ファットテールと呼ばれている品種の羊は羊全体の25%を占めます。アフリカ、中東、パキスタン、北インド、
中国西部および中央アジアの北部に生息をしているのですが、テール周辺に格納されている
脂肪の美味しい味わいを堪能するために中世のアラブとペルシャ料理に広く使用されていました。現代でもお料理に使うことがあります。
中東のお肉屋さんにいくと写真のような 「ファットテール」が売られています。肉に脂肪がたまって尻
が垂れている特別な羊の肉を使います。ファットテイルの中でも特に脂肪がついている羊は高価でブランド羊と位置付けるのです。
さてアゼルバイジャンのスーラさんが「ファットテール」のお肉を持っていたので(写真中央の上)見せていただきました。
スーラさんはアゼルバイジャンのジュルハ( Julfa )という町に親戚がたくさんいて毎年夏になるとジュルハの教祖料理「ゴブルマ」という保存食作りを毎年行うそうです。
「ゴブルマ」は羊の脂肪を表面につけた揚げ豆です。
ラム肉のシッポの脂と豆をゆっくり煮込み、煮だして出る旨みたっぷりの脂肪で豆を揚げてから、保存容器に封じるのです。
冬の間は保存容器に保管をそた豆を食べる分だけ取り出して、
シチューかスープを上からいただきます。
その味わいは筆舌につくしがたいほどです。
ジュルハという町の特別な料理法です。