午前6時に起床する
もやもやと湿気漂う朝だ 今年の夏はどうにもスッキリしない
紀文のさつま揚げを煮て冷やしそうめんの上に並べ煮汁を張る
さつま揚げといっしょに煮たオクラを添える 青ネギを散らす
練り物が好きだ
はんぺん以外
はんぺんだけはどうも好きになれない
卵白と山芋が主で魚のすり身の味がしないのだ
さつま揚げでも竹輪でも元々の魚の味が感じられるほうが好きだ
ちいさな漁港の鄙びた店先で揚げたてのさつま揚げを齧る喜びは何物にも代えられない
いや!さつま揚げではない
あれは「てんぷら」なのだ 「てんぷら」と呼ばなければ感じが出ない
色々な雑魚のすり身を固めて真っ黒な油にオヤジが次々と放り込む
泡の中からプカプカてんぷらが浮いてくる
それを飽きもせず眺めていた子供の頃の自分に
忘れるなよ!この景色をこの匂いを!と教えてやりたくなる
失われたものはもう戻らない
失われたものを胸に今を生きるしかないのだ
エチオピア・モカを挽いて淹れる
これも失いたくないモノのひとつ
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