というわけで最後の雄姿です。
チョイノリでリターンして1年後。チョイノリでさえ「買ったはいいが乗らなくなったらどうしよう・・・」という懸念から始まったバイクライフですが、中古故にメンテの必要性が高く、節約の為にも自分でやってると嘗てのバイクいじりの楽しさが蘇り、乗る方にも力を与えてくれてアドレスV100、そしてGB250を娶る事になり、GBに至っては来月10月1日で丸17年になります。そりゃあGBは2型・3型とリターン前に乗っていたのでとっつき易く、シングルで経済面でもメリットが大きかったとか吟味した上で欲したもんでした。でも慣れてきたらGB400や大型への乗り換えをずっと考えてた車種なんですよね。それが17年とは。
まあ経済面が大きいですが「大型欲しいな~」と思ってる内に公私の事情が変わりました。バイク業界のトレンドは変化していきましたよね。大型教習が始まり、250cc、そして400ccも売れなくなった。当然メーカーも作らない。Ninja250Rから各社250フルカウルは賑わってきたけど、そもそも若者がバイク乗らなくなっていた。コロナで盛り上がったけど、中古市場はとっくにタマ球数無くて値段バク上がり。気がつけば車同様、国内市場が細ってるからメーカーが作るのはすっごい高いのか新興国向けのクラスばかり。400ccのスーフォアが100万超えるし、大型も当然それ以上。10年前、100万以下で手に入れられたのが夢の様ですよね。
自分が憧れ欲したスタイルのバイクは新車で生産されなくなっていて、かといって中古はもうエンスーレベル。リスクが高過ぎておいそれと手を出せません。というか、GBが既にそうで、いつ不動車になるかって不安は随分前からあるわけで。次も旧車選択したらその問題は解消できない。完全に乗り換えるタイミングを失くし続けてきました。片やこっちは気づけば齢を重ねているわけですよ。そんな事を思って幾星霜ですが、GBを手放すタイミングは突然にやってくる事となりましてた
というわけでお世話になったビキニカウルをキャストオフしなければ。
前輪の接地感が増すのは勿論、シガーソケットをここに設けて雨の心配がなくなりました。
3型までは無かったシート下小物入れ。これは自分にとって頼もしい存在でした。
「出先で折れたら・・・」なんて不安からクラッチレバーとブレーキレバーの予備、チューブの不安もあってパンク修理剤。針金も丸めて入れてました。リターン前はロードサービスなんて概念も持ってなかったし、パンクする事の備えもしてなかった事を思えば成長してました。ありがたい事に一回も使わないですみましたけどね。
というわけで何年振りかにノーマルの雄姿。本当にバイクらしい形だなぁ。今時のバイクがまるで違うから余計にそう思う。この4型でさえ、すっかり球数がなくなりましたよね。今やGBが350で復活。大人気だなんてね。大分内容違うけど。
丸目のヘッドライトが貴重と思える時代がくるとは。GB400があの形のまま出てくれたら、乗り換えも考えたんですけどね。初めてクラブマン買った時、あるいは突如2台目を購入するとなった時も「次はGB400だ」という繋ぎのつもりで買ったんですけど、縁ですねぇ。私の人生の中の重い時を一緒に過ごしてくれたGB。思い入れは強いです。今まで本当にありがとう。