あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

母娘のバトル。しばし休戦

2021-09-29 | 私が歌手

秋になった。

夏の終わりからずっと

野菜の苗を植えなくてはと

母が気にしていた。

今月で86才になった母は

何十年も野菜を作って来たのに

「秋には何を植えるんかいの。」

と聞く。

野菜作りの初心者である私に。

この2、3年の記憶をたどれば

秋に植えるのは白菜と大根。

母はじゃがいもやタマネギも

いつ植えていつ掘るのかを

忘れてしまったようだ。

「何月に植えるんかいの」

「苗を買いに行かんといけん」

「白菜」「白菜」と唱えていた。

苗を買った時点で落ち着いた。

植え終えたら

「後はあんたに任せる」と

さほど興味もなさそう。

ちょっと前に立ち上がると

ふらつくと訴えていた。

頭痛がするとも言う。

何年か前にも似たような症状を

訴えたことがあるが大事はなかった。

あれやこれやで私のココロは

落ち着かないこともあって

母の訴えに生返事。

放置していた。

放置が続くと母も麻呂も決まって

小さな咳をし始める。

麻呂は顔がぺったんこなので

喉や鼻周りが不調になりやすい

のではあるが

私の後を追いながらコツコツと

咳込む様子は痛々しい。

寂しくなると咳き込むんだろうと

私は思っている。

5日目の朝

「まだちょっとフイフイする」と

言う母。

頭痛もあるというので

病院へ連れて行く。

去年も9月終わりに診察に

行ったそうだ。

頭がフイフイすると

書いてあるそうだ。

3年前は5月。

農繁期になると母はどうやら

不調になる。

母のことだ「田植、田植。」

「稲刈り、稲刈り。」と

気に病んでいたのだろう。

もう引退したのだし

今では1日~2日でできる。

昔、大変だった農繁期の記憶が

強烈すぎるのだろう。

MRIの結果は3年前と比べて

それほど悪くなっていなかった。

記憶をつかさどる「海馬」が

少々ほかの部分に比べて

委縮度合が大きめだそうだが

年齢相応と太鼓判をもらった。

「ボケたらまりに迷惑が掛かる」と

謙虚な母だった。

「秋日和」の歌詞に

「母娘のバトル」と書いた。

しばし休戦。

大事が無くて安心した。

「脳はまだ使えるってさ」

と笑いながら帰宅。

で、その途中で思い出した。

コンビニでお金だけ払って

ブツを持っていない!

実は母のMRI検査を待つ間、

郵便局へ行ったが、

別件を忘れてしまい

行ったり来たりで都合3回(汗)

「あんたの方がアレレだの~!」

大喜びの母にいらっとする

娘なのだった。

病院へ行く前は

母の脳が致命的な状態だったら

どうしようと思った。

もっと優しくしとけばよかった。

最近、旅行にもつれて

行けていない。

放置して悪かったなあ~と

殊勝に思っていた私なのだけれど

一瞬で消えた(爆)

https://www.youtube.com/watch?v=kliSZvhxHCo

シンガーソングライター 新屋まり「秋日和」

2016年5月14日 広島市中区 LIVE JUKEにて開催 新屋まり 歌会 『命かがやいて』アルバムリリース記念ライブから 「 秋日和」...

youtube#video

 

 

 


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