ファミリーマートは2月6日、ウニやカニといった水産物の代替食品を使用した「だいたい(代替)海鮮丼」(498円)を関東の一部店舗で発売した。その狙いについて、商品開発の担当者に聞いた。 「だいたい」海鮮丼はウニ、イクラ、カニ、ねぎとろ、ウナギという5つの具を使用しているが、いずれも代替食品で再現しているのが大きな特徴だ。具体的には、イクラが「植物油脂、サーモンオイルなど」、ウニが「スケソウダラのすり身など」、カニが「カニ風味かまぼこ」、ねぎとろが「こんにゃく粉、植物油脂など」、ウナギが「うなぎ蒲焼風かまぼこ」となっている。 なぜ、このような商品を開発することにしたのか。担当者は「水産資源の持続可能性を考えるきっかけになることを目指した」と説明する。 昨今、環境に配慮した商品として、肉のような味わいを目指した大豆食品「大豆ミート」に対する注目が集まっている。一方、持続可能な漁業を推進するために開発された水産物の代替食品に関しては、認知度がそれほど高くないと分析。思わず食べてみたくなるような代替食品を選抜し、海鮮丼として展開することにしたという。海鮮丼ならば、見た目の彩りが良くなるだけでなく、5種類の代替食品を一度に試せるというメリットもある。 ちなみに、今回の海鮮丼は幅広い消費者への啓もうを目的としているので、性年代のターゲットは明確に設定していないという。 ファミマは2023年10月に発売したこだわりのおむすび「ごちむすび いくら醤油漬け」と「ごちむすび 生たらこ」に、サステイナブルな漁業を実現しているアラスカ産シーフードを使用している。持続可能な漁業を推進する取り組みはこれまでも実施しているが、今回の海鮮丼のように寿司カテゴリーを対象にした商品開発は初めての取り組みとなる。 ●コンビニ各社が代替食品を強化するワケ コンビニ各社は、代替食品を活用した商品開発に注力している。 例えば、セブン‐イレブン・ジャパンは23年7月、プラントベースプロテイン(植物由来のタンパク質)を使用したツナマヨおにぎりやナゲットを全国のセブン‐イレブンで発売した。 環境に配慮した商品を強化する狙いもあるが、鳥インフルエンザの拡大、ウクライナ問題、飼料価格・エネルギー価格の高騰により、肉類の安定的な調達が難しくなっていることを受けての対応だ。 セブンの商品開発担当者は、代替食品を使った商品について消費者が「わざわざ食べる必要を感じない」「おいしくない」といった認識を持っていると分析。単に啓もうするだけでなく、積極的に食べてもらうために味にこだわったと強調している。 ローソンは23年7月、代替卵を使ったサンドイッチ「食べ比べ!2種のスクランブルサンド」(322円)を期間限定で発売した。通常の卵を使用したスクランブルエッグサンドと、代替卵を使用したスクランブルサンドを組み合わせており、食べ比べられるようにしているのが特徴だった。 このサンドイッチは、当時問題になっていたエッグショックに対応するだけでなく、プラントベースフードの認知を拡大することが目的だった。 環境配慮や原料調達のリスク分散といった視点から、徐々に拡大している代替食品。現在は消費者の認知を広げるという段階だが、コンビニ各社はさまざまな試行錯誤をしている。(ITmedia ビジネスオンライン) |
ファミマは先日、江頭2:50とコラボしたポテトチップスを販売して数日で完売とか、このところ絶好調ですね~
頑張れセブン!