卒寿の日記から一転、母が亡くなりまして、慌ただしい日々を送っておりました。
だいぶ落ち着いて来たので、日記に収めておこうと思います。
その日、雷雨の中、救急搬送されるのをカッパ着て自転車で追いかけた。
途中、まだ雨は降ってるのに陽が射してきて、そちらとは反対方向を見上げると雨雲の中にうっすらと虹が。
ああ、おっかあ、あの虹を。。。
医師『心臓は動きまして』
虹、渡ってない!?
慌てる兄と私を見下ろして、やれやれと足を止めてくれたのかな。
深夜に呼び出され、静かにゆっくりと心臓は動きを止め、落ち着いて見送ることが出来た。
たくさんの人が弔問に訪れてくれた。
ありがたかったね。
この年齢にしては立派なお骨ですと褒められた。
死んでからも自慢出来ることが増えたね。
亡くなる数ヶ月は、少し歩くだけでも息があがってしんどかったろうに、背中をさすったりたたいたりしてあげると必ず『ありがとう』と言う。
私にはきっと真似できない。
小さいけど大きな存在だったお母さん。
私の方こそ、ありがとうだよ。
ありがとう、お母さん
ありがとう