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[各グループ推しメン] 乃木坂46→与田祐希 日向坂46→佐々木美玲 櫻坂46→守屋麗奈

乃木坂46・櫻坂46・日向坂46、『紅白歌合戦』での坂道3グループ集結は叶うか? 2024年の歩みと活況から占う

2024年11月18日 22時16分00秒 | 坂道グループ
こ~んばん~わ


 その年の世相を表すイベントでもあるだけに、毎年この時期になると『NHK紅白歌合戦』出演者の予想が繰り広げられる。

 今年の注目のひとつには、坂道グループが揃い踏みなるかという点もあるだろう。昨年は残念ながら連続出場とはならなかった日向坂46、一昨年は落選となったが、昨年再び返り咲いた櫻坂46と、ここ2年は坂道グループが揃わない状態が続いている。

 あらためて坂道グループの2024年を振り返り、それぞれの立ち位置を今一度明確にしておきたい。

乃木坂46、世代交代と同時に地盤作りに邁進して新たなフェーズへ

 乃木坂46は、2023年に最後の一期生となる秋元真夏と二期生の鈴木絢音が卒業するなど、ここ数年は世代交代が声高に叫ばれていたが、2024年は世代交代とともに次なるフェーズに向けた地盤作りに邁進した一年だったと言えるだろう。

 グループ初となる三期生、四期生、五期生のみでスタートした2024年。2月には『乃木坂46 6期生オーディション』が開催され、グループ史上初の試みとなる春、夏の2回開催が話題となった。新世代の加入が目前に迫る一方で、山下美月、阪口珠美、清宮レイ、掛橋沙耶香、向井葉月の5人がグループからの卒業を発表した。2023年は一期生、二期生からの世代交代が中心だったことを考えると、2024年はまたひとつフェーズが変わったことを示しているだろう。


【世界は、ほんの一歩で変わる。】乃木坂46 6期生"夏組"オーディション告知ムービー【応募は7/29(月)まで】

 楽曲を見ると、山下のラストシングルとなった35thシングル『チャンスは平等』、井上和が表題曲センターを務めた36thシングル『チートデイ』をリリースし、遠藤さくらが表題曲センターを務めた37thシングル『歩道橋』も12月11日に発売を控えている。『チートデイ』は初週売上が51万枚を記録し、『おいでシャンプー』から続く35作連続で「オリコン週間シングルランキング」1位を獲得した(※1)。今のトレンドとしてFRUITS ZIPPERやiLiFE!、きゅるりんってしてみてなど、新たなアイドル勢力が頭角を現しているなかでも、依然として乃木坂46はこれまでのスタンスを崩すことなく、トップグループであり続けている。

乃木坂46『チートデイ』

 その背景にあるのは、五期生を中心に据えた組織作りにあることは間違いない。2022年の加入後、表題曲センターに抜擢された中西アルノや2年連続で表題曲センターを務めた井上など5期生を積極的に重要なポジションに起用し、『新・乃木坂スター誕生!』(現『超・乃木坂スター誕生!』/日本テレビ系)や『TOKYO IDOL FESTIVAL 2022』などグループ内外での経験を積んできた。最新シングル表題曲「歩道橋」の選抜メンバー19人中8人が5期生から選ばれていることからもわかるように、現在は5期生がグループの中心を担っていると言える側面もある。

【期間限定】乃木坂46『歩道橋』-初披露 ver.-

 さらに、今年6月にはHong Kong Convention and Exhibition Centreにて、初の香港単独ライブを開催。香港でライブを実施するのは2018年に開催された『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』以来約6年ぶりとなったが、大勢のファンが駆けつけ大成功を収めた。『乃木坂46 真夏の全国ツアー2024』では5年ぶりとなるドームツアーが実現し、結成以来最小人数で挑んだライブとなったが、合計26万5000人を動員。2年連続で夏のツアーの座長として臨んだ井上の「みんなと一緒なら、どんなところにだって行けると思います」という力強い言葉は、グループの中心メンバーとしての覚悟を感じさせた。また、6月に有明アリーナにて開催された『35thSGアンダーライブ』は4期生と5期生のみで挑む初のアンダーライブとなったが、過去最大規模となる約3万6000人を動員するなど、乃木坂46の底力を示した。

