アサギ郷・蝶の里山

Conservation&Research
蝶の里山保全活動
信州・小諸水石蝶の里

アサギマダラ飛来

2017-10-03 | 日記
アサギマダラが舞っています。
糠地郷では
規模はまだ小さいものの食草を育てることで
蝶が集まってきます。
旅する蝶アサギマダラは夏の高原でよく見かける蝶ですが
初秋の風に誘われて里にも下りてくるようです。
幼虫時代も毒性の食草を食べ鳥などに襲われないようにしています。
羽化した♂蝶は♀蝶を引き寄せるフェロモンを取り込む為に
フジバカマの花の蜜を吸います。



ミヤマシジミ 9月の羽化

2017-10-03 | 日記
ミヤマシジミの三度目の羽化が始まり
お花畑をにぎわせている。
時には路上のアスファルトの上で休んだり・・・
絶滅危惧種のミヤマシジミも糠地郷では食草の手入れも進み安泰に思える。
自然のフィールドで増えていってほしい
保護活動を永年続けてこられた宮坂繁さんの飼育ハウスでは
食草のコマツナギの葉が幼虫に食べつくされ枝だけになっていた。
小さな命を繋ぐ蝶たちの営みに敬服する。





夏は枝の上の葉裏に産卵しますが、秋の蝶は地上に近い根元や枝に産卵するようです。
卵で越冬し春を待ちます。

オオムラサキの里・道標

2017-09-05 | 日記
草木が冬の準備を始めないうちにオオムラサキの食葉樹エノキの
植樹をしたいと手配中の苗木が届きました。
園芸業者も配送業者も慣れているとはいえ苗木も生き物、
少々心配していたのだがとても素性の良い苗が届いた。
早速水を与えてしばらく休ませることにした。

道標、4寸の檜の角材を入手。
かねてお願いしていた書家の牧京子さんの揮毫
「オオムラサキの里」
引き延ばして描き起こしてみた。
この道標を地区の数か所に立てようと思う。


オオムラサキ♀

2017-09-04 | 日記


夏の終わりにはオオムラサキの成虫の姿はほとんど観られなくなります。
ラストチャンスか、メスの蝶が口吻を盛んに伸ばして吸汁中でした。
産卵は済んだのだろうかと気をもんでみても
自然のフィールドでは確認が難しい。
卵は15日で孵化しエノキの葉を食べて成長します。
4齢幼虫ほどになって木から降り枯葉の下で越冬するのです。

ルリタテハ

2017-09-04 | 日記


オオムラサキよりも小ぶりながら
瑠璃色の魅惑の蝶だ。
カブト虫と陣取り合戦しながらの吸汁に夢中の様子。

「糠地郷」という地名はありませんが
森と渓谷と丘陵地の山里、
糠地地区の蝶の里山プロジェクトのネーミングです。


スミナガシ蝶

2017-09-04 | 日記


糠地郷の雑木林、ひときわ大きなクヌギの樹があって
幹の割れ目の樹液を吸いに森の昆虫たちが集まってきます。
カブト虫、カナブン、スズメバチ・・・
今年は一度も出会っていない「スミナガシ」が来ていました。
幽玄とでもいわんや普段見かけない蝶なので
夢中でシャッターを切りました。


オオムラサキの幼虫

2017-09-04 | 日記
「連れてって―!」
と云ったかは定かではないが私のシャツの襟に
オオムラサキの2齢幼虫が取りついていた。
北杜市のオオムラサキセンター見学の折のハプニングでした。
そっとお帰り願ったが 糠地郷の自然の森でもこんな出会いが出来たら嬉しいね。


糠地の森

2017-08-21 | 日記


高峰高原より糠地の里の脇を流れる深沢川の渓谷には
クヌギやナラの雑木の森があります。
蝶の現況調査に周ってみると 
クヌギの木の樹液を吸うオオムラサキのメスが確認できました。
更に羽化のピークは過ぎて姿が見られなくなったオスが
クズの葉に止まって休んでいるようでした。



クヌギには森の昆虫たちも集まり吸汁中でしたが
中でもカブト虫は堂々たる風格です。

メスはエノキの葉に産卵します。
卵から孵化した幼虫はエノキの葉を食べて成長します。
雑木の森にはエノキとナラやクヌギがなくては
オオムラサキは生存できないのです。

幸い糠地の自然はこの条件を満たしていました。
この蝶たち守っていこうというプロジェクトなのです。

オオムラサキの幼虫

2017-08-14 | 日記
(1) (2) (3) (4)

(1)北杜市オオムラサキセンターFB転載
(2)いずみの自然館FBより転載
(3)同
(4)オオムラサキセンターにて撮影


孵化した幼虫は8月に入って目視できたのは2齢幼虫という。
地区の野外の自然木ではなかなか難しい目視確認も施設の観察館を訪問したことで知見を得た。

オオムラサキセンター(北杜市)研修

2017-08-14 | 日記


自然観察館や資料館の設備のある北杜市のオオムラサキセンターを訪問
野外散策のできる広い公園の中に資料館がある。
世界の蝶や昆虫の標本に圧倒されながらオオムラサキの観察館へ
大きなケージの建物の中はクヌギやエノキの木が茂る雑木林そのもので
カラタチやサンショも植えられていたのでアゲハ蝶等の生態も観察できるのだろう。
時期的に♂の姿は既になく、♀が数頭確認できた。
産卵を終えた成虫は姿を消す。
幸いなことに孵化した幼虫、2齢幼虫にたくさん出会えた。

わがプロジェクトでは地区の子供たちをはじめ賛同者を募り研修ツアーを計画していたのだが
羽化の盛んな時期に間に合わなかった。
今回はその下見会として10名のさんかとなった。