のほほん学校69時間目。
最近は公園で並ばないらしく、直接入場。座れた。
開演前の映像は昔の歌謡番組。「レッツゴーヤング」など。
ステージ横にTNさんがいる。
布施明が「君は薔薇より美しい」を歌う映像が流れてからオーケン登場。
○恒例のカラオケは竹内まりやの「喧嘩をやめて」。
この間の”大槻ケンヂと橘高文彦”ライブのSEだった曲。
オーケン音はずしまくり。
「
知らないんだよ、この曲。だいたいこんなメロディーかなーって」
途中でとうとう歌うのをやめちゃって「
嫌な詞!嫌な女だな~」と喋り始める。
「
大槻ケンヂと橘高文彦ライブで、筋肉少女帯が正式に復活しました」
だいたいの人はもう知っているらしく、驚きの声はほとんどなかったものの拍手が。
「
復活したの今初めて知ったって人いる?」
何人か手があがる。
「
今知った!?今初めて知った人困るよね。音はずしたカラオケのあとで突然、復活しましたって言われても(笑)」
○椅子に座ってしばらくトーク。
・筋少の話。
「
筋少復活したんだけど大変で!昔はメンバー間の連絡網みたいのがあったんだけど今はなくて、連絡を全部メールでやりとりしてるのね。で、誰とは言わないけど……」
誰とは言わないメンバーのメールが細かすぎると、ぶつぶつ文句を言うオーケン。
気心が知れてるのも良し悪しというか、すでにそんな不満があって、12月まで大丈夫なのか?!と思った。
・ポルシェのバッテリーがあがりっぱなしになっちゃって駄目なので、買い換える予定。
もうダイハツのミラとかのファミリーカーにする。
・大阪でロックフェスの総合司会をやる予定。
「
総合司会ってグループサウンズのイベントの山本コータローみたいな位置じゃねえか!ということで少しだけ歌わせてもらうことにしました」
・個人事務所を立ち上げた。
最初は恵比寿ガーデンプレイスの中の一室の予定だったのが、いろいろあって築40年の木造一軒屋になった。
(以前犬神サーカス団の事務所が入っていたところだとか)
○数日前にオーケンのブログに書いていた「
サン・ラー&ヒズ・アーケストラ」の映像を流す(リンク先は同じ映像)。
これともう一つ、信者みたいな人たちがサン・ラーを讃えまくる映像も。
大槻ケンヂと橘高文彦の打ち上げで流れているのを見て、衝撃を受けたらしい。
サン・ラーの名前自体は山下洋輔氏のエッセイで読んで知っていたとか。
「
10代の頃にサン・ラーに出会ってなくて本当によかった!俺は絶対にこういうバンドを作ってた!そうしたら筋肉少女帯も特撮も空手バカボンもなかったわけだよ。いや、断言する!筋肉少女帯はこういうバンドになっていた!当時は内田くんも言うこと聞いてくれてたから、やってもいいよーってアフロ被って、エディもこれに影響をうけて…(といって、サン・ラーみたいにくるくる回る)」
「
サン・ラーは誇大妄想か躁病なのね。で、そういう病気は感化しちゃうから周りにすごいミュージシャンが集まってきたりして、音楽をやるオ○ム真理教なんだよ!俺がやりたいのはこういうバンドだったって思い出した!」
「
12月28日のライブこういうのやるからね!懐かしい曲とかやるって思ってたんじゃないの~?今の俺達を見てくれよ(笑)。でもほんと、こういうのやったら怒る?(客席から「怒るー」)
あ、そう…。やりたいんだけどなー」
とにかくえらい衝撃だったらしい。
○特撮の曲がたくさん使われている映画「マスター・オブ・サンダー」の話を。
「
筋少が復活するけど、特撮も僕の大切なバンドです」と言ってくれたのが嬉しかった。
で、その監督から借りた、ものすごいアクション映画の話。
「
撮影中に絶対何人か死んでる。すごいアクション」だそう。
しかしそれと対比して「
世界一、命をかけていないダメアクション」として、以前ものほ学で流した「007黄金銃をもつ男」の、”ジェームズ・ボンドVSお相撲さん”のシーンを流す。
見るの2回目だけど、しかしこれは情けない。
そしてすごいのは「天山回廊 ザ・シルクロード」という映画の格闘・爆破シーン。
すごかった。びびった。
人間が本当に、生きながら火に焼かれるところを見てしまった…。
「マスター・オブ・サンダー」の谷垣監督が登場してオーケンとトーク。
「天山回廊」は人死んでるよねーという話など。
突然呼ばれたらしく、とてもラフな格好の監督。
オーケンは先日、映画雑誌でこの映画についてのインタビューに
「
フケ専ホモにはたまらん映画ですよ!それ以外の性癖の方もどうぞ」
などと言って、それがばっちり活字になってしまったらしい。
○谷垣監督は退場し、アニメ「N・H・Kへようこそ」の
エンディング映像。
大槻ケンヂと橘高文彦の「踊る赤ちゃん人間」にばっちり合った映像で、かなり笑える。
「
これを見て、オーケンのことも筋少のことも知らないニートやひきこもりの人たちが共感してくれてるらしいよ。俺のことを歌ってるって」
新しいファン層が生まれてるんだね。
大槻さんは100万人のオタク、アングラ、サブカル、パンク、ゴスロリ、ひきこもりの兄貴だもの。
○筋肉少女帯がなぜ復活へなったかというと、オーケンが人間ドックへ行ったのがきっかけ。
「