 12月14日、15日には幕張メッセ イベントホールにて10年ぶりに『乃木坂46 大感謝祭2024』を開催。ひとまずはこれがファン向けイベントの締めくくりとなるはずだ。

昨年の『紅白』返り咲きの櫻坂46、増していくパフォーマンスと人気の勢い

 2023年末の『紅白歌合戦』では、同番組において一度選外となった女性グループが再度選ばれるのは珍しく、異例とも言える返り咲きを果たした櫻坂46。新たな前例を作り上げた櫻坂46にとって、2024年はその勢いそのままに駆け抜けた一年だった。

 1月31日、2月1日に行われた『櫻坂46 小林由依 卒業コンサート』をもって、一期生の小林由依がグループを卒業。残された一期生は上村莉菜、小池美波、齋藤冬優花だけとなった。9月には上村と齋藤が10thシングル『I want tomorrow to come』の活動をもって卒業することを発表しており、12月3日から5日にかけて幕張メッセ イベントホールにて開催される『10th Single BACKS LIVE!!』で卒業セレモニーが行われることがアナウンスされている。

櫻坂46 LIVE Blu-ray & DVD『YUI KOBAYASHI GRADUATION CONCERT』ダイジェスト映像

 そうした状況のなかでありながら、今年を振り返ると6月には『櫻坂46 4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?- IN 東京ドーム』を開催。2年前の屈辱を晴らすかのように、東京ドーム全席ソールドアウトを記録し、2日間で11万人を動員した。さらには昨年10月より活動休止していた小池がステージ復帰を果たすという、Buddies(櫻坂46ファンの呼称)にとっても記念すべき2日間となった。また、『JAPAN JAM 2024』、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA』といった野外フェスや、11月に韓国にて開催された『WONDERLIVET 2024』への出演など、対外/海外ライブを積極的に行い、Buddiesの輪を広げてきたことも大きい。

 




 
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 櫻坂46の勢いを示す指標として挙げられるのが、CD売上である。2024年は山﨑天が表題曲センターを務めた8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』、山下瞳月が2作連続で表題曲センターを務めた9thシングル『自業自得』と10thシングル『I want tomorrow to come』の計3作をリリース。なかでも9thシングル『自業自得』はCD不況と言われる時代にもかかわらず、自身最高となる初週売上を記録(※2)し、櫻坂46の勢いを象徴する一幕となった。

櫻坂46『自業自得』

 乃木坂46と同様に世代交代が順調に行われていることに加えて、櫻坂46はここ数年かけてパフォーマンスが成熟した印象を受ける。当初は欅坂46のイメージとは切り離された、ある意味そこから脱却するための手法を模索していたように思えたが、2023年にリリースされた6thシングル表題曲「Start over!」を皮切りに、櫻坂46としての表現を確立したとも言えるだろう。「I want tomorrow to come」はまさに櫻坂46が模索し、積み上げてきたクリエイティビティの結晶と言える作品となった。

櫻坂46『I want tomorrow to come』

 11月23日、24日にはZOZOマリンスタジアムにて『櫻坂46 4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』が開催される。東京ドーム公演に続きソールドアウトが発表されており、櫻坂46の勢いはまだまだ止まりそうにない。今もなお最高を更新し続けるグループにとって、『紅白歌合戦』は通過点にしかすぎないのかもしれない。

日向坂46は昨年の『紅白』への悔しさをバネにして挑戦の一年に

 
返り咲いた櫻坂46に対して、昨年末の『紅白歌合戦』への出場を逃したのが日向坂46だ。昨年書いたコラムでは「グループとしての地盤を固めた一年」(※3)と書いたが、今年は挑戦の一年だったように思う。
 5月にリリースされた11thシングル『君はハニーデュー』ではグループ初となる選抜制を取り入れ、表題曲センターには四期生の正源司陽子が抜擢された。12thシングル『絶対的第六感』表題曲では、正源司と同じく四期生の藤嶌果歩がダブルセンターを務め、四期生を中心にグループを再構成してきた。

