雲九のもくもく覚書

2005年からだらだら今年も書いてます…

図書館の本「漆 塗師物語」

2006年08月07日 | 借用品(図書館)
地元びいきなのか、ローカル新聞などで
何度かとり上げられているのを見ました。

漆 塗師物語

文藝春秋

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表紙だけ見てたら学術本の一種かと思って絶対手にとらないな。
書評を目にする前後に、著者の赤木さんの名前を
耳にする機会も偶然に重なりました。
「家庭画報」の編集者をしていた彼が一念発起して縁故のない
輪島へ家族と共に引越し、輪島塗の職人さんに弟子入り修行する
経緯を描いたものです。

ぬりものとゴハン

講談社

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先に奥さんの書いた↑の本を読んでみたけど
あまりにあっさりとしていて物足りなさがあったので、
輪島へ引っ越してくるきっかけを作った当人が書いたものまで
手を伸ばしてみました。

石川県民であれば必ず一度は見学させられるのではなかろうか
という輪島塗の工程が塗師が引き受ける部分だけ(全工程の半分ほど?)だけど、
まっさらな素人の観点を忘れずに説明されていたので親しみ易かったし、
竹の皮のふんどしや人毛の漆刷毛の話、ギョーカイ用語も面白かった。
「能登はやさしや土までも」って言葉がありますが、
輪島の人々のやさしさも心地よかったですねぇ。

でも折々に交わされる奥さんのトコちゃんとの会話が
なんといっても一番良かったです。

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