こだわりの「Ｓ」の人 byオオチ

友人のお友達が、お店を開いたということで、行ってきた福岡市某所にある「Ｓ(エス）」という洋食屋さん。
シンプルでちょっとストイックな感じのする店構え。


でも中に入ると一転、シンプルだけど誰かの家に遊びにきたようなほっとする空間。
聞いてみると家具はクランクさんでした。なるほど。


「Ｓ」という名前の由来が店長が「どＳ」だからというだけのことはある（他にちゃんと別の理由があるらしいです笑）、私とも同年代のおもしろいオーナーでした。

何が面白いかというと

料理のラインナップ、素材を生かした味付け、ワイン、どうみてもジャンルは「フレンチ」。・・で、「フレンチのお店なんですね？」ときくと、「洋食屋」といいはられるんです。はいは～い。

11月初めのオープンから約１ケ月。口コミだけでの営業中。
なぜなら、せっかく？きたテレビの取材も雑誌の取材も全部断っているから(笑）
とある某フリーペーパーなら食に対して真摯な記事を書いているから載ってもいいとおっしゃってましたが・・いつか来るといいね。

しかしお客さんを増やしていくのに、私の友人の「パン（手作りでとても美味しいのです）の種類を増やしては？」とか、「とっつきやすいように、コース料理を設定しては？」との一生懸命のアドバイスにも、「そうだねぇ・・・」と悩まれる。

そのあたりでだんだん可笑しくなってきた。
このお店「家具・内装以外は全て自分の手作り」というオーナーの食へのこだわり。パンを増やすに他から出来合いのものをいれたくない。
コースがなく、ア・ラ・カルトだけなのは、多分どの料理も大事で選べなさそう。
・・というオーナーの気持ちもなんとなく分かったから。

・・で、お店がうまくいって欲しいと思う友人と、お店や料理を思うオーナーの、暖かくもすれ違う愉快的友情会話をBGMに、私は食事に集中することに。

素朴な料理を出したい。フレンチではない。というこだわりに納得。体面じゃなく、これで勝負というのが、伝わってくる。自信があるんだろうな。私は食通というわけでもなく、フレンチもそんなに馴染みはないのですが、そんな私でも素直に「美味しい」とつい顔がほころぶ味。
そういえば昔あった「♪美味しい顔ってどんな顔♪」て何のCMでしたっけ？・・そんな味？でした(＾＾)。
　名前は忘れたけど、このサワークリーム入りのトマト系スープは是非試してほしい私的オススメ１品。

他のこだわりも見え隠れしていました。
結構いい場所なのに、ちゃんと確保されている２台分の駐車スペース。
あと４人は入るだろうに、ゆっくりとられている座席。
注文して残ったワインは、持ち帰りで渡してくれる。(我々は飲み干しましたが・・）

「あたり前のこと」と言われていましたが、そうでもないんじゃないかな。
何のためにこだわるか。。がんこと言われても笑

頑張ってほしいですが、ま、あえて詳しい紹介はしないことにします。
自分で探しても行って見たい方、探す楽しみも併せて行ってみてください。
（ピッコロ？という老舗のお店の跡だそうです）

帰り道、友達に「変わった人だね、面白かったね笑」といったら、「なんか君達似てるわ」・・と一言。・・・あーそうですか。Ｓですか・・

投稿by　オオチ