まもなく乗車改札開始なので改札口に並びます。CRHはホーム毎に列車毎の改札で、上海虹橋駅のような始発駅では15分前を目安に改札が開始されます。今回乗車する列車は16両編成で改札口は2カ所(利用する改札口は切符右上に記載されています)です。
改札を通過しホームへ。前回利用したときも思いましたが、日本のように細々とした狭い空間ではなく、だだっ広いホームが何十線も並ぶ姿は圧巻です。また、改札方法の関係上ホームに乗客が滞留することがないため、ホーム上に売店・自販機や待合室のような設備は一切ありません。
今回乗車するG7503次の使用車両はCRH380D(8両編成+8両編成)です。CRH380Dはボンバルディア社製新型Zefiro380をベースとした車両です。未乗の車両で今回の目的の一つです。
早速乗車しましょう。こんなところにゴミを放置したのは誰ですかね(笑)
利用するのは商務座です。乗車するCRH380Dの商務座は運転席直後のいわゆる観光区と呼ばれている(た)場所に1-1+1-2の合計5席設定され、前後の運転席で1編成あたり合計10席となります。
シートは他のCRHと同様です。
シートテレビもあります。内容は中国語ばかりでした。
1等座(日本で言うとグリーン車)
グリーン車もシートは他のCRH380シリーズと同様です。コンセント付きです。
2等座(日本で言うと普通車)
車両連結部にはカーペットがひかれています。多少の防音効果や滑り止め効果はありそうです。
商務座のサービス
飲み物(中国語でコミュニケーションが取れれば飲み放題っぽい)と茶菓子がサービスされます。またスリッパ、車内誌が用意されています。
茶菓子セットの中身・・・おつまみセットにしか見えないわ(笑) 前回上海→北京で利用した際は一流ホテルのクッキー詰め合わせでしたが、随分と内容が貧相になったように感じました。これに関しても路線により違うのかもしれません。
サービスに関しては運行経路や時間帯によって大きく異なるようです。今回は朝発の2時間ほどの路線でしたのでこの程度のサービスですが、長距離列車でご飯時にかかる列車ですと食事が提供されます。
列車は時速300km/hで進んでいきます。乗り心地は2012年に乗車したとき同様なめらかに滑るように進んでいきます。なお、2011年の事故が起こるまでは上海虹橋→杭州は最高速度350km/hで運転していました。
杭州の街並み
お手洗いに行って驚いたこと。日本では当たり前のようにある清掃チェックリストですが、CRHのお手洗いにもありました。中国のお手洗いは清潔感とか”何それ美味しいの?”的な感じでしたが、文明化が進んでいるように感じました。
寧波の街並み
列車は2時間ほどで寧波に到着します。
寧波駅に到着
到着直後に出発した温州方面のCRH。JR東日本のE2系をベースとしたCRH2です。温州方面は例の事故があった路線を走って行きます。
中国の都市間鉄道は入口と出口が分離されています。こちらは出口。
寧波駅外観。寧波駅は旧来の駅があった場所を拡張してできた駅ですので街中にあります。駅舎はCRHの駅に共通する近未来的な感じの建築物ですね。
つづきます
2011年の新聞記事などでは速度よりも安全性を重視する姿勢を示すとありますね。
車両自体はもともと380km/h走行を目標とし350km/h運行→事故後300km/h運行ですので、車両の性能を持て余している感じもしなくはないですね。