上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

中山道69次を歩く (浦和宿~桶川宿)

2023年01月10日 | 街道を歩く




【2日目 武蔵国 埼玉県】 令和5年(2023)1月5日(木)晴れ
 計画距離:浦和宿---6.1km---大宮宿---8.4---上尾宿---3.7---桶川宿 合計18.2km 
 歩行距離:浦和駅~桶川駅 25.7km(累計56.0km) 
 行  程:前橋駅5:31==7:26浦和駅07:32--09:26さいたま新都心駅09:32---10:44氷川神社10:44---11:30麺匠たかや----13:00順風満パン(宮原)----13:51下町愛宕神社13:52----14:07氷川鍬神社14:09----14:18遍照院14:20----15:10木戸跡15:11----15:31中山道宿場館15:31----15:51中山道宿場館15:51----15:58桶川稲荷神社15:59----16:08浄念寺16:08----16:13桶川駅16:25===18:00前橋駅 

 本日の予定は鴻巣宿まで宿場間距離26.5kmの予定だったが
 桶川宿で黄昏時を迎えてしまい切り上げることにした
 宿場間距離の4割増の距離となった



 【浦和駅7:32出 大宮宿まで6.1km 】
 

通勤時間位に浦和駅に着いた
埼玉県で過ごした高校生時代以来50年ぶりの浦和駅
すっかり様子が変わっているのも「あたり前田のクラッカー」



浦和宿碑 道路原標
浦和駅西口信号近くに浦和宿江戸口を示す浦和宿碑と浦和町道路原標がある



少し進み西側(進行方向左)の門前通りに入ると、真言宗豊山派寶珠山玉蔵院がある
弘仁十一年(820)弘法大師の創建
この地域、奈良の長谷寺を総本山とする真言宗豊山派のお寺が多い気がする



星野本陣跡
仲町交差点を左折した仲町公園内に明治天皇行在所阯碑と星野本陣跡解説版がある
大きな碑は本陣跡を示すものと思ったが明治天皇行在所阯碑だった



野菜売像 慈恵稲荷神社
二と七の日に市が開かれた、二七市場跡に野菜売おばさんの像がある
手に持っているのは自分にはサツマイモにしか見えないが
連れは「鶏を絞めている」と言ったのには体験のなせるところと思った



成就院
慈恵稲荷の近くにある成就院、ここも真言宗豊山派。尼寺だそうだ



佐々岡稲荷神社
JR上越線を越え浦和橋の渡詰めの右手下に笹岡稲荷がある
調(つき)神社ののぼり旗があったので調神社が管理しているのだろう



北浦和駅前の浦和レッズのマスコット像と選手の手型足型



浄土宗廓信寺 参道口にある紅赤(べにあか)の発祥地解説版
廓信寺は紅赤発見者の菩提寺



大原陸橋近くの青面金剛庚申塔
上に月日、一面六臂で右上手に剣・下手に矢、左上手に法輪・下手に羂索を持ち
足元、邪鬼を踏みつけ、三猿(見ざる・聞かざる・言わざる)が居る



さいたま新都心駅近くの歩道上に祠がある
右がお女郎地蔵、左が火の玉不動尊


さいたま新都心駅 氷川神社参道と一の鳥居
さいたま新都心駅を過ぎると武蔵の国一宮氷川神社参道に出る
以前は参道が中仙道だったが、江戸時代初めのころ参道から左に移された



武蔵国一宮の標柱 昔の一の鳥居




【大宮宿着9:50 上尾宿まで8.4km 】



右:子育地蔵、左:塩地蔵 塩地蔵の謂れ
大宮宿に入り、東(右)に入ると子育て地蔵と塩地蔵がある



大宮駅 栗原家持仏堂
大宮駅前の17号沿いに栗原脇本陣・紀州鷹場本陣・白倉本陣などがあったそうだが
ビル群となって跡形も無い
少し行った所に脇本陣三軒を務めた栗原家持仏堂がある



左手の椎の木の巨木を過ぎると右手に氷川神社裏参道口がある
ここから氷川神社に向かう



境内は大変な賑わい、日光猿軍団も出演していました
 猿が兎の被り物、兎年か猿年か?



