【山 名】光岳 2591m(長野県)
【日 程】平成22年 7月26日(月)~27日(火)
【同 行】単独
【天 候】両日とも晴れ
【ルート】
26日 自宅1:00==6:00易老渡P6:30---9:45易老岳---11:50イザルケ岳分岐---12:00イザルケ岳12:10---12:20光岳小屋12:30---12:50光岳---13:00光岩13:15----13:40光岳小屋
27日 光岳小屋5:30---光岩----6:30光岳小屋6:35----7:40三吉ガレ----8:09易老岳---9:30面平---10:25易老渡P
【行 程】26日 L=11.4km +2360m - 640m 行動時間7:10
27日 L= 8.5km + 370m -1930m 行動時間 3:50
【地 図】地図はこちら
土日の勤務が続いたので平日に休みを取って光岳に行ってきました。計画では日曜日に出発し一昨年雨に泣いた聖から上河内、光岳と2泊3日の予定でしたが日曜に用事が出来てしまい光岳だけの山行となった。
7月半ばの雨で易老渡までの道は一時通行止めになっており、日本のチロルと言われている下栗から先は復旧した今も相当荒れている。易老渡の駐車場に着くと車は10台程度であったが、帰る人の話では昨日までは駐車場から溢れている車も相当あったらしい。
以前、このあたりヒルが相当居たらしいが周囲の木を伐採し日当たりを良くしてから居なくなったようだ。
光岳への登山口は流量の多い遠山川を渡る。
ここから易老岳までは針葉樹の樹林帯をひたすら登る。眺望は効かず蒸し暑さにまいってしまった。今の時季来る場所を間違えて様な気になってきた。
森の中の易老岳山頂
易老岳を過ぎ三吉ガレと呼ばれる場所に来ると見通しも良く北斜面から吹き上げる風にホッとした。
三吉ガレ
三吉ガレの向こうに光岳
ホッとしたのもつかの間、三吉平から静高平までの涸れ沢の登りはキツく容赦ない日差しに脚は進まない。しかし、良くしたものでこの当たりから高山植物が見られる様になる。タカネグンナイフウロ、ハクサンフウロ、シナノキンバイ、シロバナノヘビイチゴ、トリカブトなどが咲いて居た。
静高平の水場 8月下旬には枯れるらしい
センジケ原から光岳小屋
イザルケ岳への分岐に荷物を置いてイザルケ岳に登る。頭上は日差しが強く晴れているが遠方には雲が出ており見えるはずの富士山は全く見えなかった。
正面:聖岳 右:上河内岳・茶臼岳
稜線付近にはバイケイソウがたくさんあるのだが、どれも花芽が無い。よく見るとむしられたようになっており鹿が皆食べてしまった様だ。湿地には無数の鹿の足跡があった。
バイケイソウの群落
食害にあった花芽
鹿の足跡
イザルケ岳を降りセンジケ原の木道と木道の切れ目に来ると南斜面のハイマツの中でなにやら物音がした。よく見ると50cm前後の子熊である。カメラを構えるとこちらに気づいたらしく逃げていってしまった。最近、良くクマを見かける。親熊を警戒しながら光岳小屋に着くと12:20。小屋の主人に易老渡の出発時間を告げると、その脚ならば日帰りできると下山を勧められた。光岳日帰りと言う言葉に一瞬心が動いた。しかし、昨晩は殆ど寝ておらず折角の休みなのだからここでノンビリしたいと思い宿泊の手続きをした。
光岳小屋
小屋内部
光岳小屋からセンジケ原、左:上河内岳・茶臼岳、右:イザルケ岳
南限のハイマツ帯 雷鳥を期待したがクマが居た
小屋から西の方はよく見えるが、富士山のある東の方は雲に覆われている。小屋に荷物を置き光岳山頂へ。ここも木々に囲まれ眺望はイマイチである。正直、百名山にしてはつまらぬ山だと思った。
光岳山頂
しかし、少し先の石灰岩質の光石付近は高山植物も豊富で先の加加森山まで行ってみたくなった。イワオウギ、ギンロバイ、タカネコウリンカ、ミヤマムラサキ、エゾシオガマ等が咲いており、光石を見ずして光岳を語ることなかれである。
小屋に戻り、ビールを飲んで一服するが未だ時間は充分あるので今度は水場まで下ってみた。水場付近のガレ場もまたちょっとしたお花畑で楽しい。
水場への道。ダケカンバとマルバダケブキ群落
小屋に戻り夕食まで食堂で2人組と話をした。飯田市美術博物館の職員で調査のため山行らしい。色々話をしていると若い方の人は大学の後輩で前橋市出身。学生時代に尾瀬でバイトをしていたこと等共通点も多く楽しく話が出来た。こうした出会いも山小屋の楽しみである。外を見ると日が暮れかかったイザルケ岳の東に富士山がうっすら現れた。
日没後は富士山は再度雲に隠れてしまったが、聖岳や上河内岳が雲に浮かんで見えた。東の雲の中ではあちこちで稲光が見える。仕事を離れ遠くで見る稲光も又美しい。やはり宿泊して良かった。
二日目の27日、朝起きると濃霧に覆われ何も見えない。7時過ぎには霧も晴れるだろうと光石まで散歩してから、出発。とうとう富士山の晴れ姿を見ずに下山することになってしまった。
霧に覆われるセンジケ原
光岳の花々に続く
登り下りとも蒸し暑かった光岳
森林限界が高く秋の方が登りやすかったかもしれない
しかし今しか見られない花もあり思い出深い山行となった
↓次回に期待して頂ける方もソウでない方も ボタンを押してください
