【湯浅~紀伊内原駅】 令和6年(2024)12月12日(木)晴
行 程:前橋駅(11日)17:26=(JR1,518+1,000円)=18:55大宮駅19:45=(西武観光バス10,300円)=6:23藤並駅6:43=(JR330円)=7:01紀伊内原駅7:05---7:25荊木の一里塚---8:25道成寺8:50--9:02海士王子---10:17岩内王子--11:02塩谷王子--12:28清姫の草履塚--13:19仏井戸--13:40上野王子--13:50清姫の腰掛石--14:40津井(叶)王子--15:47斑鳩王子--15:50切目王子--16:20切目駅16:42=(JR420円)=17:02紀伊田辺駅---ゲストハウス シン熊野泊(3泊9000円)
歩行距離:27.4km (渡辺浜・八軒家より累計180.5km)
大宮から南紀白浜まで夜行高速バス(西武観光バスと明光バスの共同運行)
和歌山へこんな好都合なバスがあるとは知らなかった
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着いたのは和歌山県有田郡有田川町「藤並駅」
ここから前回到着地点の紀伊内原駅までJRきのくに線で紀伊田辺方面へ4駅
【日高郡日高町】
朝日がまぶしい紀伊内原駅へ到着
日高町のマンホールは「黒竹と萩の花」のデザイン
荊木の一里塚
【御防市】
御坊市のマンホールは真ん中に「ハマボウ」周囲に「こぎく」「クロガネモチ」のデザイン
分岐点に道標を兼ねた地蔵(左 紀三井寺)、上に写真入り道標がある
55 善童子王子 紀伊内原駅から2.4km
分岐には解りやすい道標があるので道迷いしない
少しばかり切り立った畦道を進む
56 愛徳山王子 紀伊内原駅から3.3km
竹林のトンネルを抜ける
【日高郡日高川町】
日高川町(旧川辺町)のマンホールは町の花・ミカンの花と町のマスコットキャラクターでミカンの顔の「すまいるブラザーズ」のデザイン
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道成寺 紀伊内原駅から4.4km
スタンプは安珍・清姫伝説で蛇身となった清姫が鐘の中の安珍を焼き殺そうとする様子
本堂(重要文化財)と三重塔(県指定文化財)
安珍塚
【御坊市】へ戻る
日当たりの良いミカン畑を歩く
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JR 重力踏切
ここでも難解な漢字「重力」は何と読むか、フリガナがあった「しこりき」だそうだ
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湯川子安神社 明治の神社合祀令により十三社が合祀されている
樹齢千年のクスノキ(市指定文化財)
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日高川に架かる野口新橋を渡る
親柱にある龍の彫刻は蛇に返信した清姫か?
日高川左岸側の土手を歩く
舞妃蓮(まいひれん)は、昭和41年に御坊市の阪本祐二氏が、アメリカの黄花ハス「王子蓮」と日本の「大賀蓮」を交配して作り出した、御坊市生まれの蓮
住宅団地を抜け土道へ
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60塩谷王子(美人王子) 紀伊内原駅から12.8km
美人王子とよばれてきた理由は、祭神が天照大神の美人像であるからという説など諸説あり、神社に祈願すれば美人の子が授かると言われている
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塩谷王子スタンプは祭神の天照大神の神像が美人であるとの伝説をデザイン
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「塩屋王子祠前碑」(しおやおうじしぜんひ)天保6年( 1835年 )建立
この石碑は、江戸時代の紀州藩儒学者である仁井田好古(こうこ)の撰文によるもので、正式には「塩屋王子祠前碑」(しおやおうじしぜんひ)と呼びます。石碑が建立されたのは、天保6年( 1835年 ) 明治維新が起こる33年前のことです。仁井田好古(1770~1848)は、紀伊国海部郡加太浦(現在の和歌山市加太)に生まれのち和歌山藩へ儒者として出任した。藩命により『紀伊続風土記』の編さんにあたり、天保10年(1829)に全192巻を完成させた。この『紀伊続風土記』編さんの関係事業として、好古の撰文によって史跡および伝承地の顕彰碑が藩内に24箇所に建てられたのです。これらの碑は歴史顕彰事業の先駆的存在として、また和歌山藩の学術文化施策の一端を示すものとして重要な資料であります。
塀に祀られた地蔵
紀伊水道を望む 大型船が行き交っている
一里塚 何処を起点の一里塚で何里目か?
