「アロマセラピーによるアルツハイマー病への挑戦」
神保先生の講演を聴きに行ってきました。
認知症はただの物忘れではなく脳の病気であり、
現在、増加傾向といわれています。
好発年齢65歳以上で認知症の人は10%(軽度~重度)。
65歳以上の方が10人で1人の割合で認知症ということはかなりの数。
進行性の病気で今の治療法は進行を食い止める薬しかありません。
非薬物療法のアロマセラピーが認知症に有効というのは・・・・
嗅覚は脳の大脳辺縁系を通して記憶の為に重要な海馬に働きかけるわけですから
認知機能を構成する脳に対して刺激を与え、活性化させるにはアロマセラピーがとてもいいということになります。
使い方として日中は交感神経が優位になる精油(レモン、ローズマリー)を使用し
夕方からは副交感神経を優位にさせる精油(スィートオレンジ、ラベンダー)を使用する。
そうする事によって自律神経系のバランスも整えていけるからだそうです。
(逆の精油を用いて夜間徘徊してしまったケースもあったそうです)
芳香浴だけでも認知症の中核症状(見当識障害、記憶障害、思考力、判断力など)
の改善が見られたそうです。
またティーツリーオイルが認知症患者の脳で減少するアセチルコリンを増加させるという報告もあるようです。
脳を刺激するというアプローチだけでないアロマセラピーの可能性があきらかになるともっともっと活用が増えてきますね。
先にお話したように認知症は進行性の疾患です。
早期に治療したり、予防したりということが大切になってきます。
認知症のリスクファクターとして高血圧、糖尿病、タバコ、ストレスがあり、
認知症になりにくい人は運動習慣のある人、社会的交流がある人、
創造的な趣味がある人だそうです。
早い時期から血圧や食事にも気をつけながら
自分の為に何かしたり、楽しい事をして
予防していくことは大切ですね。