こ~んばん~わ
櫻坂46に新たに加入した三期生が1月6日より毎日12時に発表され、全11名のうち9名が出揃った(残り2名は学業の都合により3月以降の発表)。本稿では前回(※1)に引き続き、櫻坂46の公式YouTubeチャンネルに投稿されたメンバーそれぞれのVlogをもとに、一人ずつ三期生を紹介していく。
遠藤理子(えんどう りこ)
ドラムセットに腰掛けながら、凛々しい姿でカメラに向かって自己紹介を始めたのは、埼玉県出身、高校2年生17歳の遠藤理子。このVlogのために櫻坂46の「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」を約1カ月練習したという遠藤は、おそらく自宅と思われる部屋ではヘッドホンをしながら電子ドラムで黙々と練習に励み、スタジオでは生ドラムで豪快な手捌きを見せた。
ピアノやバイオリンはアイドルの特技としてよく見られるが、ドラムが叩けるのは珍しい。ドラムという楽器は、バンドの中ではボーカルやギターほど目立つものではないが、絶対に必要な存在で、なおかつ演奏を下支えする“縁の下の力持ち”的役割を持つ。数ある楽器の中でもドラムを選ぶそのセンスに、彼女の人柄が垣間見える。
遠藤は、櫻坂46について「他のグループにはない魅力がたくさんあって、自然と目で追ってしまう。気づいたら好きになっていた」と話す。そんな櫻坂46への想いを込めて本番に挑んだ遠藤は、堂々とした見事なドラムパフォーマンスを披露した。
小さい頃は静かで、笑わない子だったという遠藤。しかし最近は笑うことも増え、「前よりは少しは自分のことが好きになれた」という。将来の目標は「私みたいな子に『ああいうふうになりたい』と憧れられるような存在」になること。大好きだという犬と触れ合う無邪気な姿や、ドラムを叩く時のその真剣な表情には、不思議とどこか目を惹くものがある。その独特の存在感で櫻坂46を支えるメンバーとなりそうだ。
石森璃花(いしもり りか)
アイドルらしく可愛らしい喋り方で自己紹介をしたのは、2002年生まれ群馬県出身の石森璃花。家族と一緒に快晴の公園にやって来た石森は、学生時代に習っていたというバスケットボールを披露した。「シュートフォーム忘れちゃったよ」と言いながらも、ボールは美しい放物線を描いている。石森は軽快にレイアップやバックシュートを決めると、カメラを担当していた姉に褒められ、天真爛漫な笑顔を見せた。
家族に手料理を振る舞うべく、帰宅後に調理を開始。石森は小さい頃から料理に興味があり、よく両親の食事の支度を手伝っていたという。また、小さなイタリアンの店でアルバイトをしていたため、先日もリゾットを家族に作ってあげたのだとか。この日は鶏のささみを丁寧に下準備し、衣をつけて油で揚げていく。作業は淀みなく、手慣れた様子。石森は料理を食べた家族からの「美味しい」という感想に、思わず幸せそうな表情を浮かべた。
石森は「ダンスも習ったことがない。体力もない。バスケも気持ちが弱くて中学生で辞めた」と今までの自分を振り返りつつ、今後の活動についての不安を口にする。そして「もっと強くなって櫻坂46に貢献できるような人になりたい」と力強く宣言した。終始柔らかい口調で話す姿には、心の優しさが滲み出ている。家族だけでなく、ファンにも愛されるアイドルへと成長しそうだ。
谷口愛李(たにぐち あいり)
山口県出身、高校2年生の谷口愛季は、Perfumeの3人やBABYMETALのSU-METAL(中元すず香)、元モーニング娘。の鞘師里保など、名だたるトップアイドルたちを輩出してきた名門・アクターズスクール広島に幼稚園の頃から通っていたという。幼少期からの英才教育の賜物か、まるで太陽のように明るくハキハキとした表情で、山口県・錦帯橋から撮影を始めた。
そんなエリートな経歴を持つ谷口も、裏では普通の17歳。好きな食べ物を挙げ始めると、梅干し、ジャーキー、サラミ、生ハム、里芋の煮っ転がし、牛タン、牛すじ……と止まらない。日本一ソフトクリームの種類があるという店「むさし」に立ち寄りスイーツを頬張れば「めっちゃ美味しい」と幸せそうな表情を浮かべる。ステージ上でパフォーマンスする姿と、裏でのあどけない表情のギャップに人気が集まりそうだ。
最後にアクターズスクール広島の恩師のもとへと挨拶へ。谷口は朝から晩まで厳しいレッスンを受けていたという。しかし今ではそれも良い思い出。当時を懐かしみつつ、過去の努力が今に繋がっていることを伝えた。
谷口は「選んでいただいたからには、絶対に全力で頑張らないといけない」「後悔しないように、これからの日々を過ごそう」「どのポジションにいても見てもらえるように頑張ります」とこれからの活動への意気込みを口にする。厳しいレッスンで磨いてきたパフォーマンススキルと、その前向きな姿勢で、グループを牽引するメンバーとなりそうな予感だ。
村山美羽(むらやま みう)
個性的なメンバーは、個性的なメンバーを好きになるという系譜がある。二期生の増本綺良を推しメンに挙げたのが、東京都出身17歳の村山美羽。村山は黒い服が好きで「街で黒い服を着ている人がいたら私です」と変わったアピールをする。自分のペンライトの色は黒がいいらしいが、もちろんペンライトのカラーに黒はないため、「もし推してくれる方がいたら何も持たずに頭の色を見せてほしい」と伝えた。
こうしたセンスはVlogそのものにも表れている。自分の出身地の地元で撮影するメンバーが多い中、村山は櫻坂46の2ndシングル曲「BAN」のMVのロケ地である兵庫県の淡路夢舞台にて撮影。いわゆる“聖地巡礼”を敢行し、「ここは大好きなお顔の大園さん(大園玲)が踊っていた場所」などと、さながらグループの大ファンといった様子で撮っていった。
この日はあいにくの天候。時おり傘を差しながらの撮影となったが、それもまた村山の醸し出す独特の雰囲気に合っているように感じる。曰く表情は豊かな方で、変顔も得意。年上が好きで、中学〜高校生の頃は女性の先輩とずっと仲良くしていたという。そのため、すぐにグループの先輩とも馴染めそうだ。そして最後に「案外道が狭くて、先輩たちの身体の細さを実感しました」とユニークな着眼点を見せた。
小さい時から絵を描くことが大好きだという村山は、MVで最も印象的なシーンの舞台となっている場所のスケッチを披露した。その絵では、一人の少女が右腕を力強く突き上げている。村山は「真ん中にいるのは私っぽい人です」と言う。その絵は、特徴的な形状の背景も相まって、大きなドーム会場のど真ん中で踊っている村山の未来を描いているように見えた。
※1:https://realsound.jp/2023/01/post-1237982.html
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