不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

天岩戸神社西本宮(宮崎県高千穂町)

2007-12-02 20:21:25 | 神社参拝ー九州
 天岩戸神社西本宮(宮崎県高千穂町)を掲載しました。

 天岩戸神社西本宮(あまのいわとじんじゃ にしほんぐう)
【鎮座地】〒882-1621 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸1073-1 旧日向国 臼杵郡
【御祭神】大日孁尊
     (配祀)手力男命、天鈿女命 外五柱(御旅所に祀る)
【例祭】5月2日 西本宮例祭 5月3日 西本宮例祭 9月22日
【旧社格等】村社
【御由緒】
御由緒
古事記、日本書紀等に皇祖天照皇大神は御弟素盞嗚尊を御避け遊ぱして暫く天岩戸へ御籠り遊ばされた事を記して居ますが、当神社は其の霊蹟天岩戸を斎ひ奉る神社で、天孫瓊々杵尊御降臨あり、初て天が下知食し給ひし時に斎ひ創め給はれたと伝へます。境内社殿の背後断崖の中腹に御窟あり天照皇大神籠らせ給ひし処と伝ヘ、古より其の御神域を御神体としてお祭り致して居ります。
 社殿は東本宮と天岩戸直拝の西本宮と岩戸川の渓谷を挟み相対して御鎮座ましますが東本宮関係の昌泰年間の記録に天照皇大神、天岩戸より御出ましの節、思兼神其の御手を取りて東本宮の土地に御造営の御社殿へ御鎮りを願ったと記してあります。弘仁壬辰三歳中秋には三田井候の遠祖、大神大太惟基公霊夢に恐惶して頽廃せる社殿を再興し深く其神明を崇敬したと申します。又神社に由縁の舞楽として岩戸神楽三十三番の古雅なる手振を伝へ氏子達習ひ伝へて祭典に奉奏する外、毎年十一月下旬より二月初旬にかけ、各において、民家に〆かざりして終夜舞続け黎明に及びて岩戸開きと称するを舞納むる慣習があります。
 住時名士の此の地を訪ふ者も多く寛政の奇士高山彦九郎の参詣紀行あり薩摩の歌人八田知紀礼参し、水戸の烈土井上主人義秀等八名参籠して俳句「落つるには 手もなきものよ蝸牛」を残して居ます。又大宝の昔京都神祇官卜部朝臣参拝の記録あり相当古くより中央に認られて居た事が考へられます。皇室の崇敬も厚く秩父宮殿下、秩父宮妃殿下、高松宮殿下、三笠宮殿下、朝香宮殿下、常陸宮(義宮)殿下を始め皇族、侍従の代参等、度々の御参拝がありました。

◎天安河原
天照皇大神天岩戸へ御籠り遊ばされた時に、八百萬神は天安河原へ神集神議りになった事を古事記等に記してありますが、天岩戸神社より五百米川上の此の天安河原は其の御相談の場所であると伝へます。此の河原の一角に「仰慕窟」と称し間口四十米、奥行三十米の大洞窟があり、本州からも、願事がかなう、中風にかからないとの信仰があり、沢山の石を積み重ねて祈願する慣習があります。

◎天香久山 天岩戸神社の西方二粁の所にあり。
大玉命が此の山の真榊を根こぎになして天岩戸の前に御植になり八咫の鏡や八坂瓊の勾玉等を御かけになったと伝へます。

◎神楽尾 神社の西北方四百米の所にあり。
天照皇大神、天岩戸へ籠らせ給ふ時、天鈿女命舞を奏せられた所と伝へます。
(神楽尾の地名は慶長年間の庄屋の土地台帳にも記してあり、又高山彦九郎の日記にも此の地にて神楽を奏した所だと記してあります)

◎小戸の檍ケ原 伊邪那岐尊の禊の蹟であると伝へます。

◎郷土の出土品 村内各所より古代土器(縄紋式、弥生式)石器及び勾玉・管玉・刃剣類が発見され、当社に二千点余保存されています。
 (神社パンフレット 神話発祥の地 天岩戸神社略記より)

 宮崎県の最北部に位置する神話と伝説の高千穂町にあります、町の中心部から岩戸川沿いにおよそ7kmの岩戸に鎮座しています。

参道の鳥居手前に社務所があり、ここでご朱印をいただきます。

  神門

  拝殿

社殿全景本殿は無く、神話に登場する天岩戸であると伝えられる岩戸川対岸の洞窟がご神体です。

神楽殿天の安河原の遥拝所でもあります。

  古代銀杏神楽殿前にあります。
 古代銀杏は長野県諏訪と二ヶ所しかないと言はれており特異な葉実の形をして居ります。この銀杏の実を陛下の御料として御指定になり献納したことがあります
(案内板より)
 
招霊(おがたま)の木モクレン科(別名 黄心樹)
 天鈿女命此の枝をもち舞わせ給い、神楽鈴の起源であると伝え、例年四月頃白い花開花 秋に鈴様の実を結ぶ。
常陸宮殿下(義宮)昭和二十九年御成年式 昭和三十九年後結婚に際し苗木を献上す。おがたまの花が常陸宮家の御紋章及殿下のおしるしであります。     
(案内板より)

  天の安河原への橋
 岩戸川を500mほど遡った所の河原は天の安河原(あまのやすかわら)と呼ばれ、岩戸隠れの際に八百万の神々が集まって相談した場所と伝えられています。

仰慕窟(ぎょうぼがいわや)間口40m・奥行き30mの大きな洞窟です。
思兼神を主祭神として 八百萬神が祀る、天の安河原宮が鎮座しています。
 
 天の安河原宮から天の安河原
 沢山の石を積み重ねて祈願する石積みの慣習があります。

天の安河原から天岩戸方面
 天岩戸はこの川の左手にあります。写真撮影は禁止です。

   手力雄命(タヂカラオノミコト)の像
 駐車場にある手力雄命(タヂカラオノミコト)の像です。
持ち上げているのはこじ開けた天岩戸の扉です、放り投げたところ、はるかかなた信州(信濃国戸隠山)にまで飛んでいきました。戸隠山の名前はこの神話に基づくものです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 須賀神社の紅葉(北九州市小... | トップ | 阿蘇から高千穂へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

神社参拝ー九州」カテゴリの最新記事