あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

茶摘み

2023-05-22 | 田舎暮らし

久しぶりの麻呂ネタ。

麻呂はまあまあ元気です。

舌がいつも出ているので

かわいいと言ってもらうが

心臓が悪い子の特徴だとか。

いつも私の帰りを待っている。

先だって麻呂は大喜び。

が、嬉し過ぎた。

振り向いたら口からポタポタと

血を流していた。

前足も真っ赤。

飛び上がった拍子に舌を

噛んだようだ。

そんなことが3回もあった。

かわいそうで仕方ない。

かと言って私がずっと家に

籠っているわけにはいかない。

しかも麻呂は恐ろしいほど寝る。

起きているのは24時間のうちの

せいぜい2時間。

その2時間は私の帰りを待ち、

私がいる間は姿を探し回る。

時々母がデイサービスで不在だと

午後になってウロウロする。

「ばーちゃんは?」という顔つきだ。

「ばーちゃんはデイサービスよ」

と説明すると安心して

自分のベッドにうずくまる。

お茶の葉が伸びた。

お茶摘みは楽しいが母にとっては

やらなくてはならない

作業のひとつでしかない。

母はお茶には全く頓着がないのだし、

私の楽しみに手を出して欲しくない。

自分が嫌なことは他人にとっても

嫌なことだと思い込む母。

超・手抜きの作業でさっさと

終わらせる母だ。

それに我慢すること3年!

おいしいお茶にしたいと先日

摘んだ茶葉を母は

そのまま干していた。

何十年も前のことだと思うが

梅雨時にカビが生えたらしい。

晴れたら干すというのが頭に

こびりついている母。

が、干す前に作業があるでしょ。

私はついに切れた。

楽しいはずのお茶摘みにひと悶着

あったが無事に鍋の前に立つ。

摘んだ葉っぱを時々水を足しながら

大きな鍋で炒ると良い香りが

立ち込める。

麻呂は興味津々で私のそばから

離れず。

茶葉を手もみする間も顔を

ざるにつっこむようにして監督だ。

手もみした茶葉を一晩寝かせて

天日干しする。

摘むのはやっと諦めた母だ。

脚が不自由なのでかがむことが

できない。

つらい作業だから自分がやらねば

と思うのだろうが何の為に?

自家製のお茶を飲むのは私だけ。

おいしい番茶になった頃に

水がど~~っと足されてしまう。

「あ~あ」と思いながら私が

茶葉を捨てて作りなおす。

さ湯を飲んでいれば良い人間の中で、

私が異分子なのだ。

私はますます家にじっとしていない。

麻呂はますます私を待つ羽目になる。

悪循環~。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 田植え終了 | トップ | 桃源郷~里山を撮る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