日向坂46 金村美玖、乃木坂46 中西アルノ、櫻坂46 幸阪茉里乃……現エースや期待の新星が揃う三坂道新成人への期待

こ～んばん～わ



20±SWEET 2023 JANUARY


　乃木坂46から6名（伊藤理々杏、掛橋沙耶香、柴田柚菜、矢久保美緒、池田瑛紗、中西アルノ）、櫻坂46から1名（幸阪茉里乃）、日向坂46から4名（金村美玖、小坂菜緒、濱岸ひより、平岡海月）の計11名が2023年に新成人を迎えた。本稿では、その中から今年期待したいメンバーをピックアップして紹介したい。

日向坂46 金村美玖

　毎年20歳のアイドルや女優を特集した『20±SWEET 2023 JANUARY』で今年の表紙、つまり成人の顔として選ばれたのが日向坂46の金村美玖。2021年に6thシングル曲「ってか」でグループ史上4人目のセンターを経験し、今や2期生のエースとして活躍するまでに成長。昨年3月の東京ドーム公演『3周年記念MEMORIAL LIVE ～3回目のひな誕祭～』では、この日復帰した小坂がまだ万全ではないため、代わりにグループを牽引する活躍ぶりを見せ、8thシングル曲「月と星が踊るMidnight」ではフロントに立ち、初センターを務めた先輩の齊藤京子を支えた。また、ファッション雑誌『bis』のレギュラーモデルや『ベルク presents 日向坂46の余計な事までやりましょう！』（TOKYO FM）のパーソナリティーなど、多岐に渡り活躍。写真集『羅針盤』も発売し、魅力的な大人の一面を見せた。加入時はプレッシャーで手が震えていた金村。同期の渡邉美穂や宮田愛萌の卒業を経て、今では日向坂46を背負っていく覚悟のような頼もしさを感じる。

日向坂46 濱岸ひより

　小坂、金村との同級生トリオ「2002年組」で特に注目したいのが濱岸ひより。2人とは違いセンターは未経験。ただ、クラシックバレエで鍛えぬかれた可憐なパフォーマンスとスタイル、そして高い歌唱力を備えている。加入当初は最年少で幼かった濱岸も、今やファッション誌『with』の専属モデルを務めるなど、大人の美しさを持つ女性に成長。昨年は新型コロナウイルスに感染し東京ドーム公演に唯一不参加、自身が心待ちにしていた舞台『オッドタクシー 金剛石（ダイヤモンド）は傷つかない』も延期になるなど不運の一年だった。しかし、2023年は1月25日から同舞台の延期公演が決定しており、幸先の良いスタートを切れそうだ。もともとドラマ『ボーダレス』（ひかりTV）で盲目の少女を演じ女優としての才能を垣間見せたほか、宝塚歌劇好きということもあり、女優としての活躍も期待できるだろう。ポテンシャルで言えば小坂と金村に決して引けを取らず、むしろ大人になってこそ本領を発揮しそうな予感がする。グループ全体のパフォーマンス面においても、今後は濱岸の存在がより重要になってくるはず。日向坂46をさらに発展させる1人として注目だ。

櫻坂46 幸阪茉里乃

　櫻坂46から唯一の成人メンバーが2期生の幸阪茉里乃。表題曲での選抜は未経験だが、2021年に行われた櫻坂の3列目メンバーによる『BACKS LIVE！！』では、センターを務めた「Microscope」での笑顔、それとは裏腹に「BAN」で裏センターのポジションを務めた時の鋭い目線やクールさには引き込まれるものがあった。最近は冠バラエティ番組『そこ曲がったら、櫻坂？』（テレビ東京）でも“マリノ様”というドSキャラで笑いとり、彼女のクールさがここにきて活かされ始めている。今の櫻坂46は脱・欅坂46（櫻坂46の前身グループ）路線の印象だが、良い意味で欅坂46の残り香を感じるメンバーであるとも言える。成人となり、大人の雰囲気とクールな個性が噛み合えばさらにブレイクする可能性は十分に秘めている。最近は仲の良い増本綺良が選抜入りし、『ラヴィット！』（TBS系）のシーズンレギュラーになるなど活躍しているだけに、幸阪の今年の飛躍にも期待したい。

乃木坂46 柴田柚菜

　乃木坂46で注目なのは4期生の柴田柚菜。2022年は、29thシングル曲「Actually…」で初の選抜入りを果たし、30thシングル曲「好きというのはロックだぜ！」、31stシングル曲「ここにはないもの」と3作連続で選抜入り。初冠ラジオ番組『乃木坂46 柴田柚菜のDreaming time』（bayfm）がスタートするなど、今乃木坂46の中で勢いのある1人だ。柴田の注目ポイントは、4期生イチと言える歌唱力。『乃木坂スター誕生！』（日本テレビ系）や、4期生ライブで披露された柴田の歌声は力強く安定している。ライブで弓木奈於と林瑠奈と共に「雲になればいい」を披露した際は、彼女が軸となり綺麗なハーモニーを聴かせたように、ユニットで歌唱する際には欠かせない存在となってくるはず。また、地元の千葉ロッテマリーンズファンで、マリーンズ・ダンスアカデミー生徒でもあっただけに、『ワールド・ベースボール・クラシック』のある今年は柴田の活躍が多く見られるかもしれない。

乃木坂46 中西アルノ

　歌唱力と言えば5期生の中西アルノを忘れてはいけない。乃木坂46に彗星のごとく現れ、加入からわずか1カ月で29thシングル曲「Actually…」のセンターに抜擢。これまでの乃木坂46にはないクールさとカリスマ性が話題となり衝撃を与えた。ボーカルの才能は『新・乃木坂スター誕生！』で惜しみなく披露され、宇多田ヒカル「First Love」のカバーを披露。ただ上手いというだけでなく、身体中から滲み出てくるような魂の歌声を響かせた。『5期生お見立て会』では尾崎豊「I LOVE YOU」を披露していたが、まさに尾崎の心の叫びのような歌唱スタイルと共振する部分もあったように思う。1期生の秋元真夏が卒業を発表した今年は、確実に乃木坂46が変わる年。中西は間違いなく新しい乃木坂46の可能性を広げるキーマンだと言える。

　今回の新成人メンバーは、グループのエースとして活躍、もしくはそれになりうる実力者が多い印象だ。彼女たちの活躍がグループの未来を決める、エース世代だと感じる。

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