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清姫の草履塚
清姫は草履を脱ぎ捨てて(松の木に草履を掛けて)裸足で安珍を追いかけた
「お首地蔵尊 是より東へ一丁」 一丁(一町)=60間=約109.09m
温暖な気候のせいか?あちこちにアロエの花が咲いている
穏やかで青く輝く海の近くを歩く
海なし上州人、なぜか穏やかな海を見ると心和む
上州には居ないカラフルなイソヒヨドリ
御坊市役所などの通り 遠保より目立つ変わった建物が見える
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仏井戸 井戸の底ではなく壁面に阿弥陀・地蔵・観音菩薩が彫られている 紀伊内原駅から18.6km
上野王子の旧地とされている
61 上野王子 紀伊内原駅から19.1km
清姫の腰掛石 真ん中が窪んでいる
いつの頃名付けたのか、架空の説話なのにあちこちに謂れの現物があるのが不思議?
【日高郡印南町(いなみちょう)】
町のシンボル「かえる橋」
*ネーミングは、『努力、忍耐、飛躍』を象徴する ”柳に跳びつくかえる”(小野道風)をイメージし、「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へ帰る」「栄える」という5つの”かえる”にひっかけ、ネーミングしています。総事業費:9億3,500万円(印南町HP)
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印南町は鰹節発祥の地
和歌山は醤油発祥の地でもあもり、偉人は紀伊国屋文左衛門、南方熊楠、松下幸之助など紀州人の意気は盛んだ
印南漁港 ここから土佐・薩摩・房総方面へ漁に行った
道路に書かれた指導票
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東光寺薬師如来 霊験記
*小栗判官は東光寺に立ち寄り薬師如来により熊野湯の峰にて湯治されよとの御告げ受けた
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切目神社 紀伊内原駅から24.7km
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境内にある 64 切目王子跡 格式高い五体王子
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境内にある県指定天然記念物「ホルトノキ」 樹齢約350年 樹高16m
スタンプは市指定天然記念物ホルトノキをデザイン
「ホルト」とはポルトガルのことを意味し、平賀源内がオリーブの木と誤認して命名したとされているが、外来種ではなく在来種。
地図を見ながら切目橋まで来るも、橋が無い
下流の国道42号線の新切目橋まで迂回する
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切目駅 16:20 紀伊内原駅より27.4km
本日はここまでとし電車で宿のある紀伊田辺へ向かう
本日の宿「ゲストハウス シン熊野」
ここを拠点に3泊の予定
さいたま市大宮から紀伊白浜まで夜行高速バスが毎日運航されている
夜行バスは翌日朝から行動できるのでとても便利だ
3列シートで個別にカーテンで仕切られているので睡眠もとれる
紀伊田辺では1泊素泊まり3000円のゲストハウス泊まり
これも快適に過ごせたので貧乏旅行には良かった
和歌山県内を歩いていると、○○発祥の地や偉人や有名人の出身地の表示に良く出会う
小栗判官と照手姫、安珍と清姫などの物語にも事欠かない
やはり関東とは歴史が違うのだろうか?
地図
参考1:歩く旅シリーズ 熊野古道を歩く 山と渓谷社
参考2:「日本史 小辞典」(改訂版) 山川出版社
参考3:藤原定家の熊野御幸(ごこう):神坂次郎著 角川ソフィア文庫
参考4:熊野まんだら街道:神坂次郎著 新潮文庫
参考5:歴史街道ウオーキングマップ::大阪府都市整備部
参考6:熊野古道紀伊路::和歌山県観光連盟
参考7:み熊野ねっと::自称「熊野の伝道者 てつ」さんのHP、熊野本宮氏子総代
参考8:Pentiumさんのヤマレコ::現存する王子だけでなく、合祀された神社や元あった場所など隈なく歩いている
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