブチル入れねぇでくれー
と、化学物質に詳しい方なら思うはず。
国産ペットフードの酸化防止剤といえば、ミックストコフェロール、
ローズマリーエキスなど天然由来成分がお馴染みです。
あんみつさんは、7歳ごろから、腎臓、肝臓、すい臓などの
循環器が悪くなりつつありました。
療法食を食べながらも、時々、便秘して、年に1~2回は、
動物病院で摘便処置をしてもらっており、
その時に血液検査をして悪い数値が出るようになっていきました。
ずっと同じ餌を食べていて体調悪くなるとしても、
あんみつさんには選択の余地がない、と悩み、獣医師に相談したら、
別メーカーの同等品、
『ヒルズ 猫用 i/d 消化ケア』があった!
こちらは酸化防止剤ミックストコフェロール&ローズマリーエキスです。
病院でサンプルを貰い、あんみつさんに与えたところ、
いまいち食が進まない様子・・・なので、
缶詰フードと混ぜ合わせ食べてもらいましたが、
数日後、便秘を再発し、病院送りになっちゃったw
やっぱり、猫によって、フードの合う合わないはありますね。
残念ながら、ヒルズのほうは、あんみつさんの体質に合わなくて、
仕方なく、BHA入りのロイヤルカナンを与え続けねばなりませんでした。
情報を集めれば集めるほど、小さな体に危ない添加物・・・
そんな気掛かりを放置できなくなった私はついに、2019年11月、
ロイヤルカナンお客様相談室宛てに、以下の文面でメールを送りました。
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こんにちは。
貴社製品 猫用の添加物について気になることがあるので伺います。
酸化防止剤として、BHA、没食子酸プロピルが添加されているとの表示ですが、これらは発がん性が認められる物質ですので、猫に与え続けることがとても心配です。
当方で飼っている猫は、骨盤骨折により排便困難なため、終生、排便コントロールする必要があります。
他社製品を各種試しましたが、貴社製品でしか改善が見られなかったため、現在継続して与えていますけど、この発がん性物質を添加している一点が大変気がかりなのです。
酸化防止剤はローズマリー抽出物など、天然成分のものもあります。
どうか、より安全性を考慮した添加物に変えていただけるよう、ご検討を宜しくお願いいたします。
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その後、お客様相談室からのお返事がこちら。(´・ω・`)
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このたびは、ニィニィ様より製品に関する貴重なお声をいただき、
ありがとうございます。
いただいたご意見は担当部門へ伝えさせていただきます。
お問合せをいただいております、酸化防止剤として使用しているBHA、
没食子酸プロピルの安全性については、学術的に確認されております。
日本や外国において人の食品への使用が認められている食品添加物です。
犬や猫は、必要なエネルギーを脂肪から取る割合が人間よりも多く、
ペットフードは、人間の食事と比べると、脂肪分が高くなっています。
油脂成分が空気中の酸素に触れることによって起こる現象が、酸化です。
光や熱などによっても酸化が加速します。
脂肪が酸化すると、過酸化脂質に変化して、健康に影響を与えることもございます。
酸化防止剤が油脂成分の身代わりとなって酸化されることで、
過酸化脂質の生成を抑え、製品の風味や栄養価を保ちます。
また、ドライフード製品の酸化防止は、酸化防止剤だけに頼らず、
光を通さない気密性の高いパッケージ素材を使用し、
酸素を抜いて窒素を充填し、密封する方法を多くの製品に採用することで、
品質保持に努めております。
私どもは犬や猫の健康に影響を及ぼすような添加物は使用しておりませんので、ご安心してお与えいただければと思います。
BHAの研究をされた名古屋市立大 伊東教授の論文で、
安全性が確認されております。
また、この論文作成に関わられた元名古屋市立大 廣瀬助教授が、
先日、中日新聞に掲載された座談会にご参加くださり、
BHAの安全性についてお話しされております。
添加物については、色々な情報があり、
ご不安にお感じになられることもおありかと思います。
もしよろしければ、この座談会の内容もご確認いただければと存じます。
http://www.chunichi.co.jp/k/royalcanin/
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予想通り、自社製品は安全です安全です、の繰り返しで、
食品にブチル入れるんじゃねー!という私の思いはスルーされ、
虚しく消えていくのみ・・・
そして、あんみつさんは、リンパ腫の大きな腫瘍が、胃と腸の間に出来て、
肝臓、腎臓、膵臓すべて数値を振り切った多臓器不全で亡くなりました。
ロイヤルカナンの療法食のおかげで、お通じスムーズになり、
あんみつさんのQOLは劇的に向上したものの、
10年後の死因に添加物の影響がまったく無かった、とは、思えないのです。
そんな折、なんと!
ロイヤルカナンがつい最近、この添加物を変えたことを知りました。
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この度、ロイヤルカナンの全ドライフード製品におきまして、下記の通り一部原材料を変更いたしますのでお知らせ申し上げます。
対象製品:ロイヤルカナン全ドライフード製品
変更概要:酸化防止剤の変更
パッケージ表示:
<変更前> 酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)または(BHA、クエン酸、没食子酸プロピル)
<変更後> 酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
切替り時期:
・ペット専門店向け製品 : 2020 年 12 月下旬より順次
・動物病院向け及びブリーダー向け製品 : 2021 年 1 月より順次
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間に合わなかった…(´・ω・`)
あんみつさんが亡くなる直前まで食べていたのは、切り替え前のものでした。
この変更アナウンスを知ったのは、つい数時間前です。
検索していて偶然、見つけました。
でも、ロイヤルカナンが全ドライフードの酸化防止剤を変更してくれるのは朗報です。
きっと、私と同じように、添加物を懸念した全国のユーザーさんが、
多数、お客様相談室に問い合わせた結果なんだろう、と思っています。
ペットフードの原料表示、よく見た方がいいですよ。
最近は化学物質無添加が増えてきましたけど、
メーカーによっては着色料入れてあったりしますからね。
黄色4号、とか、赤色3号、とか。
飼い主の食欲に訴えてどうする(苦笑)
本当は、新鮮な魚を毎日さばいて猫に与えられたらいいんですけどね。
実際、そうやって飼っている方もいらっしゃるとはいえ、
どうしても出来合いのペットフードに頼らざるを得ない実情・・・
せめて、品質の良いものを選びたいところです。
うちのニャンさん、最近、水を飲む量がやたら増えました。
腎臓病が進行している疑いあり。
引っ越し終えたら、健康診断に連れて行かなくちゃ!です。
(-_-;)