あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

MRIチャレンジ

2022-03-02 | 半径30メートルの事件

尾道へ出かけたことは書いた。

古寺巡りのルートに沿って

歩き始めたが最初のお寺で

クラクラっとめまいがして、

頭痛もあった。

20分で自然に収まったが、

一か月ほど前に出雲大社でも

同じ症状があった。

2回目だと思った。

3時間ほど歩いて海岸線に出た時、

妙な感覚になった。

目の焦点が合わない。

まずいと思った。

脳内の異常かもしれない。

脳梗塞を疑った。

ベンチに腰掛けてネット検索する。

脳梗塞ならば

症状は一旦治るがその後で

梗塞を引き起こすと書いてある。

脳血管に異常があるのかもしれない。

高速道を運転して一人で行った。

帰りの運転中に酷いめまいや

意識障害が出たらと思うと

不安になった。

車を置いてJRとバスで帰れるかと

思いを巡らせた。

少し座っていたら落ち着いたが、

自分の中心が細かく振動している

感じだった。

もしかしたらすでに大病を

患っているとか?

命に限りがあるとしたら?

自分はどうするだろうと考えてみる。

最大限の治療を試みるだろうか?

最近の私は文句が多い。

他人にも自分にも、

世間に対しても

家族に対しても不満だらけだ。

私の最近の口癖は「もう飽きた」。

文字にするなら「人生全般に退屈」

な状態。

「大した人にならなかった」と

自分のことを残念に思っているし、

「愉快な人生だ」と今は思えない。

私が消えて困るのは1人と一匹

くらいなもの。

この先何十年生きても

どこまでも満足しそうもない、

そんなつまんない人生に

戻りたいか?

と自問自答する。

戻らなくても良し。

戻っても良し。

そんなことを考えていたら

かわいらしい雑貨屋さんがあった。

ふらりと入って物色。

木製のスプーンとフォークを

見つけた。

毎朝、母と妹とお犬さまとで

お茶をする。

ケーキとか羊羹をこれで食べたい。

3セット買った後で気づいた。

ああ、私はまだ生きたいし

無事に家に帰って元の生活を

送りたいのだ。

ふいに泣きそうになった。

「何者か」にならなくても

当たり前が幸せなだと

アタマでは思っているのだが

日常に埋もれる。

私の周りに闘病中の人は何人もいる。

亡くなった友人も何人か。

命あることが当たり前ではない。

生きることに切実な人がいるのに

どこか投げやりってどうよ。

「幸せ」とは「イメージ」ではなく

ひとつまたひとつと数えられる事や

特定の「誰か」なのだろう。

夕方無事に帰ってきた。

翌日念の為、診察を受けた。

MRIを受けると決めて行ったのに

電磁波に弱いと先生に訴えて

だいぶ逡巡した(ごねた)。

「電磁波じゃなく磁場です」

「チャレンジしてみますか?」

ドクターの言葉に背を押された。

チャレンジって良い響きよね。

腕のCTスキャンとか

歯のレーザー治療で

言葉に言い表せない

不快感を体験したけれど、

MRIは実に何ともなかった。

ごねたのが恥ずかしい。

ドクターに言うと

「磁場は良い感じでしたか」

と聞かれた(笑)(笑)

長閑な文章になっている通り

脳内にも首の血管にも異常なし。

古い梗塞が1か所見つかった。

昔、喫煙していたことを見破られた。

コンビニで少し買い物をして、

30時間ぶりに麻呂をよしよし。

洗濯をしてコーヒーを点てて、

ニュースを見て、

大根を掘って、

鍋いっぱいのおでんを作り

ブログを更新して、

働いて時々歌って、

笑ったり怒ったり、

あ~つまらないなどと

文句を重ねながら当面

生きてゆくつもりだ。

これを「幸せ」と呼ぶらしい。

 

<追記>

2時間半運転して行く神社仏閣で

めまいと頭痛に見舞われる。

目の焦点が合わないことも

まれにある体質である。

とインプットした。

 

 


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