森の聲だより

必要な時こそ・・・

一人暮らしの男性は80代。

数年前、奥さまの時も訪問看護に伺っていたんですが

病状が進行悪化して最期は病院で亡くなられたんです。

奥さまの看病を献身的にされていたご主人

奥さまが亡くなられた後は一人暮らしとなり

急に体調崩しまわれたんです 

薬も飲み忘れが多く、食事も満足に食べてなくて

フラフラ状態で訪問看護の依頼があったんです。

介護保険を申請して体調管理、服薬管理で

訪問看護は週1回伺うことになりました 

奥さまの時からなので長いお付き合いになります。

だいぶ元気になられたんですが

ある日、腹痛が出現したんです。

いつも受診している外科の先生のところで痛みどめを処方されたのですが

でもスッキリ治まることはなく

その後も何度も受診を勧めたのですが「まだ大丈夫!」っと。

ご家族に連絡して受診に付き添いに行ってもらおうと思ったのですが

「そんなことしないでも大丈夫!」っと。

きっとご家族に心配や手を煩わせたくないっと思ったんですね。

早く受診をした方がいいのにと思いつつ様子を見ていたら

処方された薬が効かなくなり痛みが強くなってしまったんです。

かなり一人で痛みに耐えていたと思うんです。

耐えきれなくなって病院へ行ったときには

もうすでにがんの末期状態。

そのことを聞いた時、

悔しい気持ちと強引にでも家族に連絡とって

病院に行ってもらうべきだったという

思いでいっぱいになり

もの凄くショックで所長に許可をもらってすぐ病院へ。

お顔を拝見したとたん・・・・涙溢れそうになり言葉が出ない私。。。。

そんな私の気持ちを察してか

「ガンだって・・・月単位らしい・・・しょうがないな。。。。」

「こういう人生なんだよ。もうやりたいことはすべてやってきたから悔いはないよ」っと

優しくニコッと・・・・でも目には光るものが。。。。

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入院前はアロマの話しをしても

年寄りでしかも男がするものではない・・と思っていたようでしたし

脱法ハーブのニュースが出ると

私のしていることは大丈夫か?っと心配してくれていました。

今回ガンの末期の診断でご自宅へ帰ってくることになり

また一人暮らしの始まりです。。。。

麻薬で痛みのコントロール、抗ガン剤・・・・

その副作用で便秘や吐き気・・・・その対応で頻繁に伺うようになりました。

気分転換をはかってほしいと遠くにいるご家族からの依頼。

あまり興味のなかったアロマケアをお勧めしたところ

やってもらおうかな~っと。

照れもあった方なのでまずは足から始めてみました。

「こんなことはインテリジェンスな人がやってもらうんでしょ?」っと

やっている最中も何だか落ち着きがなかったのですが

今では気持ちよさそうにウトウトしていたり

昔の思い出話しをしてくれたり

これからのこと・・・家族のこと・・・いっぱい話しをしてくれるようになりました。

「気持ちがイイね~」っと。

気分の悪いことも吐き気もアロマをしている後は落ち着くようで

笑顔を見せてくれます。

食欲も全然なかったのが

「何か飲んでみようかな・・・食べてみようかな・・・」っと

少し口にすることが出来るのです。

アロマケアは必要な時はちゃんと身体が受け入れるようになるんだと思いました。

今は照れなど全くなくなり・・・アロマケアを一人楽しみに待っていてくれてます。

必要な時に必要なケアが出来るように・・・・

私も精一杯寄り添いながらケア出来たらと思うのです。

一人暮らし・・ギリギリまでお家にいたいという思いに寄り添いながら・・・・

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二拠点生活始めたフリーのアロマナースの日々のこんな活動!

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