茶屋町 1411 -【宇野みなと線】- 1434 宇野
茶屋町を出た電車は、しばらく瀬戸大橋線とともに高架上を進みますが、やがて進行方向に向かって右側(西側)に分かれて地上に下り、さらに瀬戸大橋線の高架下を通過して東へと向きを変えます。
進行方向左側は児島湾の干拓地が広がっていますが、海はほとんど見えません。
そんなこんなで、宇野駅に到着。
例によって、駅名標を撮影。
宇野の一つ手前は、備前田井駅。
九州人としては、つい"ここが備前田井たい!"と言いたくなります。
‥‥いや、ならんか。
いらんことばっか言わんで、先に進みます。
2番のりばに、ここまで乗ってきた電車が停車中。
電車は折り返し、茶屋町行きとなります。
かつては四国との連絡口として発展し、広い構内を誇っていた宇野駅も、瀬戸大橋の開通(瀬戸大橋線の開業)によってその使命を終えました。
現在の駅舎やホームは、1994年に移転新築されたもの。ご覧のとおり、1面2線のみの簡素な造りとなっています。
宇野駅の駅舎。
宇野駅に限らず、宇野みなと線には、独特のデザインが施された駅舎があります。
2016年に開催された"瀬戸内国際芸術祭"に合わせ、このようなデザインになったそうです。
高松行きのフェリーののりば。
すぐ隣には直島行きのフェリーのりばもあります。
宇野駅からは、徒歩5分程度で行くことができます。
時間はまだまだたっぷりあるので、ついでに船を撮ってみた。
雨模様だったのが、なんとも残念です。
港の近くにあった看板。
手前から、豊島経由小豆島行き、直島行き、高松行きの揃い踏み。
それぞれ、"小豆島豊島フェリー"、"四国汽船"、"四国急行フェリー"という別の会社ですが、"小豆島豊島フェリー"と"四国急行フェリー"についてはともに"四国フェリー"の系列会社です。
穏やかな瀬戸の海。
右端にある建物は、宇高国道フェリーのターミナル。
なお、宇高国道フェリーは、2012年より運航が休止され、ターミナルも閉鎖されています。
海を挟んで左側の島は、葛島。
香川県直島町にある無人島です。
香川県、近っ。
宇野港の大型客船バースに停泊中の、クルーズ船。
フランス船籍の"ロストラル"だそうです。
クルーズ(船旅)も、一度くらいは行ってみるのも悪くないかな。
‥‥財布、一気にぶっ飛びそうですが。
宇高連絡船の、記念碑。
宇高連絡船があった当時の遺構がありました。
移転前の宇野駅周辺は駅前広場や道路などに生まれ変わりましたが、ここだけは昔の佇まいを残していました。
直島行きの旅客船のりば。
のりばの陰に隠れてしまっていますが、高速船が停泊しているのがわかります。
宇野港の一角に、銅像が立っていました。
檜垣直右像、だって。
第8代の岡山県知事で、宇野港築港の立役者だそうです。
三池港でいう團琢磨さんみたいなものですね。
もっとも、團琢磨像は三池港ではなく、なぜか新大牟田駅の前にありますが。
乗船券を購入。
なお、船体やのりばなどには"四国フェリー"と表記されていますが、高松・宇野間の航路は2013年に子会社の四国急行フェリーに移管され、現在は四国急行フェリーが運航を担当しています。
乗船口。
車両が乗り込む通路の左側に、細い歩道スペースがあり、徒歩や自転車などの乗客はここから船内に乗り込みます。
ぶっちゃけ、大型車が通行するすぐ隣を歩くのは、ちょっぴり怖い。
これまでに何度も乗ったことがある有明フェリー(多比良・長洲航路)の場合、一般旅客の通路は車両が乗り込むところとは完全に分かれていますし、船体の規模自体は高松・宇野航路もそう変わらんから、ああいうのをイメージしていたのですが。
とにもかくにも、無事に乗船。
宇野港 1545 -【四国急行フェリー高松・宇野航路】- 1650 高松港
船旅の定番、プリッツ。
自販機で牛乳を買い、いざ、出航。
雨が降っているし、靄がかかっているので、何も見えん。
遠くの方に瀬戸大橋っぽいのが見えたけど、あれ、本当に瀬戸大橋だったのか?
出航してからしばらくすると、進行方向右手に島が見えてきた。
なんだ、この島?
‥‥って、まさかの、四国じゃん。
あとで地図を確認してみたところ、宇野からみて高松は南東方向にあり、しかも高松の西側に、五色台という瀬戸内海に張り出した部分があるのを発見。
宇野から高松に向けて半分ほど行ったところに現れた陸地って、これだったのね。
船旅では必ず甲板に出て潮風を感じることにしている私ですが、何度も繰り返すとおり、この日は小雨がぱらつく生憎の空模様であったため、船室からはほとんど出ませんでした。
例のプリッツと牛乳を船内の売店や自販機で購入中、私の荷物に触れようとする輩を発見、危険を察知して、ほとんど席を離れなかった、というのもありますが。
混雑していたら座席に荷物を置いて場所を取るのはマナー違反だと思うし、そういうときにはどかされても仕方がないと思うけど、400人以上の定員に対して、乗客は50人いるかいないかの超ガラガラだったのに、他人の荷物に触れる必然性、ある?みたいな。
お笑い芸人のバカリズムさんに似た、ネクタイを締めたリーマン風の、私よりちょい下くらいの年代の人でしたけど。
何やったんやろ?あいつ。
せっかくの久しぶりの船旅なのに、なんとなく気分を害されてしまった。
本当は、フェリーの中でうどんでも食べようかと思っていたところだったのですが、結局、プリッツと牛乳以外、何も飲み食いしませんでした。
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