為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

やろうと思えば何でもできる。できないのはやろうと思わないから。やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになる。

第11回福岡県作業療法学会。。

2006-02-26 | 研修会
本日、二日酔で業務をこなし、業務終了後は急いで会場へ…。
公休だった『もっちゃんさん』と一緒に。

今回のテーマは『Essence of occupational theraphy』
という大きなテーマ…。

そのイブニングセミナーに参加しました。

演題名『自助具はエッセンス オブ 作業療法だ!』
講師:鹿児島赤十字病院 作業療法士 松元義彦先生
(画像参照)

学生時代に義肢・装具学の講師で面白かった印象が強い。

内容としては…。
◎自助具は問題解決を行うだけでなく、
作業療法の広告媒介という役割も併せ持つ。
(自助具は作業療法士の業務独占ではありませんが…)

◎最近誕生した専門職として福祉用具プランナーがある。
実際の制作は行わないが、福祉用具の適合・選定、
オーダーメイドプラン作製の一部までが業務範囲である。

◎自助具は対象者のNeedsの把握・評価・問題点の分析・
他の問題解決方法を行った結果、自助具による問題解決方法が
選択された場合に作成される。

◎自助具作製に関しては、各対象者個人に対して適応させる
ために市販品を改良・加工、考案・制作することが多い。
(市販品では適応しない対象者も多く存在する…)

◎対象者を医学的に評価をし、作業・活動分析を行った上で
適切な自助具の制作を行う。これが行えるのは作業療法士が
最も近い存在だと思う。

◎6年前(対象は小児:先天性奇形)にスプーン操作が可能に
なって欲しいという母親の意向があり自助具を制作した。
その子が1年位前に弓道をしたいと訴えがあり突然の来院。
(6年前の自助具を作ってもらったからまた作って…)
弓道ができるように弓を把持する自助具を制作。
実際に弓を把持している画像をみた。
この対象者にとって自助具は欠かせないもの。

本当に作業療法してるなぁ。と感じました。

また実際に自助具制作の実演もありました。
自助具:リーチャー
制作時間:約10分(具体的説明を加えながら…)

自分も回復期病棟を担当し、松本先生が考案した
補高便座を今年度4つ制作した。

病棟看護師から、
「今こういう訴えがある患者がいるので、また作ってください」
使用していた患者が…(転棟・退院)
「持って行きたい。これがなければトイレができない」
などの訴えが実際にあった。

恐るべき自助具パワー。

その補高便座が学会で展示されていた。
「凄く見栄えがいい。上部で安定している」
自助具は制作した経験が重要。
選択する材料、道具・工具、工作技術が必要。
一目で納得できました。

明日は、主題講演『Essence of occupational theraphy』
講師:矢谷令子先生
(新潟医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科教授)

とても楽しみにしている。

最近自分の中でも大きなテーマとして
日々悩んでいることでもある。

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