今月9日に迫った歌会のリハーサルへ。
会場は湯来町の「スペース游悠」。
国道から山側へ上がる。
左折のタイミングを2本目と
いうべきか3本目というべきか
ちょっと微妙な道路なので
初めて来て下さる人に
なんと説明したら良いかと
頭をよぎりつつ左折。
妙さんの家族が運営
されているかわいらしい
焼き物屋さんの先を
大きく右折して到着。
吉野妙さんにサポート
してもらって15年くらいの
おつきあいか?
敷地に入ると妙さんの
ピアノの音が聞こえてきた。
緑豊かな敷地周辺に
吉野家の家族が住まわれている。
妙さんはれっきとした音楽家
だがご家族皆さんアーティスト。
妹さんは獣医さん。
麻呂が以前お世話になった病院に
勤務されている。
だいぶ前のことだが神戸市の
須磨寺で自主コンサートの
運びとなった時、
妹さんがすぐ近くに住んでおられて
受付のお手伝いを頂いた
ことがある。
その後、麻呂が不調になり
広島市内の病院に通っていた。
妙さんの妹さん須磨から帰って
この病院に勤務されたらいいのに
と一人で思っていた。
ら、本当にそのようになり
ちょっとびっくりした。
その病院に若くて素敵な医師がいて
「〇〇先生は素敵だ」と
妙さんにもらしたら、
その先生が変わられた病院に
妹さんも変わったとのことで
また素敵な先生に会うことができた。
それこそ妙な(タエじゃなく
ミョウな)ご縁を感じる。
吉野という苗字は奈良県の吉野に
由来しているのかと聞いた
ことがある。
そうではなくて吉野ヶ里遺跡
なのだそう。
お父様の出身が佐賀県だそう。
お父様は建物づくりの名人。
木と石で素朴だけれど
重厚な建物をいくつも建てて
おられる。
お母様もお姉さまも義兄さんも
それぞれの手法の作家さん。
百姓の我が家系と対極だわと思う。
「スペース蕊(しべ)」でこれまで
リハをさせてもらった。
新たに完成した「スぺース游悠」
が今回の会場。
お父様が杖をつきながら
建具を運んで一人で黙々と
作業しておられるのを
リハーサルに来るたびに目撃
していた。
表現者の中にはオーディエンス
(視聴する人)に意識が向く人と
表現するツールに意識がある人
つまりは「職人気質」に分かれる
と思う。
私は前者。
妙さんは後者だと思う。
妙さんの気質はお父様譲り
じゃないかな。
クラッシックからジャズまで
どんな曲でもこなせる稀有な人。
オリジナル「あなたの愛につつまれて」
は我ながら歌うも弾くも
なかなかの難曲だ。
編曲した人が自分は弾けないと
言い切った(笑)
作るときはギターで作ったけれど
ギター弾き語りで表現するには
無理がある。
キーボードだと曲の良さが出てこない。
なので、歌う場が限られている。
3年ほど前、白木町のお寺のライブで
選曲した。
が「Yone」を繰り出すのに
気を取られて歌い忘れた(爆)
妙さんに練習してもらったのに(爆)
失礼も甚だしい。
2年前の主催ライブもコロナで中止。
9月に岩国のお寺でのライブでやっと
歌えると思ったがあえなく中止。
かれこれ3年くらいか?
歌えないまま今秋を迎えた。
繰り返すがなかなかの難曲。
「テクニックとメンタルとあと一つ
何かがそろって」初めて完結する歌に
位置づけている。
本番でたいてい玉砕してきた。
8月以来、不調な喉は復調ではあるが
万全とはいいがたい。
そもそも歌えるのかなという
先日のリハでもちょっとした
緊張感があった。
「スペース游悠」の響きは心地よい。
大きな窓ガラス越しに濃い緑が広がる。
歌い始めると木々が風にゆれて
一斉に飛ぶ葉っぱは舞っているよう
だった。
トンビも風の中を悠々と飛んでいく。
裏手から鳥の歌声が聞こえる。
心地よいな~と思いながら
深い幸福感の中で歌った。
初めて歌いきれた気がする。
「テクニックとメンタル(感性)」と
そしてあと一つは「幸福感」かも。
音楽やる身の上を久しぶりに
幸せと思えた自分なのだった。
皆さんとこの幸福感を共有したい。
コンサートタイトルは「La vie」
フランス語で「人生」とか「命」
の意味。
先日買い替えたノートブックが
同じ名前でちょっとびっくり。
「トレビアンでいきましょう」の
歌詞からつけたタイトルだ。
が、しばらく歌っていないうちに
肝心な箇所の歌詞を忘れた(爆)
当日とうとう思い出せず。
リハでよかった。
自分の課題をいくつか見つけたが
それ以上に楽しみなライブになった。
新屋まり歌会~La vie
日時 10月9日(日)14時開演
会場 スペース游悠(湯来町伏谷1119-51)
出演 新屋まり 吉野妙
料金 2500円(1ドリンク付き)
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