シネマるマンガぁ?byちゃとと

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ルイス・ブニュエル『皆殺しの天使』

2009-06-20 17:26:22 | シネマる(ビデオ・TV編)
CATVで視聴している洋画★シネフィル・イマジカの来月の番組表が昨日届きました。
来月放映予定の映画の中で、先日の近況でちょこっとお知らせしたルイス・ブニュエル監督作品がありましたので、急いで草稿記事UP!

※画像はちょっと前に図書館で借りた『トスカーナの休日』と『皆殺しの天使』。
図書館ネットでタイトルのみ(画像も無し)読んで借りたので、先入観無し。
前にも書いたかと思いますが、我が市の図書館在庫のビデオリストって、ちょっとマニアック。
ベストセラーよりも、資料的価値のあるほうに重きを置いているのかしら。
ジブリはなくて、イジィ・トルンカ、ユーリ・ノルシュテイン、カレル・ゼーマンを在庫。
寅さんはなくて、小津、黒澤、北野武を在庫。
レンタル店では在庫していない名作のラインナップ。
参考過去記事:新学期操行ゼロシド&ナンシー阿賀に生きる獅子座カレル・ゼマン素粒子


『トスカーナの休日』はおいといて…

    実は…まだ観てないの;

『皆殺しの天使』(1962年メキシコ)が面白かった!
題名だけ読んで、マフィア映画か西部劇かと思いましたが、全然違いました^^;

ルイス・ブニュエル。
『アンダルシアの犬』の目ン玉かき切る衝撃的な映像の噂しか知らなかったので、怖そうで避けてました。
あるいは悪趣味なのかな?と思ってました。
ところが、ですね。見てみると面白い!!
ちょいと悪趣味(?)なのが、いいんだなぁ。
悪趣味と言うか、不条理。調べてみると数多くの作品を撮ってらっしゃいます。
スペイン出身のシュールレアリズムの巨匠なんですね。
映画好きと言ってるわりには、何も知らない私は幸せ者だな~。
こんな映画に、予備知識なく巡り合う僥倖がまだまだいーっぱいあるんですからね^^!

物語は、端的に言ってしまうと
ブルジョア20人が、部屋から出られなくなる話。
これだけなんですけどねhaha…。

**************************

こっから、ネタばれ気味ですので注意!

来客が大勢来ているのに、なぜか屋敷の使用人が次々に辞めて帰ってしまうシーンから始まります。
でも、その理由については一切語られない。想像もつかない。
使用人たちは悪寒を感じるのか。
これから始まる、おぞましい事件の予兆なのか。
これはオカルト映画なのか…。

このあとは一転、夜が更けても、お客は誰一人として帰らない。
部屋から出られない理由も語られない。
ただ最初は何となく、帰らなくてもいいかーって感じで居残る。
説明できない理由によって幽閉された彼ら。
時間の経過と共に、疲弊してゆきます。
何日も経ち、食料も水も尽き、もう精神的にも肉体的にもボロボロ。
すさまじく悲惨な極限状態のサスペンス映画です。
が、しかーし、映画を見ている私は、悲惨さに共感できない。
「なんで、部屋出ないのよー!」と恐らく誰もがツッコムであろう言葉を飲み下し、滑稽さを感じます。
コメディ映画なの?
でも結局は娯楽映画なのかなぁ。
皮肉っぽいけど、何かを暗喩しているようでもなさそうだし、タイトルもそれほど意味があるとは思えないし。
天使は、あの人だったのかなぁと、想像は出来ますが…。
ラストの付け足しのようなエピソードは、恐いです;
解決した爽快感が消えてしまう;;

↓のDVDボックスに入っています。

ルイス・ブニュエル DVD-BOX 1

紀伊國屋書店

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皆殺しの天使(1962) - goo 映画
【シネフィル・イマジカでの放映予定】
 7/8 24:45、7/14 19:00、7/16 10:00、7/19 27:30、7/27 5:30
※その他『グラン・カジノ』『ビリディアナ』も放映されます。
両方とも見たことないので楽しみ~♪

関係ないけど、今夜23:00からは『パンズ・ラビリンス』やりますね。嬉しいな。もう1回観たかったんだ

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