九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

内田三連橋梁・みつあんきょ(福岡県赤村)

2010-08-09 17:11:24 | Weblog
  8/3(火)昨日、突然の雨で中断した残り3社の参拝です。今回は8時前に自宅を出発、最初の目的地、内田三連橋梁には9時丁度に到着しました。

 内田三連橋梁(通称みつあんきょ)は、かつて筑豊の石炭を苅田港など周防灘の港へ運搬するために敷設された、平成筑豊鉄道田川線(田川伊田~行橋26.3km )の通る、レンガと石造りの3連アーチ形が美しい橋で、平成11年11月には文部省登録文化財になっています。
 場所は内田駅から県道418号英彦山香春線をおよそ1km南下、道が左にカーブしている所の右手に内田三連橋梁の案内があります。県道の左脇に駐車スペースがあります。案内に従い坂道を下りると、右手にあります。

 明治28年(1895)8月豊州鉄道会社の行橋‐伊田間の開業に伴い建設されました。左右が道路で、中央を川が流れる三連になっていることから「みつあんきょ」と呼ばれています。

 内田三連橋梁(通称みつあんきょ)文部科学省登録文化財
 (原簿記載:平成11年11月18日 官報告示・・平成12年12月2日文部省告示第198号)
所有者     平成筑豊鉄道株式会社(九州鉄道株式会社→鉄道局→日本国有鉄道→九州旅客鉄道)
名 称     内田三連橋梁
建造年月    明治二十八年(一八九五年)八月
文部省登録基準 国土の歴史的景観に寄与しているもの
特徴と評価
 筑豊地方の石炭運送鉄道網拡充のために設立された豊州鉄道株式会社が油須原-香春(現在勾金)間の一部として建設された。
三連式アーチの中央のアーチ下に川が流れ、両わきアーチ下は道路となっでいる。材質は、下流側が煉瓦造り、上流側とアーチ基部は切石造である。これは水流圧を受けやすい上流部分とアーチ基部を、石積みで強化したものと考えられる。一方、下流側の煉瓦の積み方は、基本的にはイギリス式であるがアーチと周辺部分の煉瓦の積み方に特徴がある。アーチ部分は4層の煉瓦を市松模様に凹凸をつけながら積み、周辺部分はイギリス積の小口層を壁面から少し突き出して全面に、水平の帯を強調している。
 下流側は複線化を考慮し凹凸をつけて煉瓦が継ぎ足せるように積まれており、複線化が完成に至らず未完成部分が下流部に残り、結果として装飾的になっている。
 明治時代中期の工法などの技術を知る上からも貴重な近代化遺産である。
 (福岡県近代化遺産-日本近代化遺産総合調査報告書より)
 平成14年11月 赤村
        赤村教育委員会
 (現地案内板より)

 東側完成した壁面 
 小川の上流側、東側は切石造りになっています。

 西側未完成の壁面 
 西側の下流側はレンガ造りになっています。下流側は複線化を考えてレンガを継ぎ足せるように凸凹になっています。しかし複線にはなりませんでした。

 線路下トンネル天井も見事に組まれています。
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