大山道道標 
当時は成人すると大山(神奈川県伊勢原市の阿夫利神社)、御嶽山(青梅の御嶽山)へ参拝した



南無三界萬霊塔 供養塔
歩道には見逃してしまいそうな小さな道標を兼ねた石塔がある



11:45腹も減ったので昼食タイム
手前の大衆食堂の様な中華屋へ寄ったが満員で断られ
隣のこちらでトマトラーメンを頂く(夜の居酒屋がメインの店の様だ)



東大成庚申塔
青面金剛像、足元両脇に2鶏、下に3猿




天神橋バス停近くに肩身の狭い青面金剛像庚申塔(元禄三年(1690))
加茂神社



馬頭観世音文字塔(明治十九年と昭和三年) 宮原村道路元標



金山権現社 樹齢百二十年のセンダン
金山権現社は鍛冶師の守護神、鳥居前は鍛冶屋さんのだろうか重機置き場になっていた
「栴檀は双葉より芳し」のセンダンはこの木ではなくビャクダン(白檀)のこと



ここまで5時間半、約16km歩いたので一休み
イートインのあるパン屋さん、リーズナブルで美味しかった



不動堂の石像不動尊 不動尊道標
不動明王と青面金剛よく似ていてわからない





【上尾宿着13:50 桶川宿まで3.7km 】


青面金剛庚申塔 愛宕神社
この辺りが上尾宿の江戸口



左手「はら内科クリニック」あたりに日本橋から9里の上尾の一里塚があった
鬼瓦を塀に取り込んである井上脇本陣跡



氷川鍬神社は寛永九年(1632)の創建で上尾宿の総鎮守






真言宗智山派日乗山秀善寺遍照院
遍照とは真言宗の本尊大日如来の別名で遍照金剛は真言宗開祖空海のこと
真言宗のお寺には空海(弘法大師)像がある



青面金剛像庚申塔(延享二年(1745)の表示)
上尾宿解説と中山道上尾宿彩の国平成の道標、上尾宿京口
解説板の屋根には火事除けの鍾馗像が乗っている



武州紅花の仲買で財を成した豪商須田家



文字の庚申供養塔 クリーニング店まえの地蔵尊




【桶川宿着15:10 鴻巣宿まで8.3km 】



東木戸跡(桶川宿の江戸口) 武村旅館(1852年建設 国登録有形文化財)



1854年創業島村茶舗 お助け蔵(1836年建設 国登録有形文化財) 


お助け蔵の解説



矢部家住宅(明治17年1885年建設 桶川市指定文化財)



小林家住宅(1861年建設 国登録有形文化財)



府川本陣跡



桶川市には中山道関係の文化財が多く、市も中参道観光に力を入れているようだ
街道歩きには公衆トイレや御休み場が大助かりだ



弘治三年(1557)創建の曹洞宗龍谷山大雲寺は本陣を勤めた府川家の菩提寺 
境内には正徳三年(1713)に造られた女郎買い地蔵がある
夜な夜な女郎買いに出た為、背中に鎹(かすがい)が打ち込まれ鎖で繋がれていた



木戸跡 桶川宿京口
ここで15:5016時を過ぎると黄昏れるので
桶川駅へ向かう途中稲荷神社へ



紅花商人が寄進した灯篭 大盤石(力石)


ケヤキの祠に右の稲荷神社が納められていたが今は外に出ている


 本日も宿距離18.2kmのところ25.7km、8.5時間歩いた
 



 桶川宿には街道歩きを助ける観光案内所や御休み場があり助かりました
 50年ぶりに訪れた大宮の変貌、さいたま新都心の開発には驚きましたが
 開発は進んでも庚申塔や地蔵堂などは地元に大切にされているのには感激
 京三条大橋まで先は長いが神社仏閣・石像・史跡など飽きない旅になりそうです

 靴下を登山用のウールに変えたら調子が良い
 やはり長距離歩行には靴以外登山スタイルが向いているようです
 

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 地図


【1日目 武蔵国 東京都・埼玉県】 2023年1月4日(水)晴れ
 計画距離:日本橋---10.8km---板橋---9.3---蕨---4.7---浦和 合計24.8km 
 歩行距離:東京駅~日本橋~浦和駅 30.3km(累計30.3km) 
 行  程:前橋駅5:31==8:12東京駅--08:39日本橋--10:48ときわ食堂11:30----高岩寺(とげぬき地蔵)---12:09観明寺(板橋宿江戸口)12:14----12:27文殊院12:28----12:32ふれあい橋12:32----12:38縁切り榎12:38----13:10志村一里塚13:11---13:17清水坂13:17----14:19戸田の渡し跡14:27----15:05蕨宿15:14---15:25万寿屋15:50---15:50三学院---16:00蕨宿上木戸----16:20辻の一里塚----17:05調(つき)神社---17:16浦和駅17:25===19:23前橋駅 



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