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森の聲だより

介護者のためのアロマケア

ターミナルの患者様に仲間のスタッフが
手持ちのアロマオイルを使って
頸部のマッサージをして差し上げたところ

首の動きがよくなりました。

そのスタッフから頼まれ
一緒に訪問し
早速オイルをブレンドして差し上げました。

もう脳腫瘍で意識もはっきりしないため
介護をさせている娘さんが
お母さまのことを思いながら香りを選んでくださいました。

とてもいい香りです。

その香りで頸部やハンドをやるととても穏やかな表情になり
眉間のしわが無くなったと娘さんが喜んでくださいます。

自分でもやってあげたい。。。。と

それから10日経ち
血圧が下がり
手足にチアノーゼ
努力呼吸も始まってきました。

スタッフから看取りの説明を受けていた娘さんたちは
心の準備してくれていました。

それでも徐々に状態が変わるのは
不安でいっぱいで、時折涙もこぼれ落ちそうになります。


苦痛なく穏やかに過ごすことを第一優先にしているご家族。

色々なケアが終わった後
「アロマしましょう」というと
「やってくださいますか?是非お願いします」と
手際よくタオルとアロマオイルを準備してくださいます。

チアノーゼも見られる冷たい手足を
アロマアイルで包み込むようにアロマケア。

穏やかな表情をそばで見ている娘さん達

「よかったね、よかったね」
「お母さん、いい香りだね!」
「気持ちいいでしょう・・・」

返事をしないお母様の頭をなでながら
涙をこらえ笑みで話しかけています。

ご本人が穏やかになるということは
ご家族のホッとに繋がる。

苦痛が減ったことにご家族も安心する。

薬剤も使い
発熱や発作をおさえながら、痛みをコントロールしながら
そしてアロマでの癒しを提供する

それはご本人だけの癒しではなく
介護されているご家族の癒しにも繋がってくれるんですね。


「呼吸がとまったら連絡したらいいですね。
夜中にお世話になるかも・・・すみません」と


「そのような状態になる前でも
心配なこと不安なことがあったらいつでも連絡くださいね」といって別れました。

きっと娘さんたちはしっかりお母さまを看取ることができることでしょう

それを静かにお手伝いできればと思うのです。


二拠点生活始めたフリーのアロマナースの日々のこんな活動!

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