【日 程】平成22年 7月26日(月)~27日(火)
【同 行】単独
【天 候】両日とも晴れ
【ルート】
26日 自宅1:00==6:00易老渡P6:30---9:45易老岳---11:50イザルケ岳分岐---12:00イザルケ岳12:10---12:20光岳小屋12:30---12:50光岳---13:00光岩13:15----13:40光岳小屋
27日 光岳小屋5:30---光岩----6:30光岳小屋6:35----7:40三吉ガレ----8:09易老岳---9:30面平---10:25易老渡P
【行 程】26日 L=11.4km +2360m - 640m 行動時間7:10
27日 L= 8.5km + 370m -1930m 行動時間 3:50
【地 図】地図はこちら
土日の勤務が続いたので平日に休みを取って光岳に行ってきました。計画では日曜日に出発し一昨年雨に泣いた聖から上河内、光岳と2泊3日の予定でしたが日曜に用事が出来てしまい光岳だけの山行となった。
7月半ばの雨で易老渡までの道は一時通行止めになっており、日本のチロルと言われている下栗から先は復旧した今も相当荒れている。易老渡の駐車場に着くと車は10台程度であったが、帰る人の話では昨日までは駐車場から溢れている車も相当あったらしい。
以前、このあたりヒルが相当居たらしいが周囲の木を伐採し日当たりを良くしてから居なくなったようだ。
光岳への登山口は流量の多い遠山川を渡る。
ここから易老岳までは針葉樹の樹林帯をひたすら登る。眺望は効かず蒸し暑さにまいってしまった。今の時季来る場所を間違えて様な気になってきた。
森の中の易老岳山頂
易老岳を過ぎ三吉ガレと呼ばれる場所に来ると見通しも良く北斜面から吹き上げる風にホッとした。
三吉ガレ
三吉ガレの向こうに光岳
ホッとしたのもつかの間、三吉平から静高平までの涸れ沢の登りはキツく容赦ない日差しに脚は進まない。しかし、良くしたものでこの当たりから高山植物が見られる様になる。タカネグンナイフウロ、ハクサンフウロ、シナノキンバイ、シロバナノヘビイチゴ、トリカブトなどが咲いて居た。
静高平の水場 8月下旬には枯れるらしい
センジケ原から光岳小屋
イザルケ岳への分岐に荷物を置いてイザルケ岳に登る。頭上は日差しが強く晴れているが遠方には雲が出ており見えるはずの富士山は全く見えなかった。
正面:聖岳 右:上河内岳・茶臼岳
稜線付近にはバイケイソウがたくさんあるのだが、どれも花芽が無い。よく見るとむしられたようになっており鹿が皆食べてしまった様だ。湿地には無数の鹿の足跡があった。
バイケイソウの群落
食害にあった花芽
鹿の足跡
イザルケ岳を降りセンジケ原の木道と木道の切れ目に来ると南斜面のハイマツの中でなにやら物音がした。よく見ると50cm前後の子熊である。カメラを構えるとこちらに気づいたらしく逃げていってしまった。最近、良くクマを見かける。親熊を警戒しながら光岳小屋に着くと12:20。小屋の主人に易老渡の出発時間を告げると、その脚ならば日帰りできると下山を勧められた。光岳日帰りと言う言葉に一瞬心が動いた。しかし、昨晩は殆ど寝ておらず折角の休みなのだからここでノンビリしたいと思い宿泊の手続きをした。
光岳小屋
小屋内部
光岳小屋からセンジケ原、左:上河内岳・茶臼岳、右:イザルケ岳
南限のハイマツ帯 雷鳥を期待したがクマが居た
小屋から西の方はよく見えるが、富士山のある東の方は雲に覆われている。小屋に荷物を置き光岳山頂へ。ここも木々に囲まれ眺望はイマイチである。正直、百名山にしてはつまらぬ山だと思った。
光岳山頂
しかし、少し先の石灰岩質の光石付近は高山植物も豊富で先の加加森山まで行ってみたくなった。イワオウギ、ギンロバイ、タカネコウリンカ、ミヤマムラサキ、エゾシオガマ等が咲いており、光石を見ずして光岳を語ることなかれである。
小屋に戻り、ビールを飲んで一服するが未だ時間は充分あるので今度は水場まで下ってみた。水場付近のガレ場もまたちょっとしたお花畑で楽しい。
水場への道。ダケカンバとマルバダケブキ群落
小屋に戻り夕食まで食堂で2人組と話をした。飯田市美術博物館の職員で調査のため山行らしい。色々話をしていると若い方の人は大学の後輩で前橋市出身。学生時代に尾瀬でバイトをしていたこと等共通点も多く楽しく話が出来た。こうした出会いも山小屋の楽しみである。外を見ると日が暮れかかったイザルケ岳の東に富士山がうっすら現れた。
日没後は富士山は再度雲に隠れてしまったが、聖岳や上河内岳が雲に浮かんで見えた。東の雲の中ではあちこちで稲光が見える。仕事を離れ遠くで見る稲光も又美しい。やはり宿泊して良かった。
二日目の27日、朝起きると濃霧に覆われ何も見えない。7時過ぎには霧も晴れるだろうと光石まで散歩してから、出発。とうとう富士山の晴れ姿を見ずに下山することになってしまった。
霧に覆われるセンジケ原
光岳の花々に続く
登り下りとも蒸し暑かった光岳
森林限界が高く秋の方が登りやすかったかもしれない
しかし今しか見られない花もあり思い出深い山行となった
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