※2019年10月05日内容更新
■Rl. digbyana‘Mrs. Chase’AM/AOS
リンコレリア ディグビアナ‘ミセス・チェイス’
英国のディグビーという方が初めて開花させたことから「ディグビアナ」と命名されたと言われている原種です。
本種は以前は「Brassavola(ブラサボラ)属」とされていて、現在は属名が変更となり正式な学名では「Rhyncholaelia(リンコレリア)属」となっているのですが、“園芸的”には、まだまだ Brassavola(ブラサボラ)で通用しています。
ちなみに、比較的近年に登録された品種で興味深いものに Rlc. Golf Green (C. Moscombe x Rl. digbyana (07/08/2006)) という品種があり、その個体‘Hair Pig(ヘアー・ピッグ)’は C. Moscombe の持つ、原種 intermedia(インターメディア)に由来する、ペタルを唇弁化する能力をフルに発揮して、花色のみならず、Rl. digbyana の特長のリップの細かいフリル・欠刻までをも存分に発現させた非常に印象的な花となっています。
また、Rlc. Mystic Lady (C. Mari's Song x Rl. digbyana (17/07/1998)) という品種は小輪系の原種 C. walkeriana と C. intermedia の血の非常に濃い品種でありながら、その個体‘Lime Morning(ライム・モーニング)’は、それらの原種の影響を全く感じさせない巨大輪花を着ける個体でたいへん興味深い花だと思います。
<Rl. digbyana を交配親に使用した場合に子孫に継承される傾向が強いと思われる特徴・性質について>
※上から継承される傾向の強いと思われる順
・リップを大きくする
・リップに細かいフリル・欠刻が入る
・ペタル幅が狭くなる
・花色をグリーン化もしくは薄くする
・1花茎あたりの着花輪数が減る(1~2輪咲きとなる)
・花の香りが柑橘系となる
・強光を好む
・やや高温を好む
・弁質が厚くなり花保ちを良くする
・花径が大きくなる
・開花期が夏となる
<Rl. digbyana を交配親とした品種登録実績(一例)>
・Rlc. Ben Kodama (Rl. digbyana x C. Canberra (01/01/1951))
・Rlc. King Harold (Rl. digbyana x C. Harold (01/01/1951))
・Rlc. S. M. Damon (Rl. digbyana x C. Mrs. Edward Roehrs (01/01/1946))
・Rlc. Duh's Wisdom (Rl. digbyana x Rlc. Golden Regal (01/05/1995))
・Rlc. Big Green Iguana (Rlc. Robert Gifford x Rl. digbyana (01/01/1983))
・Rlc. Cadmium Gold (Rlc. Cadmium Light x Rl. digbyana (01/01/1986))
・Rlc. Golf Green (C. Moscombe x Rl. digbyana (07/08/2006))
・Rlc. Lester McDonald (C. Ann Follis x Rl. digbyana (01/01/1963))
・Rlc. Magic Meadow (Rlc. Memoria Helen Brown x Rl. digbyana (01/01/1982))
・Rlc. Mystic Lady (C. Mari's Song x Rl. digbyana (17/07/1998))
・Rlc. Mystic Mariner (Rlc. Lester McDonald x Rl. digbyana (01/01/1974))
・Rlc. Orglade's Moon Cheese (C. Brazilian Treasure x Rl. digbyana (01/01/1983))
・Rlc. Pennsylvania Spring (Rlc. Spring and Summer x Rl. digbyana (01/01/1983))
・Rlc. Ports of Paradise (Rlc. Fortune x Rl. digbyana (01/01/1970))
・Rlc. Shellie's Spirits (C. Shellie Compton x Rl. digbyana (23/09/1999))
・Rlc. Vermonts Green Mountains (Rlc. Green Giant x Rl. digbyana (01/01/1975))
・Rlc. Empress of Russia (Rl. digbyana x C. mendelii (01/01/1900))
<Rl. digbyana を交配親とした登録品種(一例)画像集>
於:咲くやこの花館 春の洋ラン展(2018年3月)
■Rlc. Golf Green‘Hair Pig’
リンコレリオカトレヤ ゴルフ・グリーン‘ヘアー・ピッグ’
(C. Moscombe x Rl. digbyana (07/08/2006))
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栽培・画像提供=福岡のシロクロさん
■Rlc. Mystic Lady‘Lime Morning’BM/JOGA
リンコレリオカトレヤ ミスティック・レディー‘ライム・モーニング’
(C. Mari's Song x Rl. digbyana (17/07/1998))
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■Rlc. Empress of Russia
リンコレリオカトレヤ エンプレス・オブ・ロシア
(Rl. digbyana x C. mendelii (01/01/1900))
