あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

ミッション「ヒロシマ レクイエム」

2022-06-20 | 私が歌手

20年ほど前になる。

様々な偶然から「ヒロシマ」を

歌い始めた。

カタカナの広島は好きではない

と言われたことがあるが、

「広島」や「ひろしま」では

原爆投下の未曽有の惨状や、

その後何十年にも及ぶ

おびただしい不幸や壮絶な体験を

連想させるには

地名としての表記では

表しきれない。

そして広島を原爆投下の

「実験場」に選んだ米国

(原爆は同盟国だったドイツ製

だけれど)

への無言の抵抗を表すには

敢えてカタカナが妥当と私は考える。

今年も「ヒロシマ レクイエム」を

主催する。

今年は三次市のコーラスグループ

「アンサンブル Poco」さんと合唱を

披露する。

何年か前にも三次市でコラボさせて

頂いた。

率いる三待美早穂先生は母校の

合唱祭に審査員として招いたこともある。

7月は三次市民きりり内の

サロンホールにて。

プレイガイド「三次きりり」で

チケット発売中。

1部で新屋まりソロ、

2部でPocoさんソロ。

そして「声 三部作」他を合唱する。

更に8月内容を変えて我が町で初開催!

絵本「いわたくんちのおばあちゃん」

で平和活動をされている岩田美穂さんを

ゲストスピーカーに迎えて、

1部は講演会、2部でコンサート形式。

北広島町はコロナ下ということで

定員70名の制限がある。

ボチボチご予約も入っている。

ご予約を受け付け中。

niiya@khiro.jp

またはフェイスブックの

メッセンジャーにて。

チケット引き換えは当日の

受付で可能です。

メイン曲は故・森川定實さんの

遺作である詩を作曲させてもらった

「声 三部作」の合唱。

作曲はなんちゃって。

勉強したわけではない。

思いに突き動かされて手がけたが、

未曽有の大惨劇を実体験された方が

渾身の思いで絞りだした言葉だ。

大変なことに手をつけたと

自身を恨む気持ちも味わったと

白状せざるを得ない。

言葉から立ちあがる痛々しさに

嗚咽しながら創作した。

完成したことと合唱メンバーに

出会えたのは幸いだ。

昨年はご子息の森川聖詩さんに

コンサート会場でお話を頂いた。

その森川さんは被爆二世として

幅広い活動をされている。

森川さんからフェイスブック上に

被爆体験の証言をまとめた

NHK番組のアーカイブが

上げられた。

お父様が詩に遺された現場は

白潮公園になっている。

森川さんと訪れたことがある。

さきほどアーカイブの冒頭を

見ただけだが現場で体験した

言うに言われぬ哀しさと

体調の悪さが襲いかかって来た。

近くに明星院の子安観音様が

おられる。

イメージで観音様の前に立つと

私の後ろに何十人という

傷ついた子が居た。

観音様の御手で救いあげて下さいと

お願いをし、

後ろの子らに抱っこしてもらってと

声を掛ける。

文字入力しながら涙が出るし

頭痛はするし手が震える。

ヒロシマはまだ終わらない。

鎮魂に参加する人や表現する人は

本当に大勢いる。

どこに向かって鎮魂しているのか?

と怒りを覚える自分もいる。

ヒロシマに縁ある人、

ヒロシマを表現する人には

ある意味で責任がある。

鎮魂が鎮魂でないのならば

意味がないとさえ思う。

関わりのある人は意識して

この夏を迎えて欲しい。

そういう私も微妙に避けて

来た部分でもあるが

今一度原点に戻って誠心誠意

表現したい。

 

「ヒロシマ・レクイエムコンサート'22」

日時 令和4年7月30日(土)14時開演

会場 三次市民ホールきりり・サロンホール

入場料 2000円(オリジナルCD進呈)

1部 新屋まりコンサート

2部 アンサンブルPoco、合唱曲コラボ

 

「ヒロシマ レクイエム’22 in北広島町」

日時 令和4年8月11日(祝)14時開演

会場 北広島町まちづくりセンター

きたひろホール

入場料 1500円

定員70名

1部 岩田美穂氏 講演

絵本「いわたくんちのおばあちゃん」より

2部 コンサート

 

 


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