あたしちーみよ。
今日はいい一日になりそうだわ、って朝からルンルンしてたら、なんだか見覚えのある箱が登場。
取っ手があって、入り口がある、カゴみたいなやつ。
ちょーどあたしが入れそうな大きさだわ。
あっ思い出した! これが出てくる日はちっくんの日だわ! 逃げなきゃ!
と思ったけど時すでに遅し。
旦那に抱えられてその箱に入れられちゃったの。
イヤよイヤよ! あたしもうそういうところには行かないって決めたの!
って足で踏ん張ったけど多勢に無勢だったわ。
そのまま箱に入れられ、タクシーに乗せられ、気づいたら毎年連れてこられる大嫌いな病院の中。
診察台の上に出されて、知らない男性に体重計られたわ。
4.66kgだってのはいいけど、女性の体重を勝手に計るのはすごく失礼だわよ。
と思ったら、お尻にぷっすり体温計を刺しやがったの!
もーやだー、あたしお嫁に行けないー、おうち帰るー。
その後もお腹を揉んだり、口の中を見たり、調子に乗ってセクハラしすぎよ。
弁護士雇って訴えるわよ。
あたし恐怖でヘアーがもっさり抜けちゃったわ。
んで、お決まりの左ケツたぶに注射ちっくん。
あー終わったわ、ほらコング早く帰りましょう。
と油断したら本当の恐怖はここからだったわ。
「今日は血液検査もします」
なにそれ聞いてないわよ!
噛むわよ!
知らない男性がさらに一人現れて、エリザベスカラー(1歳になる前に装着させられた覚えがあるやつ)をつけ、あたしの手足を拘束したの。
怖くて耳を伏せていたら
「耳が飛行機になってるよ」
とか言われたの。
失礼しちゃうわ。
そのうちに右足に痛いのをぶっすり!
これがすごい痛いのよ!
しかもいつまでも終わらないの!
あたしなんか悪いことしたかしら。
泣きたくなっちゃったわよ。
終わった頃には茫然自失状態。
箱に自ら入って、タクシーで帰ったわよ。
疲れたし、ちっくん成分が回ってきたし、もう寝るわねストーブに当たりながら。
(※室温は22度あります)
そうそう、コングが「血液検査の結果は異常ナシだって!」とか言ってたわ。
当たり前でしょ、あたしを誰だと思ってるの。
噛むわよ。