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於:世界蘭展日本大賞2009
■Rlc. Vermonts Green Mountains‘Tomei’
リンコレリオカトレヤ バーモンツ・グリーン・マウンテンズ‘トウメイ’
(Rlc. Green Giant x Rl. digbyana (01/01/1975))
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於:世界蘭展日本大賞2008 画像提供=埼玉のMさん
■Rlc. Shellie's Spirits‘Early Spring’
リンコレリオカトレヤ シェリーズ・スピリッツ‘アーリー・スプリング’
(C. Shellie Compton x Rl. digbyana (23/09/1999))
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■Rlc. King Harold
リンコレリオカトレヤ キング・ハロルド
(Rl. digbyana x C. Harold (01/01/1951))
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※この画像は照明の加減で黄色っぽくなっています。(於:蘭おかやま 2006)
■Rlc. Magic Meadow‘Napoleon’
リンコレリオカトレヤ マジック・メドー‘ナポレオン’
(Rlc. Memoria Helen Brown x Rl. digbyana (01/01/1982))
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於:蘭おかやま 2006
■Rlc. Orglade's Moon Cheese‘Krull Smith’AM/AOS
リンコレリオカトレヤ オーグレイズ・ムーン・チーズ‘クルル・スミス’
(C. Brazilian Treasure × Rl. digbyana (01/01/1982))
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■Rlc. Ports of Paradise‘Gleneyrie's Green Giant’FCC/AOS
リンコレリオカトレヤ ポーツ・オブ・パラダイス‘グレネイリーズ・グリーン・ジャイアント’
(Rlc. Fortune x Rl. digbyana (01/01/1970))
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於:世界蘭展日本大賞2006(画像提供=兵庫のKさん)
■Rlc. Veitchii‘Hiro-T’
カトレヤ ヴィーチ‘ヒロ-T’
(Rl. digbyana x C. mossiae (01/01/1889))
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■Rl. digbyana‘Mrs. Chase’AM/AOS
リンコレリア ディグビアナ‘ミセス・チェイス’
英国のディグビーという方が初めて開花させたことから「ディグビアナ」と命名されたと言われている原種です。
本種は以前は「Brassavola(ブラサボラ)属」とされていて、現在は属名が変更となり正式な学名では「Rhyncholaelia(リンコレリア)属」となっているのですが、“園芸的”には、まだまだ Brassavola(ブラサボラ)で通用しています。
ちなみに、比較的近年に登録された品種で興味深いものに Rlc. Golf Green (C. Moscombe x Rl. digbyana (07/08/2006)) という品種があり、その個体‘Hair Pig(ヘアー・ピッグ)’は C. Moscombe の持つ、原種 intermedia(インターメディア)に由来する、ペタルを唇弁化する能力をフルに発揮して、花色のみならず、Rl. digbyana の特長のリップの細かいフリル・欠刻までをも存分に発現させた非常に印象的な花となっています。
また、Rlc. Mystic Lady (C. Mari's Song x Rl. digbyana (17/07/1998)) という品種は小輪系の原種 C. walkeriana と C. intermedia の血の非常に濃い品種でありながら、その個体‘Lime Morning(ライム・モーニング)’は、それらの原種の影響を全く感じさせない巨大輪花を着ける個体でたいへん興味深い花だと思います。
<Rl. digbyana を交配親に使用した場合に子孫に継承される傾向が強いと思われる特徴・性質について>
※上から継承される傾向の強いと思われる順
・リップを大きくする
・リップに細かいフリル・欠刻が入る
・ペタル幅が狭くなる
・花色をグリーン化もしくは薄くする
・1花茎あたりの着花輪数が減る(1~2輪咲きとなる)
・花の香りが柑橘系となる
・強光を好む
・やや高温を好む
・弁質が厚くなり花保ちを良くする
・花径が大きくなる
・開花期が夏となる
<Rl. digbyana を交配親とした品種登録実績(一例)>
・Rlc. Ben Kodama (Rl. digbyana x C. Canberra (01/01/1951))
・Rlc. King Harold (Rl. digbyana x C. Harold (01/01/1951))
・Rlc. S. M. Damon (Rl. digbyana x C. Mrs. Edward Roehrs (01/01/1946))
・Rlc. Duh's Wisdom (Rl. digbyana x Rlc. Golden Regal (01/05/1995))
・Rlc. Big Green Iguana (Rlc. Robert Gifford x Rl. digbyana (01/01/1983))
