人生にはふたつのらせんがある
中心点から生まれて 円を描くように外側へ膨らんで進む
その渦は無限の可能性を持った若い人生そのもの
道はぐるぐる回って どんどん大きく膨らんでゆく
渦の大きさは人それぞれに異なるが
それが人生のピークというやつだ
そして折り返し地点を過ぎると
今度は今までの道を回収するかのように
内側へ向かって渦を巻きながら萎んでゆく
どんどん巻いて狭くなって 身動きが取れなくなって
終着点で人生が終わる
人生の折り返し地点を過ぎた私は
これから らせんの中心へ向かってじわじわ歩んでいくことになる