日向坂46『君はハニーデュー』

 その四期生は、5月から単独初の冠番組『日向坂ミュージックパレード』(日本テレビ系)をスタートさせ、8月27日から29日には日本武道館にて『日向坂46「四期生ライブ」』を開催。さらに四期生11名全員が出演する映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』が公開されるなど、活動の幅を広げてきた。2025年3月には舞台『五等分の花嫁』への挑戦も明かされており、しっかりと地に足をつけてきた結果、現在の活動につながっている印象だ。

映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』予告編【10月25日(金)全国ロードショー】

 その一方で、4月には齊藤京子、7月には高本彩花が卒業、8月には加藤史帆、東村芽依、丹生明里、濱岸ひよりが12thシングル『絶対的第六感』の活動をもって卒業を発表。11月にはグループのオフィシャルYouTubeチャンネル「日向坂ちゃんねる」で行われた生配信にて、三期生の髙橋未来虹の副キャプテン就任が発表されるなど、グループは世代交代の真っ只中にある。現状は四期生がフォーメーションの主力になっているとまでは言えないが、次回以降のシングルでは、さらに四期生が中心を担っていくことが予想される。

 2024年は、まず4月6日、7日には横浜スタジアムにて『5回目のひな誕祭』を開催。アンダーグループの名称を「ひなた坂46」とすることが発表され、本格的に選抜/アンダー体制がスタートした。坂道グループの通例どおり、表題曲選抜メンバーはメディアでの活動を中心に、アンダーメンバーは『ひなた坂46 LIVE』でライブを主戦場に活動し、それぞれの役割をまっとうしていく。

日向坂46『5周年記念MEMORIAL LIVE 5回目のひな誕祭 -DAY1 & DAY2-』ダイジェスト映像

 9月7日、8日には、ひなた宮崎県総合運動公園にて初の主催フェス『ひなたフェス2024』を開催し、2日間で4万人を動員。宮崎が「日本のひなた」と呼ばれていることから、冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)のロケ企画から始まった縁はここに結実することとなった。興味深いのは、この『ひなたフェス2024』が単なるライブではなかったということ。フェスと冠しているように、ライブ以外のコンテンツも充実しており、地元飲食店とタッグを組んで用意したコラボフードや企業/市町村PRブース、フードコートエリアの設置など、お祭りのようなイベント空間がそこにはあった。こうした催しは、日向坂46しかできない試みのひとつだろう。

"日本のひなた"宮崎で特別な思い出ができました【ひなたフェス2024裏側】

 11月19日から始まる『日向坂46「Happy Magical Tour 2024」』の東京公演では、2022年の『3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~』以来、2度目となる東京ドームの舞台に立つ。グループとして成熟したタイミングで挑んだ前回とは異なり、四期生が加入し、日向坂46らしさを模索している今回とでは、東京ドームに対する思いはきっと異なるはずだ。今回は日向坂46にとって正念場となりそうだ。

 一年の活躍を占う重要な指標になっている『紅白歌合戦』。昨年出場を逃した日向坂46のキャプテンである佐々木久美が「悔しいです、本当に悔しくて堪らないです」(※4)とこぼしていたように、日向坂46も含め、彼女たちにとって『紅白歌合戦』は依然として目指すべき憧れの場所となっている。もちろん、3坂道が一堂に会することは簡単ではないだろう。しかし、世代交代を進めながらも安定感のある乃木坂46、パフォーマンス面でも勢い十分の櫻坂46、さまざまな施策にチャレンジし、確固たる個性を身につけた日向坂46――。坂道グループのこの一年の活躍を振り返ると、もしかしたら3坂道が再び『紅白歌合戦』に集結する可能性があるかもしれない、という期待が膨らむ。

※1:https://www.oricon.co.jp/news/2341913/full/
※2:https://realsound.jp/2024/07/post-1710745.html
※3:https://realsound.jp/2024/01/post-1531172.html
※4:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/member/list?ima=0000&ct=7&dy=20231113

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