「裁判所の調停で植栽をするとサン・ライフさんは話をしてたのに、未だにしてくださらないから、施設長さんにクレームを入れているのだけど」
老人ホームの経営者さんは、ため息混じりに話をした。
「やっと、会議で上層部に行き話がつきそうとのことみたい。何度も上層部に施設長さんは掛け合ってくれたみたいなのよ」
今年、4月に老人ホーム前に葬祭場が建設されてから、喪服に身を纏った黒装束の軍団の様子などをホームの利用者達に見せぬよう、経営者をはじめ、ヘルパーさん達は心を砕いていた。
小田急相模原駅前サン・ライフファミリーホールの施設長さんは、女性の方でどうやら、目前の老人ホーム側を気にかけてくださるらしく、会社の上層部にも近隣住民とうまくやっていくように譲歩を訴えてくれているようであった。
「施設長さんは、きっと、よい方なんだろうな、彼女もきっと会社と板挟みで大変なんだろうな」
と老人ホーム経営者さんは施設長さんを思い、ポツリと言った。
なんか、人身御供みたいに派遣された女性の施設長さんを気の毒に思った。
小田急相模原駅前サン・ライフファミリーホールの女性施設長やスタッフさんのためにも、目の前に建設をされた老人ホームや住宅街の人々、目前タワーマンション住民達のためにもサン・ライフさんは地域としかるべく協定を早く結んでくれることを祈った。
そして、いつまでも地域住民説明会をしないからサン・ライフさん対応問題を調査し続けなくてはならない小田急相模原調査団のためにも協定を早く、結んで欲しい。
(私的には、できるだけ早く、打ちきりたいが、地域住民説明会を開催されるまでは仲間達がそれを赦してくれそうもない。)
なぜなら、小田急相模原調査団は他にも調査がたくさん控えているから、
早く、小田急相模原の真実の調査を進めなくてはならない。
黒い闇夜のような問題は小田急相模原駅前サン・ライフファミリーホール建設問題だけではない。
きっとこれはプロローグに過ぎないのだから