いつもは南へ向かってウォーキングするのですが、今日はちょっと気合を入れて北へ向かって自転車をこぎました。山の麓に自転車を止めてウォーキングを始めると、檜の鮮やかな木肌が目に飛び込んできました。
この辺りは国有林で、皮を剥いだ理由を書いた看板がありました。
この説明書きの写真は見たことあると思って帰宅後確認すると、以前に神社の檜皮葺替えの見学会に行った時にもらった冊子と同じでしたので、それを写真に撮りました。
専門の原皮師(もとかわし)さんが皮を剥ぐと立木を傷つけずに檜皮を取ることができるそうです。
『檜皮とは屋根葺材用に檜から採取した樹皮で、一度採取すると、樹皮がもとのように生成されるまでに8~10年を 要する。』
『立木から最初に剥がされた皮は荒皮と呼ばれ、檜皮として品質が悪く収量も少ない。一度皮を剥いで8~10年くらいたつと、新しい表皮が形成され2度目の剥皮ができる。この皮を黒皮と呼び品質も良く収量も多い。以後8~10年毎に採取できる。』
印がつけてある檜が数本ありました。定かではありませんが、以前に一度皮を剥いだ檜に紐を巻いて印を付けているのでしょうか?
文化財の保護の苦労の一端を見たような気がしました。
友人に檜皮の話をしたら、コルクも同じようにして取るのだと言いました。檜皮と同じように、一回目のはキメが荒く、二回目以降のは品質がいいらしいです。