ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

姫巫女とグレコ坂とキノコの辛子和え蕎麦の午後

2014年08月16日 | ほぼ嘘日記

お盆休みが終わろうとしているのにパネルに和紙を張っただけではまずいだろうと

朝飯喰った後に地塗りくらいはしておこうと思って膠を炊いてみたけれど

うっかりした色で地塗りして取り返しのつかないことになっても困るので

まずは気持ちを落ち着かせて段取りするかと豆を挽いてモカを飲んだものの

仕上がりのコントラストを強めにするのか弱めにするのか決め切れず

もうイッ杯モカ挽いて飲んで考えているうちに昼飯時が来たので茹でて冷やした田舎蕎麦のうえに

短冊切りにして塩揉みにした茄子をイタダいた秋田土産の辛子キノコで和えたのをドサリと乗せ

おろした胡瓜に酢を混ぜて作ったミゾレを天盛りにして櫛形切りにした金太郎トマトを飾る

 

イタダいた秋田土産のキノコの辛子和えは応用範囲が多そうな食材だ

あちらではどのようにして料理に使っているのか?知りたくなって来た

 

春からずっと頭の中に居座っている絵があって

ひとつは急傾斜の山肌に引き延ばされたように登っていく山道の風景画で

これは今までも何度か描いたことがある絵柄なのだが

自分で勝手に「グレコ坂」と名付けているシリーズの絵で

それはもう出来たしこのあいだのグループ展にも出品したのでここにも載せる

題して「グレコ坂・春」 大きさはF12号だ

 

もうひとつは古代の姫巫女の肖像画と言えば良いのだろうか

姫巫女というのは卑弥呼でも姫御子でも良いのだが 要は・・・

ゆらめく篝火に浮かび上がりながら倍音を含んだ声で歌う少女の姿で つまり・・・

魏志東夷伝倭人の条にある「能く衆を惑わす」という卑弥呼が用いた「鬼道」というものが

念入りに選ばれた少女たちの歌とダンスのライブであったという自分勝手な古代妄想が膨らみ

それが喀血のように胸の中から喉を通って吐き出されてくるのを抑え切れなくなっているからで

そんなものを見せられる人は堪ったものではないかもしれないが

内なるモノが外に吹き出すのが芸術表現ならばそれはそれで仕方無いことだし

偶然にも法事の会食に使った新座のうどん屋の駐車場で姪の娘が切り株の上で踊っているのを見て

その姿が自分のイメージ通りの姫巫女そのものだったこともあって描くことにしたのだが

芸術表現というものが極めて私的でしかないのだとすればここでわざわざ言うことも無いのに

あらためて言うのは申し訳無いことだと生まれつき謙虚な男はあえて謝っておくことにする

コーヒーをまた挽いて飲む

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