2004年は個人的には、生活に大きな影響を及ぼされるような、社会的な大事件は皆無に等しい年だったと記憶しています。強いて挙げれば、「ヨン様フィーバー」「世界の中心で、愛をさけぶ(映画&ドラマ)」等のエンターテインメント系の記憶が主要なように思います。特に「世界の中心で、愛をさけぶ(映画)」の主要なロケ地が香川県の高松市内であったことは、連日報道されていたニュースやテレビ番組で、そのロケ地巡り等が話題になっていたことから、記憶に強く刷り込まれているのだと思います。
ただし、この年の暮れに大輪系カトレヤ交配種愛好家としての私の歴史には革命的な出来事が訪れます。それは、洋蘭情報誌「NEWORCHIDS(ニューオーキッド)」への投稿「大輪系カトレヤ交配種 『新時代の胎動』」Vol.1」にも書かせていただいた育種家サンセットさんとの出会いです。このことにより、私のカトレヤに対する関わり方は、これまでのコレクター的なものから、オリジナル品種の創出へと一気に歩みを進めることとなりました。また、この出会いがなければ、この「カトログ」も生まれることはなかったでしょうし、少なくとも、サンセットさんのお力添え無しには、ここまでのウェブサイトにはなりえませんでした。
ちなみに、サンセットさんが香川県の方だということで、この年に前述の「世界の中心で、愛をさけぶ」が公開され、大きな話題になり、香川県に意識が向いていたことも、ちょっとした前触れのようなものではなかったかと、無理やりにこじつけている私です。
於:サンセットさん温室(2004年12月下旬)
画像は2004年の暮れに初めてサンセットさんの温室を訪問させていただいた際の私です。スーツ姿なのは、年末の仕事納めの日に、そのまま帰宅せずに夜行フェリーに乗った為です。サンセットさんの備忘録的な意味で名刺を持っています。
◎「神戸らん展2004」チラシ(オモテ面)
◎「神戸らん展2004」チラシ(ウラ面)
会場入り口付近の様子
台湾の蘭園「麗城蘭苑(リーチェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子1
この頃の国際蘭展見学の最大の楽しみは、台湾の蘭園さんの花見本株との出会いでした。もちろん、独自の手法で花が整形されていることは承知の上で、そこから大輪系カトレヤ交配種のポテンシャルを推察し、未来の夢の花を想像することで、モチベーションを高めるエネルギーの源泉を得ることが目的でもありました。
台湾の蘭園「麗城蘭苑(リーチェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子2
画像中央のブラッディーレッドの花は Rlc. Chia Lin‘Chang Tai(長泰)’です。じつは、この画像に写っていない Rlc. Chia Lin‘Chang Tai(長泰)’がもう1株あり、そちらは、この画像の撮影時、既に購入して手に提げていました。しかし、同じ個体名でありながら、微妙ながら印象の異なる花達だった為、結局この2株も入手して計3株の Rlc. Chia Lin‘Chang Tai(長泰)’を持ち帰ってしまいました。
台湾の蘭園「麗城蘭苑(リーチェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子3
台湾の蘭園「麗城蘭苑(リーチェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子4
台湾の蘭園「曾文蘭園(ツェンウェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子1
こちらの蘭園さんの花で特筆すべきは、やはり Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’ではないかと思います。画像にも写っていますが、その濃厚なワインレッドの整型巨大輪花は、ガッチリとしたコンパクトな株姿と相まって、まるで、名人の作になる骨董品の壷の様な雰囲気を醸し出していました。ちなみに、この特長をどうにか継承した品種を創出したいと思い、現在、Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’の株分け増殖を行いつつ、その子供たちの実生苗を育成中です。
台湾の蘭園「曾文蘭園(ツェンウェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子2
台湾の蘭園「曾文蘭園(ツェンウェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子3
台湾の蘭園「台大蘭園(タイダオーキッド)さん」の販売ブースの様子1
この画像の右上に写っている台湾で‘大牛’と呼ばれているタイプの Rlc. Pamela Finney(①)が、個人的には「神戸らん展2004」で最も強く印象に残った花でした。リップの彩りのインパクトはもちろんのこと、そのサイズが遠目に見ても、30cmに及ぶのではないかと思われる程に見事でした。花型が整形されていることは、もちろん承知の上で、将来、普通に栽培してこんな見事な花を咲かせてくれる品種の登場を予感させる素晴らしい花だったと感じ入りました。
台湾の蘭園「台大蘭園(タイダオーキッド)さん」の販売ブースの様子2
台湾の蘭園「台大蘭園(タイダオーキッド)さん」の販売ブースの様子3
画像中央の花は C. Longriver Compton‘Golden Star’です。1輪咲きとはいえ、優に20cmオーバーと思われるその花径と、迫力満点のその花容は衝撃的でした。
台湾の蘭園さんの販売ブースの様子1
台湾の蘭園さんの販売ブースの様子2
台湾の蘭園さんの販売ブースの様子3
Rlc. Sanyung Ruby‘Kuan-Lung(冠龍)’(1)
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Rlc. Sanyung Ruby‘Kuan-Lung(冠龍)’(2)
Rlc. Sanyung Ruby‘Kuan-Lung(冠龍)’(3)
Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon #2(永康二號)’(1)
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Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon #2(永康二號)’(2)
Rlc. Chunyeah‘Good Life No.1(益生一號)’(1)
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Rlc. Chunyeah‘Good Life No.1(益生一號)’(2)
C. Longriver Compton‘Golden Star’
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Rlc. Pamela Finney(1)
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Rlc. Pamela Finney(2)
Rlc. Taiwan Queen‘Golden Monkey’(1)
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Rlc. Taiwan Queen‘Golden Monkey’(2)
Rlc. Chia Lin‘Chang Tai(長泰)’(1)
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Rlc. Chia Lin‘Chang Tai(長泰)’(2)
