迷走する枕茶屋

あなたがここにいてほしい




いつもの朝とは違うピリッとした空気の中で 広げた両腕のシルエットは

羽ばたく為の翼のコントロールが自由自在になったことを意味した

流れ去るだけの低いクオリティーの毎日に背を向けたなら

その錆びついた頭をフルに稼働させても もう止められないだろう

光の届かない天井とロフトの中でボクはボクだけの心を閉鎖する

君の頭文字であるアイを失った今でも面影が残る部屋を支配してやまない 

閉じ込めた記憶サイドにあふれた 微かな温もりを拾い集めては想いに浸る



         “あなたがここにいてほしい”









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