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映画『素粒子』

2009-03-11 17:40:31 | シネマる(ビデオ・TV編)
素粒子 [DVD]

ジェネオン エンタテインメント

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監督・脚本:オスカー・レーラー(『アグネスと彼の兄弟』)
原作:ミシェル・ウエルベック
キャスト:モーリッツ・ブライプトロイ (『ラン・ローラ・ラン』『es』『ミュンヘン』)
     マルティナ・ゲデック(『マーサの幸せレシピ』『善き人のためのソナタ』)
     フランカ・ポテンテ(『ラン・ローラ・ラン』『ボーン・アイデンティティ』)
     ニーナ・ホス(『スキャンダラス・クライム』)
     クリスティアン・ウルメン

図書館で借りたドイツ映画。
全然予備知識なく、新着リストからネット予約。
ジャケ買いならぬタイトル借り。『素粒子』って、なんかカッコイイタイトルやん。
さて、内容は…DVDパッケージの裏から引用してみましょう。

「フランス文壇を揺るがせる事件」といわれた
鬼才ミシェル・ウエルベック
(注1)の問題小説を、
R.W.ファスビンダー
(注2)の“真の後継者---”オスカー・レーラーが映画化!

傑作とは呼びたくない。
 ただ、僕はどうしようもないほどにボロボロ泣いてしまったのだ
        ミュージシャン/作家・中原昌也(「週刊SPA!」より)

「人生は期待に満ちていて。それを裏切る」
幼い頃、自由奔放な母親に捨てられた異父兄弟--作家くずれの教師ブルーノと天才的な生物学者のミヒャエル。兄のブルーノは結婚生活を送るもうまくいかず、セックスへの妄想が頭から離れない。一方、女性とは一切関係を持たず、隠者のような生活を送るミヒャエルは、クローン技術を応用し、セックスを必要としない生殖の研究に没頭する。やがてそんな全く異なる二人に人生の転機となる出会いがおとずれ…。
2人の兄弟を通し、ユーモアを交えて描かれる現代社会の愛の欠如と絶望感、そして僅かな希望。誰もが抱える“現実”が胸に突き刺さる。世界中で共感を呼んだ愛に関する物語。
 

(注1)ミシェル・ウエルベックwiki
(注2)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーwiki

DVDジャケットの明るい洒落たイメージとは裏腹でした。
「ユーモアを交えて…」とありますが、笑えなかったです。
「僅かな希望」とありますが、明るい未来ではありません。
兄弟それぞれの生活や過去のエピソード、恋愛が描かれます。
暗いです。育児放棄とも言える家庭に育った兄弟。
ともに正反対ながらも、ねじれた恋愛観、セックス観。
「これでもかー」というくらい、どうしようもなくダメダメに陥っていくお兄さん。
繊細で苦悩する演技がリアルで凹みます。(この作品でブライプトロイはベルリン国際映画祭男優賞受賞)
でも嫌いじゃありません。
鑑賞後、何だか黒沢清監督作品に似てると思いました。
『ニンゲン合格』とか『アカルイミライ』とか『大いなる幻影』とか。
鬱屈した男性が主人公。物語的でなく、エピソードによって語られるキャラクター、心理描写。
孤独感。疎外感。人生は上手くいかない。…でもそれは不幸ではない…みたいな感じ^^?

素粒子公式サイト 

goo映画-素粒子

 

原作は↓

素粒子 (ちくま文庫)
ミシェル ウエルベック
筑摩書房

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※原作と映画はちょいと結末が違うらしいです。もっと悲観的?本日図書館で借りてきてしまいました。読まなきゃ^^!


ちなみに『素粒子』とは自然界に存在する最小単位の物質。

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2 コメント

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ユーロで (駄々猫)
2009-03-13 15:14:13
やっていたんですが、見逃しました。
見逃してよかったかも知れない・・・昨今、どんどんシンドイ系作品がダメになってきて・・「マダガスカル」とか「ヤッターマン」が見たいなぁ~という昨今です。
返信する
ポチッとな (駄々猫様←ち)
2009-03-14 20:29:06
あらら…駄々猫さん
シンドイ系あかんようになってきましたかぁ~
…という私は、最近は映画館に行くのがメンドクなってきました

でも「ヤッターマン」見たい!行けるかな
返信する

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