・Rlc. Cadmium Gold (Rlc. Cadmium Light x Rl. digbyana (01/01/1986))
・Rlc. Golf Green (C. Moscombe x Rl. digbyana (07/08/2006))
・Rlc. Lester McDonald (C. Ann Follis x Rl. digbyana (01/01/1963))
・Rlc. Magic Meadow (Rlc. Memoria Helen Brown x Rl. digbyana (01/01/1982))
・Rlc. Mystic Lady (C. Mari's Song x Rl. digbyana (17/07/1998))
・Rlc. Mystic Mariner (Rlc. Lester McDonald x Rl. digbyana (01/01/1974))
・Rlc. Orglade's Moon Cheese (C. Brazilian Treasure x Rl. digbyana (01/01/1983))
・Rlc. Pennsylvania Spring (Rlc. Spring and Summer x Rl. digbyana (01/01/1983))
・Rlc. Ports of Paradise (Rlc. Fortune x Rl. digbyana (01/01/1970))
・Rlc. Shellie's Spirits (C. Shellie Compton x Rl. digbyana (23/09/1999))
・Rlc. Vermonts Green Mountains (Rlc. Green Giant x Rl. digbyana (01/01/1975))
・Rlc. Empress of Russia (Rl. digbyana x C. mendelii (01/01/1900))
<Rl. digbyana を交配親とした登録品種(一例)画像集>
於:咲くやこの花館 春の洋ラン展(2018年3月)
■Rlc. Golf Green‘Hair Pig’
リンコレリオカトレヤ ゴルフ・グリーン‘ヘアー・ピッグ’
(C. Moscombe x Rl. digbyana (07/08/2006))
●Rlc. Golf Green についての記事は、こちらをクリック!
栽培・画像提供=福岡のシロクロさん
■Rlc. Mystic Lady‘Lime Morning’BM/JOGA
リンコレリオカトレヤ ミスティック・レディー‘ライム・モーニング’
(C. Mari's Song x Rl. digbyana (17/07/1998))
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■Rlc. Empress of Russia
リンコレリオカトレヤ エンプレス・オブ・ロシア
(Rl. digbyana x C. mendelii (01/01/1900))
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於:世界蘭展日本大賞2009
■Rlc. Vermonts Green Mountains‘Tomei’
リンコレリオカトレヤ バーモンツ・グリーン・マウンテンズ‘トウメイ’
(Rlc. Green Giant x Rl. digbyana (01/01/1975))
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於:世界蘭展日本大賞2008 画像提供=埼玉のMさん
■Rlc. Shellie's Spirits‘Early Spring’
リンコレリオカトレヤ シェリーズ・スピリッツ‘アーリー・スプリング’
(C. Shellie Compton x Rl. digbyana (23/09/1999))
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■Rlc. King Harold
リンコレリオカトレヤ キング・ハロルド
(Rl. digbyana x C. Harold (01/01/1951))
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※この画像は照明の加減で黄色っぽくなっています。(於:蘭おかやま 2006)
■Rlc. Magic Meadow‘Napoleon’
リンコレリオカトレヤ マジック・メドー‘ナポレオン’
(Rlc. Memoria Helen Brown x Rl. digbyana (01/01/1982))
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於:蘭おかやま 2006
■Rlc. Orglade's Moon Cheese‘Krull Smith’AM/AOS
リンコレリオカトレヤ オーグレイズ・ムーン・チーズ‘クルル・スミス’
(C. Brazilian Treasure × Rl. digbyana (01/01/1982))
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■Rlc. Ports of Paradise‘Gleneyrie's Green Giant’FCC/AOS
リンコレリオカトレヤ ポーツ・オブ・パラダイス‘グレネイリーズ・グリーン・ジャイアント’
(Rlc. Fortune x Rl. digbyana (01/01/1970))
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於:世界蘭展日本大賞2006(画像提供=兵庫のKさん)
■Rlc. Veitchii‘Hiro-T’
カトレヤ ヴィーチ‘ヒロ-T’
(Rl. digbyana x C. mossiae (01/01/1889))
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