人間ドックにいったら痛風が判明して、ほかにもよくない病気の可能性があって、俺、生きてるうちにやりたいことってなんだろうと思って。犬を飼おうとか、野球をやろうとか(客席笑いがおきる)
いや、ほんとにそれでバッティングセンター行ったりしたんだけど、あ、筋少やりたいなと思って」
それでひとりひとりに会っていったそう。
ぴあのエッセイでも書いていたけど、橘高さんとドトールで会って気まずかったとか。
「
それで筋少が全員揃ったのがデニーズだよ?武道館4回やったバンドが、橘高が車が止められるとこじゃないとダメだとか言うから…、あ、ロイホか?!ドリンクバーがあるほう。筋肉少女帯が揃って最初にやったことがドリンクバーもらいに行くことでさ、俺ウーロン茶で、とか言って。」
すごくいやそ~な顔で喋るオーケンがおかしい。
「
それで衣装とかどこにいったんだと思ったら、前の前の事務所から引き継がれてる千葉の倉庫があって、そこにありました!」
ということで、なんとオーケンの筋少時代の衣装がプラスチックのケースに4つ、ステージへ。
中をあけて大興奮のオーケン。
私にはどれがどれかはわからないんだけど、会場も沸いてた。
・まず大槻ケンヂと橘高文彦でも着た特攻服。
・光沢ある紫のひらひらしたやつ。
・「221B戦記」のプロモで着たネルフの衣装。
・武道館で着たという金色の。
・背中に南無阿弥陀仏の入った特攻服。
・「蜘蛛の糸」のプロモで着た、背中に”幻覚キノコ”の特攻服。
・空手を練習していた頃のミット。大会に出た時の「強くなりたい道」Tシャツ。
・ヌンチャク、マラカス、サンダル、過去のTシャツたくさん。
・なぜか有頂天の衣装が!(「
事務所が一緒だったときにまぎれこんだのかな?」)
・EAT-MANの服(布地がくっついちゃってる)
とにかくいろいろ出てきていた。
それにしてもオーケンは、わざとやってるのかと思うほどステージを散らかしていた。
衣装を、あれがあったと言っては箱から出して眺めて床にポイ、これがあったと言っては眺めてポイ。
ゴミ屋敷みたいな部屋に住んでると前言ってたけど、そうだろうなーと思った。
まったく片付けられなそう。
本人が着ちゃうと12月のライブのありがたみがなくなるからと、ヤングスのヒデト、ファンタ(ほぼローディー化して衣装を運んできた)やTNさんや、もう1人のマネージャーさん(?)に衣装を着させるオーケン。
そして「じーさんはいい塩梅」を合唱。
といってもオーケンがほとんどとヤングスが少し。
○休憩。
オーケンのサンラーなりきり映像と、「綿いっぱいの愛を」のプロモ。
○ゲスト。
「
特撮も活動していくけど、特撮のメンバー呼んで筋少の話ばっかりも悪いかなと思って、それじゃサポートの方くらいならいいんじゃないかなと」
そんな紹介で登場したのは高橋竜さん。
そして、竜さんが一緒に活動しているギタリストの大谷レイブン氏も。
ミュージシャンは親しいからって貶すと結構傷ついちゃうから、褒めていこうとか話す。
「最高のボーカリスト!」「最高のベーシスト!」とか、MCで褒めあうというか褒め殺しあうオーケンと竜さん。
ジャパメタ業界は、わりとメンバー同士で褒めあうのが習慣だったとレイブン氏。
ちなみにのほ学の翌日、竜さんとレイブン氏のライブで、ゲストに人見元基氏も来るとか。
特撮の竜さん作曲曲「SWEETS」と「あの子が遊びに来る前に」を竜さんベース、レイブン氏ギター、オーケンがボーカル。
あの子が~は、めったに聞けないけど、かなり好きな曲だから嬉しかった。
それからオーケンが一旦はけ、竜さんがボーカルで大谷レイブンのアルバム曲から「チャーリー」と「犬も歩けば棒に当たる」。
高橋竜さんの声はいい意味で中庸というか、オーケンみたいなインパクトはないけど、とても柔らかくて気持ちいい。
さすが車のCMに選ばれるだけのことはある。
演奏も上手だし、よかったなー。
○次のゲストは先日解散したPsycho le Cemu(サイコルシェイム)の
Seekさん。
目の周り真っ黒のメイクで、顔中(唇、目、眉まわりなど)がピアスでキラキラしてる。
喋ると関西弁の面白いお兄ちゃんという感じ。
サイコのPV(CGですごい。口から水がばーっとでたりする)を見て喜ぶオーケン。
「
本人目の前にして言うのもなんだけど、面白いよこのバンド!ちょっとサン・ラー入ってるし!」
いくら儲かったとかやらしい話(オーケンは本当にそういう話が好きだ)もありつつ、サイコルシェイムの解散にまつわる話なども。
バンドへの愛情が伝わってきて、いい話だった。
バンドの再結成のコツがわかったから、俺は再結成コーディネーターとして会社を作って暗躍するとか言い出すオーケン。
まずはルナシーで、ブルーハーツは難しそうだとか。
Seekさんは今度、雑誌の連載をまとめた「凡人水族園」という本を出すそう。
○最後にてっちゃんこと宮脇鉄也さんとオーケンの2人で「シーサイド美術館」「パティー・サワディー」「ロコ、思うままに!」を演奏。
ロコはアンプラのほうが好きだ。
のほほん学校69時間目、終了。
ライブ後、マイミクのるみねさんとるととさんにお会いした。
るみねさんに一部で伝説的ドラマ「同窓会」のDVDを貸していただく。
DVDのジャケ裏のあらすじだけで、どんだけどんでん返しだよっ!と思わせる。
凄そうだ。