Rlc. Chia Lin‘Chang Tai(長泰)’(3)
Rlc. Burdekin Wonder‘Lake Land’
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Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’(1)
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Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’(2)
Rlc. King of Taiwan
この花は、喉から手が出ていながら、連れて帰れなかった花です。とにかく、ド迫力、とにかく、見事でした。
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Rlc. King of Taiwan
C. Gila Wilderness‘Red Flare’
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C. Izumi Catherine‘Illusion’(画像は品種登録前のもの)
この花も、前出の Rlc. Pamela Finney に匹敵するほどの見事な巨大輪花でした。
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C. Irene Finney‘Ingrid’
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Rlc. Mystic Lady‘Lime Morning’
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ただし、この年の暮れに大輪系カトレヤ交配種愛好家としての私の歴史には革命的な出来事が訪れます。それは、洋蘭情報誌「NEWORCHIDS(ニューオーキッド)」への投稿「大輪系カトレヤ交配種 『新時代の胎動』」Vol.1」にも書かせていただいた育種家サンセットさんとの出会いです。このことにより、私のカトレヤに対する関わり方は、これまでのコレクター的なものから、オリジナル品種の創出へと一気に歩みを進めることとなりました。また、この出会いがなければ、この「カトログ」も生まれることはなかったでしょうし、少なくとも、サンセットさんのお力添え無しには、ここまでのウェブサイトにはなりえませんでした。
ちなみに、サンセットさんが香川県の方だということで、この年に前述の「世界の中心で、愛をさけぶ」が公開され、大きな話題になり、香川県に意識が向いていたことも、ちょっとした前触れのようなものではなかったかと、無理やりにこじつけている私です。
於:サンセットさん温室(2004年12月下旬)
画像は2004年の暮れに初めてサンセットさんの温室を訪問させていただいた際の私です。スーツ姿なのは、年末の仕事納めの日に、そのまま帰宅せずに夜行フェリーに乗った為です。サンセットさんの備忘録的な意味で名刺を持っています。
◎「神戸らん展2004」チラシ(オモテ面)
◎「神戸らん展2004」チラシ(ウラ面)
会場入り口付近の様子
台湾の蘭園「麗城蘭苑(リーチェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子1
この頃の国際蘭展見学の最大の楽しみは、台湾の蘭園さんの花見本株との出会いでした。もちろん、独自の手法で花が整形されていることは承知の上で、そこから大輪系カトレヤ交配種のポテンシャルを推察し、未来の夢の花を想像することで、モチベーションを高めるエネルギーの源泉を得ることが目的でもありました。
台湾の蘭園「麗城蘭苑(リーチェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子2
画像中央のブラッディーレッドの花は Rlc. Chia Lin‘Chang Tai(長泰)’です。じつは、この画像に写っていない Rlc. Chia Lin‘Chang Tai(長泰)’がもう1株あり、そちらは、この画像の撮影時、既に購入して手に提げていました。しかし、同じ個体名でありながら、微妙ながら印象の異なる花達だった為、結局この2株も入手して計3株の Rlc. Chia Lin‘Chang Tai(長泰)’を持ち帰ってしまいました。
台湾の蘭園「麗城蘭苑(リーチェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子3
台湾の蘭園「麗城蘭苑(リーチェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子4
台湾の蘭園「曾文蘭園(ツェンウェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子1
こちらの蘭園さんの花で特筆すべきは、やはり Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’ではないかと思います。画像にも写っていますが、その濃厚なワインレッドの整型巨大輪花は、ガッチリとしたコンパクトな株姿と相まって、まるで、名人の作になる骨董品の壷の様な雰囲気を醸し出していました。ちなみに、この特長をどうにか継承した品種を創出したいと思い、現在、Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’の株分け増殖を行いつつ、その子供たちの実生苗を育成中です。
台湾の蘭園「曾文蘭園(ツェンウェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子2
台湾の蘭園「曾文蘭園(ツェンウェンオーキッド)さん」の販売ブースの様子3
台湾の蘭園「台大蘭園(タイダオーキッド)さん」の販売ブースの様子1
この画像の右上に写っている台湾で‘大牛’と呼ばれているタイプの Rlc. Pamela Finney(①)が、個人的には「神戸らん展2004」で最も強く印象に残った花でした。リップの彩りのインパクトはもちろんのこと、そのサイズが遠目に見ても、30cmに及ぶのではないかと思われる程に見事でした。花型が整形されていることは、もちろん承知の上で、将来、普通に栽培してこんな見事な花を咲かせてくれる品種の登場を予感させる素晴らしい花だったと感じ入りました。
台湾の蘭園「台大蘭園(タイダオーキッド)さん」の販売ブースの様子2
台湾の蘭園「台大蘭園(タイダオーキッド)さん」の販売ブースの様子3
画像中央の花は C. Longriver Compton‘Golden Star’です。1輪咲きとはいえ、優に20cmオーバーと思われるその花径と、迫力満点のその花容は衝撃的でした。
台湾の蘭園さんの販売ブースの様子1
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この花は、喉から手が出ていながら、連れて帰れなかった花です。とにかく、ド迫力、とにかく、見事でした。
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C. Gila Wilderness‘Red Flare’
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この花も、前出の Rlc. Pamela Finney に匹敵するほどの見事な巨大輪花でした。
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