書こうか書くまいか考えた。
奇人変人ぶりは大分ばれて
いるのかもしれないが
決定打は出してこなかった
(つもり)。
それでも歌のテーマに
滲み出ちゃってるはずだ。
なので思い切って書くことにした。
日曜日に給油できるスタンドを
目指して走っていた。
「吉川氏居城館跡」の前を通過。
ふと寄りたくなった。
吉川元春は毛利元就の次男。
吉川家の最後の当主である
興経を謀殺し家督を継いだ。
この城は元春氏が隠居する為の
館として建設された屋敷跡。
りっぱな石垣が有名だ。
門を入ると芝生の原っぱに
庭園や井戸の遺跡があり、
復元された台所がある。
雪には犬の散歩らしき足跡が
たくさんついていた。
屋敷跡を抜けて林の中にある
吉川元春の墓所へ向かう。
私の過去世は吉川氏と深い
関わりがある。
ある人から
「吉川のお殿様の御魂を
慰めるのがあなたの役目」と
意味不明なことを聞いてからの
20年は謎を紐解く為の
年月だった。
慰めるべきお殿様とは興経様。
過去世の私とお殿様の関わりは
本に書かれている。
お殿様には正室がおられたが、
不仲で自死されている。
自分には全く関係ない話
のはずだったが私の過去世は
興経様の側室で、
どうやら男子をなした。
不都合があったのか乳母として
仕えていた。
本を読みながら
「我が子であって我が子でない」
と嗚咽しながら言う自分。
更に「毛利が憎い」と口をついて
出た。
過去世の彼女の感情をそのまま
深く味わう羽目になる。
当時、力を貸してくれる人が
何人が居た。
点在する神社や墓所、城跡で
幾度かご神事を行った。
小倉城跡でのご神事は荷が
重たかった。
私の過去世を指摘した方を
先生と呼んでいた。
「できるとは思うけれど
できないと思うなら
危ないからやめた方が良い。」
と先生は言われた。
「1度では無理3度やりなさい」
とも。
やるしかないと決めて友人と
臨んだ。
彼女も吉川に縁ある御魂だった。
全国どこに生まれても
縁ある人間は必ず出会う
という不思議。
城跡に上がる坂道で
誰もいないはずの背後が
物凄く重たかった。
大勢を引き連れているのだった。
「2000人」という数字を
思い浮かべた。
初めて恐怖心がわいたが、
どうにかやりきった。
やり終えたと同時に
「よーくやった!」という声が
聞こえて来た。
この日は母校の体育祭。
応援の声援が聞こえたのだが
タイミングが素晴らしかった。
町内にある吉川家の菩提寺跡に
続く坂道で眼下に合戦の様子が
’見えた’こともある。
あれをデジャブ―というのでしょう。
その日は冬か春先だったが
映像は夏だった。
大勢の「ワーッ」という声が
あちらこちらから上がり
家から煙が出ていた。
「戦はもうこりごりだ」と
はっきり思ったことを思い出した。
私が平和を歌う理由が腑に落ちた。
後に分かったことに当時、
出逢う人のほとんどが
毛利と吉川に縁ある人だった。
色々あって当然だった。
遠方からにいやのファンと
私を訪ねて来た人は濃かった。
彼女は興経様が毛利に襲撃
された夜、屋敷を守っていた
忍者だったと語った。
「ここで腕を切られた」などと
言ってそれ以来、
切られた傷が腕に浮かびあがり
「かゆい」と訴えていた。
私はお殿様のお子と共に
近くの山中で殺された。
素浪人風の追ってがお子に
手をかけたらしく
「その汚ない手をお放し!」
と本を読みながら泣き叫んだ。
物心ついた頃から夢の中で
怪物に追いかけられたのは
この記憶だったかもしれない。
私はお殿様さまを500年も
慕い続けていたし、
我が子を失った苦しみも
同様の年月悲しんでいた。
忍びだった彼女は更に
万事を画策し手引きした人間
つまり吉川を「裏切った人間」を
思い出したのだが
私の知り合いだったので
話がまたややこしくなった。
怪奇現象も多発した。
実に色々なことに翻弄されたが、
それらはすべて過去世の自分の
仕業だったとは仰天だ。
必要な時期に必要な人が現れて
私にアドバイスをくれた。
過去の私にアクセスした人曰く
「あなたに自分(過去世)と
同じ思いをさせたくて邪魔を
してきたが、
あなたは誰も恨まないし、
変わらない。もうや~めた」
と言っている・・と。
私のイメージの中で過去世の
自分(美春さんというらしい)が
お殿様と男の子と立っていた。
皆とお別れする時が来たと悟った。
寂しくて私もついて行きたかった。
目を開けたら「まりさんが
ついて行きそうだったから
結界を張った」と言われた。
滂沱の涙があふれた。
サポートしてくれる人がいて
何百年分の執着を手放すことが
できた。
それが20年間に及んだ愛憎劇の
再演が終わった瞬間だった。
3、4年前のことだ。
吉川元春氏の墓所に入ると
雨が降って来た。
はっきりした目的があって
墓参したわけではない。
その場で自分が何を感じたり
思い至るかは行かないと
分からないものだ。
お墓の前に立つと自然に言葉が
出た。
「愛憎劇はもう充分味わったので
それら重たい周波数を手放して
天界へ上がられますように。」
当時2つの勢力のどちらに
つくかで町を二分したはずだ。
敵のお殿様の家臣になるとは
どれほど困難だったか。
切腹した人もいる。
苦しい選択をした多くの人と、
町全体が光りに包まれて
上空に上がっていくイメージが
わいた。
これからどこかに墓参する時は
御魂を慰めるというより、
シフトアップして頂くお願いだ
という気がした。
地球自体が周波数を上げている。
目下スピリチャル界ではもちきり。
26000年に一度の大きなうねり
だとか。
重たいものを振り切ってでも
地球はシフトアップしていく。
私のミッションは地球の
お手伝いをすることだ。
この結論に至り諸々がすっきりと
収まった。
荒唐無稽ながらこのミッションは
嫌いではない。
地上は辛い事だらけで、不思議で
そして楽しい。
生きるに値するところだ。
私ひとりにこれだけのドラマ。
60億もの人間のドラマを
創造する仕組みって
どんだけ~と思いながら
墓所から現世に帰って来た。
これらの写真は別日に赴き
「撮らせて下さい」とお願いした。
肉体はなくても心は存在するから。
〈完〉
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