がいしょく日誌。
40:「珈琲 凡」(新宿)ブルーマウンテン、大人のショートケーキ
これぞ、喫茶店だった。
キング・オブ・キングス。
物には本物というのが必ずある。
ロックで言えばビートルズ、ローリング・ストーンズ。
ハードロックで言えばレッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、キッス、エアロスミス、クイーン。
ヘヴィメタルで言うブラックサバス、ジューダス・プリースト、アイアン・メイデンなど。
洋食屋さんで言えば浅草の「ヨシカミ」。
新宿の「珈琲 凡」は、まさしく喫茶店で言えば「珈琲 凡」という店であることを改めて知らされた。
本当は別の店に行くはずが、この時はこの喫茶店を選んだ。何かに吸い寄せられるように。19時半から西新宿で用事があったのでちょうどよかった。
「凡」に来るのは初めてではない。2回ぐらいはあるが、高いけどそれらしい珈琲が飲める印象があった。あと静かでおとなしい。何年かぶりに入ってみた。
中に入る。
先客は20~30代の女性1名。
カウンターにはマスターと思われる40代の男性店員が一人いた。カウンターの席を案内される。
店内は暗めでクラシックのBGMがかかる大人の空間だった。早速いつものように店内を撮ろうとしたら、男性店員に注意された。
あ、そういうお店なのね。
これについては後で書く。
メニューは、
ブラジルやモカが1190円、ブルーマウンテンが2495円! 他、コーヒー類、紅茶類はほとんど1190円。デザート類は大人のショートケーキが1280円。あとガトーショコラ等2、3あって、だいたいが850円だった。
写真で撮れないからね。
カウンターのバックには無数のコーヒーカップや食器類が飾ってあり、上の柱にも皿などが飾ってある。テーブル席もあり、全体的には30名ぐらいのスペース。
まもなくして、
ブルーマウンテン配膳……(撮影許可有り)
ほうー、急須で来た。
しかも高そうな食器。
見れば分かる。
脇にこんなカードが添えられてた。
ロイヤルコペンハーゲンと桐谷幸二のコラボレーション。
言葉の意味はわからんが、とにかく凄い自信に満ち溢れてた。
食器から気合いが入ってる。
そして、大人のショートケーキも配膳。
ブルーマウンテンを注ぎ一枚。
一口。
飲みやすい。
食器が違うというのはこういうことだ。
食器と唇が触れる感覚、飲み口。これが違う!
「将太の寿司」で同じ日本酒が飲むコップが違うだけで美味しくなった、あの世界である。
ブルーマウンテンはブルーマウンテンの味だが、コーヒーカップの飲み口が若干外に沿ってることで舌の味覚を感じさせる所にダイレクトにコーヒーが来る。
ブルーマウンテンという種類、急須で来たコーヒーの量もあるが、町の喫茶店で飲む650円のブルーマウンテンと新宿のスタジオアルタ近くの2495円のブルーマウンテンの違いは場所だけじゃない。あらゆる意味での本物である。それを思い知らされた。
大人のショートケーキももちろん美味かった。
が、このブルーマウンテンは物が違い過ぎた。
マスターと色々語った。
まず、装飾品が撮れない最大の理由はSNSであった。Facebook、Twitterにアップされることで、それまで以上に世界中から来客が殺到。先客の女性もアジア系の外国人だった。
この「がいしょく日誌。」に載せることもちゃんと話した。SNSとの連結がない話も。
別のブログで高い食べ物を食べているので2495円のブルーマウンテンを頼めたが、やはりそれなりの理由があった。
いい意味で思い知らされた。
味、珈琲、喫茶店という空間そのもの、あらゆる意味で喫茶店である。
トータル3775円だが、これなら安い。
良い一時、珈琲たいむ、珈琲時光だった。
総合:★★★★★
ブルーマウンテン:★★★★★
コーヒーカップ:★★★★★
雰囲気:★★★★★
アクセス:★★★★★
リーズナブル:★★★★★