雲九のもくもく覚書

2005年からだらだら今年も書いてます…

「ぽっぺん」

2007年03月07日 | 借用品(図書館)
3月に入って今さらな感じの初積雪…。
(1cmぐらいなら先月も降りましたが)
恨めしく見上げた空をシャキーンと撮りました。

ぽっぺん

新潮社

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名古屋旅へも持参したこの本。
新聞の新刊広告を見て即座に図書館にリクエストしたものです。

以前、石田千の随筆は寝る前の読書に最適と確か書いたのですが、
喫茶店でのぱらぱら読みにもやっぱりもってこいでした。
ということは、文がうまいんでしょうね。

でも状況説明が少なくて、話をしていることが
今のことなのか昔なのかそれとも両方なのか?
といった余白の多さは相変らずだったような気はしますが、
少し態度(?)がほどけてきたような感じを受けるのは
勝手な親近感を抱いてるせいかな。

タートルをどうしてもとっくりと呼んで、
友達に注意をされるあたりとか。

この本で初めて聞いた言葉がふたつ。
「蚊が泣きさん」と「てしょがいい」。
後者は辞書にも載っているとのことですが、
蚊が泣きさんは東北の方言なんでしょうか。
私もてしょがいい人になりたいものです。

独特の例えも随所に出てきて面白かったです。
さらし餡は霧の湖畔のようであり、
ある日の夕焼けはさらし餡のようであり…。
(もううろ覚えなので違ってるかもしれません)
好きなものは頻繁に例えに使うものなんですね。


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