アコースティックギターなのに
アンプに繋ぐと音が出る
「エレアコ」は便利だけれど
どのエレアコとも相性が悪かった。
買う時は座って選ぶが
実はそれが盲点だった。
本番と同じようにストラップを
つけて立って構えたらネックが
凄~く長かった。
買って分かった。
あるいは私の手になじまないとか。
買う時に気づかないのが謎だ。
買っては安く売っての繰り返しで
3本無駄にしたところで、
値段が手頃で軽量なテイラー君を
即決で買った。
が、標準装備されている
音を増幅させる器具
「ピックアップ」が不具合。
リハで音が急に出なかったり、
最悪はリハで出たのに本番に
出なかったこともある。
他人のを借りた(爆)
メーカーに2回修理してもらった。
1年くらい無症状だったが先日、
佐々木リョウ君のライブに
飛び入った時にリハで一瞬
音が出ず。
使い物にならない代物だと
やっと認めた。
皆ちゃんとしたエレアコを持って
歌っている。
店頭にはギターはいくらでも
並んでいる。
私はギタリストじゃない。
歌う為の道具としてギターに
それほど拘りはない。
私に買える“そこそこ&まあまあ”の
エレアコが世の中に1本くらい
あっても良いはずだ。
今日は手に入れたいと思った
或る日、
事前にネットで調べてヤマハの
エレアコを見に行った。
価格は3段階くらいある。
私にはどれも聞き分けがつかないし
何というか・・感動がない。
で、諦めかけた時に別の店頭で
ハンサムなテイラーとご対面。
鳴りが良くて綺麗なギターだ。
定価は不明だが50万以上という噂。
中古品なので定価よりだいぶ
お得だった。
持ち主が1,2週間で手放した
と店員さんに聞いた。
ラッキーだと受け止めたが
手放すには理由があると後に知る
このテイラー君がメインギターだ。
生音は素晴らしい響きなのに
電気を通すと異常に籠る。
低音がボコボコ高音がキンキン鳴る。
買って早々にソロ・ライブがあり
その時は音響会社さんだったので
気づかなかった。
9月8日の歌会も実は音が酷かった。
ストレスを感じながら歌った。
詳しい人にアドバイスをもらって
15日のオープンマイクで
試したがやっぱりダメだった。
ライブではこの2本とも
使えないと悟ったのが日曜日。
今週末、奈良県へ歌いに行く
というのにギターがないという
非常事態になった。
すぐにでも見つけに行きたかったが
母と麻呂がアレレ~で外出できず。
その間に通販サイトで調べて
師匠の森川氏に転送してみた。
それらについてはアンサーなく
「メイトンが最強」とのことだった。
ゼンゼン聞いたことがないメーカー。
ネット上で確認した。
扱っているのは福岡と大阪と東京
そして広島!
チャンスがあるということ。
火曜日朝になった。
在庫があるのは島村楽器イオンモール
府中店のみと分かった。
高速で片道1時間走り到着。
在庫は2本。
練習スタジオの音響機材を
借りて試奏できた。
触らせてもらったら手になじんだ。
が、音が細くて寂しい感じがした。
とにかく金曜日までにエレアコが
必要な身の上。
高額ゆえによくよく考えたいが、
時間的な猶予はない。
別モデルを試奏したいと相談。
全200店舗に在庫なし。
「代理店に聞いてみたんです」
と担当者。
「たまたま今日1本だけ入荷した
そうです」というではないか。
14時までに決めてくれたら
送るので早ければ水曜日夕刻に
到着するとのこと。
ただし試奏可能なエリアではなく
島村楽器さん次第となった。
担当者が仕入れ責任者に交渉して
くれた結果として、
私がどちから1本を買うと
確約するならば仕入れすると。
この時12時を回っていた。
他で探す時間はない。
というのも週末まで予定が
ぎっちり入っていて
金曜日に受け取っても練習する
暇さえない。
やり取りしながらも頭の中は
あれこれで高速回転。
今までタコマ君以外のギターは
全部失敗だった。
このエレアコなら間違いない。
時間がない上に理想のギターに
出会う保証がない。
覚悟を決めた。
「どちらかを買います」と
返答した。
そして本日めでたくご対面。
下取りしてもらおうとした
メインのテイラー君は手放すのを
見合わせた。
査定額は分からないけれど
20万円近くついたかもしれない。
音楽をやる人は皆このギターを
「綺麗なギターですね」と言う。
この担当者も同感だった。
生音はメイトンよりも鳴りが良い。
音も深くて美しい。
スタジオの音響機材で問題なし。
ちなみに私の機材と同じだ。
ライブ会場の広さだけがアウト
なのだ。
それが最大の問題なのだけれど。
往復3時間半。
ついにメイトン君が我が家に来た。
ぴったりサイズのソフトケースを
忘れずに買った私は偉い。
重たくてかさばるハードケースで
遠征するなるなんて想像したくない。
練習時間は木曜日の午後しかない
と思っていた。
良いギターに絶妙のタイミングで
出会えたとしみじみ思う。
島村楽器に行くのが1日早いか
1日遅かったらこのタイミングで
手に入らなかった。
間に合わせるために
またしても妥協して
後に後悔する羽目になった
かもしれない。
私にとっては人生最後のギターに
なると思う。
縁に感謝しつつ歌会準備に
集中したい。
忘れ物が一番怖い。
タブレットとその充電器、
タブレットとアンプを繋ぐ
シールドが必要だ。
探しながら床に汗が滴り落ちた。
思いがけないところから出て来た。
DIや予備のギター弦、バッテリー
も準備。
ケースに必要な小物を入れた。
セットリストを作ってやっと一息。
関西ファミリーとの再会や
新たな出会いがじわ~っと
楽しみになって来た。
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