S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

軒下の静かなひんやり感

2008-07-15 16:42:30 | Weblog
どんこちゃんが、ここ4.5日姿を見せない。

いつも、うんともすんともニャンとも言わないで、黙ってガラス越しに家の中を見ておすわりしていたどんこちゃんが・・・・来ないとなんだか淋しい。

ぶてにゃんがこなくなったのが、今年の春だった。

姿を見せなくなった野良ちゃんたちは、旅に出たのか?
それとも死んでしまったのか?

どんこちゃんは、最初幸薄そうな顔をしていたのが、ご飯あげているうちに、しっかりした顔になってきて、眼に力がでてきたのになあ、どこにいったかな?

ぶてにゃんはたぶんもういないだろう、最後の一ヶ月はだいぶご老体っていう感じがしてたから・・。


野良猫の屍骸っていうのをあまり見ないから、野良ちゃんは一体どこで死んでしまうんだろうか??

わたしの祖母は、「猫は家の軒下みたいなところで死ぬんだよ」と言った。
昔の家はなんだか風通しのいい軒下があったけれど、今の家には、猫が入れるような軒下のある家はそんなにない。

子どもの頃、家の側にあったお寺の軒下、神社の軒下にはよく入り込んで遊んだ。
太陽のあたらない軒下の土はひんやりしていた。
だから手足のいつも汚れたきたない子どもだったんだ!

自分の子どもの頃って、猫にも犬にも何の気持ちにでもなれる心の自由率は100%だったなあ、と思う。


今の子供たちは軒下に入らないから猫にはなれないし、大きな木に登ることもあんまりないから猿にもなれないし・・・人間でしかいられないのは、不便だな、

と昔を言うのはおばさんになった証拠かもね。

でもわたしは自分の気持ちを人に伝えるのはかなり下手だと思う。
誤解されることもいっぱいあるし・・・・
人は難しいよね。

空を見上げる、夏の雲になった。