![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/0c/01081f937c6986c869d68d4cdc19a096.jpg)
奈良県は怒涛の一泊だったが
それからの一週間も怒涛の日々。
脳内大混乱の様相は
怒涛の日々と相まって未だに
収拾がつかない。
今回のミッションは大神神社参拝と
「国褒めの歌」を奏上すること。
全国の一之宮で国褒めの歌を歌う
のが密かなライフ・ワークだから
来た~と思った。
本番前日の4月2日、
新大阪から3回乗り継いで
奈良県桜井市に無事着いた。
音響のスタッフは未経験だそうだが
4人おられた。
キーボード用のバッテリーや
ボーカルマイクもスタンドも
用意されていてリハは終わっていた。
マイクテストする。
ボーカルは会場内のスピーカーに
オケは誰かが持ちこんだ
小さなスピーカーから。
モニターなし。
ということはカラオケは
前からうっすら聞こえて
ボーカルは背後の足元から
聞こえてくるので
私としては不安満載。
自分の機材を荷ほどきして
セットアップした。
わざわざ変更するので
急いで繋いで完了させた。
舞台上にバッテリーがあるのは
絵的に頂けない。
スタッフさんが困っている様子
なので念のため借りて来た
紅白のケーブルを貸した。
無くなるかもしれないとは思った。
出演のお話を下さったIさんとの
出会いは10年以上も前。
奈良県の天河弁財天で
歌を奉納した時にたまたま
神戸から来ておられた。
その後、神戸のカフェでライブを
させてもらったり
沖縄にご一緒したこともある。
今回、興味深いお話を色々聞いた。
で、翌朝の正式参拝に
何を着るかと聞かれて分かった。
赤いブレザーもベージュの
パンツもNGなのですと。
黒い上下を何故か持って来たとIさん。
借りる約束をしてその夜は
ゲストハウスに泊った。
町屋風の小さなゲストハウスは
居心地がよかった。
宿帳に記入しながら大神会館で歌う
と言うとママさんが唐突に
「ジュンとネネ」のネネさんが
3回泊りに来られましたと言う。
ネネさんとは「知り合い」以上だ。
以前ライブでご一緒していた。
我が家に泊まられたこともある。
安芸高田市の町おこし的な
アルバムは共作。
実はその中の1曲を歌うことに
していた。
そんなことを微塵も
ご存じないママさんなのだ。
不思議な気がした。
言わなくても良いのに
あの頃は声も顔もネネさんと
似ていて間違えられたことも。
鼻先で笑われた気がする(爆)
「あ~ネネさん、
また来てくれないかしら。」と
ママさんのまなざしが遠い。
ネネさんには何度ジェラシーを
感じたかしれない。
痛い目にあって私にふさわしい
「持ち場」というものを悟った。
私は無名でネネさんはテレビで
歌っている。
それぞれの場で咲いている
ってことよね。
ビールを調達に外に出たら
真っ暗だった。
狭い路地を抜けて橋を渡り
コンビニの灯が見えたら
凄くほっとした(笑)
宿の灯が見えた時も
ほっとした(笑)
正式参拝は素晴らしい体験だった。
拝殿の椅子に座るや、
金色の光で金ぴかに
包まれているのが目の奥に見えた。
対面の宮司さんが烏帽子姿の
黄金の仏像に見えた。
涙と鼻水でマスクが濡れた(爆)
どうやら自分は凄く喜んでいた。
10時「水でつながる芸術祭」が
始まった。
能舞台のスクリーンに山本芙蓉先生の
書道パフォ-マンスが披露され、
何人かが登壇して講演をされた。
そしていよいよ3部。
声楽家の女性の歌の後で、
私の番になった。
「まりさ~ん」の声援が嬉しかった。
タブレット音量が最初だけ
小さかったがめでたく音が出た。
トラブルを避ける為にオケの
操作なし。
次の曲のオケが出る間を利用して
短い曲紹介をする。
「あめつちの詩」は冒頭アカペラで
その後にオケのイントロだが
長年の経験でピッチは
大丈夫だった。
思いがけない箇所で歌詞が飛ぶ。
黙ってしまった(爆)
別の個所では歌詞が出て来ない。
咄嗟に創作した。
能舞台には魔物が棲む?
ボーカルにリバーブが掛かって
いなかった。
前日リハでスイッチを入れ忘れた。
歌いにくいと思ったが
気持ちをを込めて歌うことはできた。
15分歌う為に何日も前から
準備に奔走した。
色々な意味で消耗したけれど
大阪のM夫妻とお友達二人が
駆けつけて下さって、
お二人の顔を見たら嬉しさが
こみ上げた。
誰かを応援するなんてなかなか
できることではない。
心から感謝だ。
「桜咲く国」で鳴らしたリンを
褒めてもらった。
種を明かすとビールの栓抜き(笑)
本当にあれこれとやらかした。
ともかく無事に終わったという
満足感と解放感をしばし味わった。
<つづく>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます