ロシア大統領府が、国際司法裁判所(ICJ)が16日に出した「軍事行動停止命令」を拒否しました。
国内向けには、「軍事施設を攻撃しロシアに対する脅威を取り除くための行動」、「ウクライナ東部の分離独立派が実効支配するドネツク人民共和国およびルガンスク人民共和国 からの要請による軍事行動でウクライナを攻撃したものでない」と政府が認めた報道以外は摘発し厳罰すると報道を規制するとともに政府に対する抗議の集会やデモ参加者を拘束するなど侵攻を正当化していますが、侵攻したロシア軍はウクライナ全土で住宅地・避難所・行政庁舎・病院などへ戦車・戦闘機・艦船などからの無差別砲撃やミサイル攻撃を強めています。
これらは軍事侵攻であり非人道的な侵略です。
以下はNHKニュースからの引用です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/13/ae2ed03c4294c0480ff93e07b73ea66f.jpg)
国際司法裁判所 ロシアに直ちに軍事行動やめるよう暫定命令
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、オランダにある国際司法裁判所は「国際法に照らして重大な問題を提起している」としてウクライナ側の訴えを認め、ロシアに対して直ちに軍事行動をやめるよう命じる暫定的な命令を出しました。
ウクライナは先月26日、ロシアによる軍事侵攻には正当な理由がないとして、オランダのハーグにある国際司法裁判所に提訴し、合わせてロシアに対して直ちに軍事行動をやめさせる暫定的な命令を出すことも求めました。
国際司法裁判所は16日「ウクライナで起きている広範な人道上の悲劇を深刻に受け止めており、人命が失われ人々が苦しみ続けている状況を深く憂慮している。ロシアによる武力行使は国際法に照らして重大な問題を提起しており、深い懸念を抱く」として、ウクライナ側の訴えを認め、ロシアに対して直ちに軍事行動をやめるよう命じる暫定的な命令を出しました。
国際司法裁判所の訴訟には当事国の同意が必要で、今回ロシアはその意思を示していませんが、裁判所は暫定的な命令には法的拘束力があるとしています。
命令には15人の裁判官のうち13人が賛成し、ロシアと中国の裁判官が反対しました。
国連の主要機関で「世界法廷」とも呼ばれる国際司法裁判所で、軍事侵攻に厳しい判断が示されたことで、たとえロシアが受け入れなくても、ウクライナへの国際的な支援に一層の正当性が認められることになり、同じハーグにある国際刑事裁判所で始まっている戦争犯罪などの捜査にも影響を与える可能性が指摘されています。
国際司法裁判所は16日「ウクライナで起きている広範な人道上の悲劇を深刻に受け止めており、人命が失われ人々が苦しみ続けている状況を深く憂慮している。ロシアによる武力行使は国際法に照らして重大な問題を提起しており、深い懸念を抱く」として、ウクライナ側の訴えを認め、ロシアに対して直ちに軍事行動をやめるよう命じる暫定的な命令を出しました。
国際司法裁判所の訴訟には当事国の同意が必要で、今回ロシアはその意思を示していませんが、裁判所は暫定的な命令には法的拘束力があるとしています。
命令には15人の裁判官のうち13人が賛成し、ロシアと中国の裁判官が反対しました。
国連の主要機関で「世界法廷」とも呼ばれる国際司法裁判所で、軍事侵攻に厳しい判断が示されたことで、たとえロシアが受け入れなくても、ウクライナへの国際的な支援に一層の正当性が認められることになり、同じハーグにある国際刑事裁判所で始まっている戦争犯罪などの捜査にも影響を与える可能性が指摘されています。
ウクライナの代表「ロシアは命令を順守しなければならない」
国際司法裁判所の暫定的な命令が出されたあと、ウクライナの代表は記者団に対して「ロシアは国際法上の義務である裁判所の命令を順守し、軍事作戦を停止しなければならない。ウクライナは正義を実現するために国際法のあらゆる手段に訴える」と述べました。
裁判所前で市民が集会
国際司法裁判所が暫定的な措置についての判断を示すのに合わせ、裁判所の前には16日、ウクライナの国旗などを持ったおよそ100人の市民が集まりました。
詰めかけた人々は「プーチンを止めろ」と書かれた横断幕を掲げながら「戦争反対」などと声をあげ、ロシアによる軍事侵攻に抗議の意思を示していました。
林外相「措置命令を支持 ロシアに従うこと求める」
林外務大臣は「わが国は、ロシアによるウクライナ侵略は、国際法や国連憲章の違反だと強く非難するとともに、攻撃の即時停止と部隊の撤収を求めてきた。ICJによる暫定措置命令は当事国を法的に拘束するものであり、日本としては措置命令を支持し、ロシアに対し、直ちに従うことを強く求める」などとする談話を発表しました。
中国「各国は複雑な要素増やすことを避けるべき」
中国外務省の趙立堅報道官は17日の記者会見で「われわれはロシアとウクライナが話し合いを通じて問題を適切に解決すること、そして国際社会が平和的な解決のために積極的な役割を果たすことを支持する」と述べる一方「各国は、複雑な要素を増やすことを避けるべきだ」と、くぎを刺しました。
編集者の良心が掻き立てた命を懸けた行動ですね。
直後に拘束されたようですが、「国家反逆罪」で処刑されるかと思うと残念です。
以下NHKニュース引用
ロシア国営「第1チャンネル」放送中 編集担当者が「反戦」訴え
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐりプーチン政権の意向に沿った報道を続けているロシア国営の「第1チャンネル」で、夜のニュース番組の放送中に突然、職員の女性が「戦争をやめて」と叫びながらスタジオに入ってくるひと幕がありました。国営メディアに勤める人の中でも軍事侵攻に反対する声が出ていることを如実に表した形です。
ロシア国営の「第1チャンネル」で14日、午後9時の看板ニュース番組「ブレーミャ」で、キャスターが欧米による経済制裁についてのニュースを伝えていたところ、手書きの文字が書かれた紙を持った女性が突然スタジオに入ってきました。
紙には「戦争反対」という英語とともに、ロシア語で「戦争をやめて。プロパガンダを信じないで。あなたはだまされている」と書かれていました。
女性が「戦争をやめて」と繰り返し叫んでいたところ放送は突然、別の映像に切り替わりました。
ロシアの複数のメデイアによりますと、女性は「第1チャンネル」で働く編集担当者の1人で、このあと警察に拘束され取り調べを受けているということです。
プーチン政権は、ロシア国内でウクライナへの軍事侵攻に反対する声の高まりに神経をとがらせ、法律を改正して言論統制を強めています。
ロシアがウクライナに軍事侵攻して13日が経過しました。
ロシア軍はベラルーシから首都キエフに迫るとともに、東部や南部から侵攻して、軍事施設をはじめ、空港・政府機関・原子力発電所・病院・住宅地などほぼ無差別に攻撃し、民間人に多数の死者と負傷者を出しています。
ウクライナの非武装・中立化、東部ドネツクとルガンスク両州全域で親露派の主権
一部に国を除き経済制裁を強めていますが、プーチン大統領は7日の3回目の停戦協議でも、ウクライナの非武装・中立化、ウクライナから一方的に「独立」宣言した親露派の支配地域である東部ドネツク、ルガンスク両州全域で親露派の主権 などウクライナが飲めない条件を突き付けていて、この要求拒否を口実に侵攻継続をしています。
市民を避難させる「人道回廊」の到着地はロシアまたはベラルーシ、ウクライナ拒否
また、激戦地から市民を避難さるためロシアが設置する「人道回廊」についても、避難先をロシアまたはベラルーシとするもので、ウクライナにとっては飲めないと拒否しています。
ウクライナ難民150万人超え
ウクライナから脱出した避難民は、6日現在でポーランドなど周辺国に200万人を超え今後さらに増加すると見込まれています。
世界各地でロシア侵攻に反対して撤退を求める集会とデモ
インターネットやSNSが遮断されているロシアでも各地でも侵攻に反対して撤退を求める集会が開催され、6500人以上が当局に拘束されたとのことです。
1日も早く停戦が実現し、ロシア軍が撤退して、平和な日々がウクライナ国民に訪れることを祈ります。
ウクライナに侵攻して、居住地域のマンション・学校・病院などに次々ミサイルを撃ち込んでるロシアですが、各地で多発している反戦の集会やデモなどの国民の反戦や厭戦の動きを規制するため、SNSやインターネットを遮断し、政府の意にそぐわないテレビやラジオを電波停止に追い込んでいます。
プーチンは国民に真実を知られることを恐れているようです。
プーチン大統領はウクライナから1日も早く撤退すべきだ。
こんな強硬な姿勢では協議が進展しない。 それを見込んだ姿勢なんだろうけど。
ロシア国内でも戦争反対の声が日増しに高くなっているようだし、経済制裁によりロシア国民は深刻な影響を受けるだろう。
自分の意に反した報道するメディア関係者は逮捕投獄と脅し、Facebookを遮断した。
ロシア軍がウクライナに侵攻
国境にロシア軍が集結し緊張が続いていましたが、24日プーチン大統領の命で一斉に侵攻を開始しました。
ロシア国内でも「侵攻やめろ!」の集会やデモが各地で行われ、参加者6000人以上が当局に拘束されたとのニュースが流れています。
ロシア軍の侵攻によって多くの市民が犠牲になっているとのことです。
侵攻したロシア軍も、ウクライナの軍や市民の激しい抵抗により補給路の確保などができず計画通りの戦果が得られず、戦死者も多く出て焦りが見られるとのこと、プーチン大統領は核兵器の使用をちらつかせたり、ウクライナ軍に政権奪取を呼び掛けたりしています。
いかなる理由があれ、多くの市民を犠牲にするロシア軍の侵攻に私は反対します。
1日も早くウクライナに平和が訪れることを祈っています。
STOP THE WAR