相模台団地で、孤軍奮闘する一人の初老の男がいる。
彼は、不正を許さない。真実を追及する。
自治会の役員らに悪口を言われようと噂話をたてられようとも、常にぶれない心を持っている。
その彼が、少し弱音を吐いた。
「あまり、相手を追い詰めてもな、、、」
彼は、団地内の自転車整理作業に携わり、自治会長より報酬の2000円を受け取ったがその後、領収書が1000円になっていることに気づき、強く抗議した。
正義感の強い彼は不正に加担させられるような真似を強いられていたことに腹を立て
「このようなことをして、自分達のポケットに入れるようなことを平然とやってるようでは駄目だ❗私は、お金を返却する。だから領収書も返して欲しい❗」と怒鳴った。
しかし、自治会長は領収書を返却しない。初老の男は厳しく会議でも追及した。
自治会長は少し威勢をなくして来た様子だったと初老の男は言った。
「確かに、悪いこともしているが役員をやってくれてるんだもんな、他に立候補する人もいないだろうしな」
彼は、自治会長に散々悪口を言われているにも関わらず、それでも自治会長のことを考えているようだった。
だけど、私は内心、
そのような自治会は一度ぶっ壊せばよい、そうしたら案外、新しい人達が出て来やすくなって、新しく道を切り開いていくかもしれないからと思った。