早稲田松竹にて12/14鑑賞。二本立ての二本目。
2004年2月ベルリン国際映画祭ワールドプレミアで、観客を熱狂と感動の渦に巻き込んだドキュメンタリー
『ベルリン・フィルと子どもたち』セテラ・インターナショナル
原題は『RHYTHM IS IT!』
邦題は分かりやすくてホノボノとしていますが、原題はキッパリ!していますね^^シンプルで力強い意志を感じます。
本国公式HPはこちら
TRAILER(日本語ではありませんが^^;)はこちら
監督:トマス・グルベ+エンリケ・サンチェス・ランチ
出演:250名のベルリン在住の子供たち
ロイストン・マルドゥーム(ダンス・ユナイティッド振付師)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
サー・サイモン・ラトル(指揮)
始まりは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の教育プログラム。
ストラヴィンスキーのバレエ曲『春の祭典』をオーケストラの演奏で、8歳から20代前半の250人の子供たちがダンスを踊るプロジェクト。
数週間のリハーサルと本番(2003.1.28)を追ったドキュメント。
振付師マルドゥームと指揮者ラトル、それぞれのインタビューが差し挟まれ、数人の少年少女にスポットを当てながら、映画は進行します。
出身も文化・境遇もさまざまに異なる子供たち。
25カ国からベルリンに集まった子供たちは、難民が中心。
学校をサボって成績も悪く、自分に自信がない少女。
3年前にベルリンへ来た、対人関係を上手く築けなくて孤立気味の少年。
ナイジェリア内戦で両親を亡くし、6ヶ月前に1人でドイツへ来た黒人少年。
クラシックやダンスに全く興味を持っていない子供たちを、真剣に指導するマルドゥームら大人たちに、心打ち抜かれました。
10代の子供にとっては、真剣に何かに集中することは格好悪いこと。
友人たちと離れず、照れて笑ってごまかす。指導者は厳しい。笑顔は見せない。
子供たちも、目に見えて変化してゆきます。
そして本番。全てはこの一夜限りの“祭典”のために準備したことでした。
ラトルとマルドゥームの言葉が、胸を打ちました。
子供には、こういう真剣な大人が必要なんだね。
子供が成長する為の土壌を作りましょう。栄養タップリがいいねっ!
そんなことを考えて、エンドロールで滂沱の涙。
P.S.
ラトルにとって『春の祭典』は、人生の一部と言っても過言ではないかもしれないそうです。自分の小遣いで買った初めてのレコード。ディズニー『ファンタジア』が原点かも…ですって^^
P.S.2
DVD出ました。
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>子供には、こういう真剣な大人が必要なんだね。
子供に対する「大人」の姿勢、勉強したいと思います。
>ディズニー『ファンタジア』が原点かも…ですって^^
こちらもいい話だ。
『ファンタジア』(と『イエロー・サブマリン』)は
私にとっても海外アニメの最重要作品です。
大げさな、絶対泣かせるぞ!ドキュメンタリーではなく、淡々とした少し距離感のあるドキュメンタリーだと思います。
子供を巻き込んだ事件が多い中、心が湿っていた時に観たので、エンドロールではホントにボーダでした。私だけかも…恥ずかしい;;
DVD出ているようですね。7245円、ちと高価;
折りしも、『ファンタジア』原画発見のニュースを今朝見ました。
一般公開して欲しい!
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-051219-0030.html